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LUMIX S1R 手ブレ補正比較テスト

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パナソニック LUMIX S1R を使い始めてすげー!って思ったことの一つとして、手ブレ補正が非常に良く効くことがあげられます。

今まで、オリンパスE-M1 markII、パナソニックLUMIX G9 PROとマイクロフォーサーズで驚かされた手ブレ補正にも引けを取らぬ感覚があります。

所有するD800E+SIGMA24-105mm F4 DG OS HSMや、試用させていただいたことのあるα7 IIIやその他のカメラでは、フルサイズ機の手ブレ補正ってそんなに効かないよなぁと思ってました。

それらとは全く別次元で効いている実感がありましたので、あくまで簡易的ではありますがテストしてみました。


比較機種それぞれのスペック


● LUMIX S1R+LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.

ボディ内+レンズ内手ブレ補正連動 6.5段分


● D800E+SIGMA24-105mm F4 DG OS HSM

レンズ内手ブレ補正のみ 4段分


ついでにマイクロフォーサーズも比較してみます。

● LUMIX G9 PRO+ M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

レンズ内手ブレ補正のみ*1 段数不明

この組み合わせが、なぜか筆者がテストした中での手ブレ補正最強コンビです。

マイクロフォーサーズ最強手ブレ補正の組み合わせはこれだ!LUMIX G9 PRO vs E-M1 markII - toshiboo's camera


テスト方法

焦点距離105mm(G9では35mm換算)、腰はベランダの柵に押し付け、あとは自力で保持して手持ちで遠景を撮影。

シャッタースピード優先にて、それぞれ1/8、1/4、1/2、1、2、4、8秒を5回ずつ撮影して、等倍にて検証し、手ブレの有無を数えます。


BADの例とOKの例
BADの例とOKの例


手ブレ補正段数をもとに推測すると

手ブレ補正段数計算

焦点距離105mmでのテストですが、キリの良いところで100mmとして計算してみました。

スペック的には、D800E+SIGMA24-105mm F4 DG OS HSMの4段分だとおおよそ1/6秒、LUMIX S1R+LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.では1秒まで手ブレ補正が効くのではないかと推測できます。


ただ、S1Rは約4730万画素、D800Eは約3630万画素を誇る高画素機ですので、この推測よりもシビアになる可能性もあります。


テスト結果

比較している画像

取り込んだ画像を等倍で表示させてブレの有無をチェックします。

ちなみに上の画像はD800Eの1秒で一番ブレの少なかった画像とS1Rの2秒を並べてみています😅


こんな画像をダラダラ並べるわけにもいかないのでカウント結果です。

カウント結果

数字はOKカウントです。


どうでしょうか、推測よりもかなり差がついた結果となりました。

D800Eは1/6秒までの手持ち撮影が可能なスペックではありましたが、1/8秒でも6割の成功率にとどまりました。

腰を柵に支えてもらっての撮影ということを考えればもう少し良くてもいいような気がします。

逆にS1Rは予想の1段上の2秒まで100%の成功率を達成しました!いやー、びっくりです。

流石に4秒では成功率がガクッと落ちますが、40%の成功率と考えるとすごいです。

なんと8秒!?でも1枚撮影できてしまいました。こちらの方は微ブレで甘めの判定となりますが等倍でなければ十分鑑賞に耐えるのではないでしょうか。プリントならなおさら問題ない程度のブレです。

とはいえ、5枚中1枚の成功率ではちょっと実用的ではありませんが、とにかくS1Rの手ブレ補正のすごさがわかる結果かと思います。

G9 PROとM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROの組み合わせは相変わらずすごいですが、それに迫る結果です。


手ブレ状態スコープがすごい?!

S1Rの手ブレ補正が予想を超える結果となったのには、この手ブレ状態スコープの存在が大きいのではないかと思いました。

シャッター半押しで手ブレ補正が効いて画像が静止する代わりに手ブレ具合を可視化してくれて、手ブレへの注意がより促されます。

露光中の真っ暗なファインダーの中にも手ブレ状態スコープは表示されます。


手ブレ状態スコープの有無でもテストしてみた

というわけで、手ブレ状態スコープの有無でもテストしてみました。


シャッタースピード2秒のみ5回ずつテストしてみた結果、手ブレ状態スコープ無しだと2回成功有りだと4回成功でした。


手ブレ状態スコープ無しで撮影してみると、ブラックアウトしたファインダーをなんの情報もなくじっと見ているだけなので、集中力が切れやすいです。

手ブレ状態スコープ有りでももちろん露光中はブラックアウトしていますが、その最中も手ブレ状態スコープだけは表示されるので、なるべくポイントを中央の円からはみ出ないように意識することで集中力の持続が容易でした。手ブレを防ぐことがゲーム感覚で楽しめるように集中できます。


同じく手ブレ状態スコープ有りだった最初のテスト結果から比べると1回成功が減ってしまいましたが、これは手ブレ状態スコープの円からポイントが大きく外れてしまい、「あーこりゃダメだわ」ってのがはっきり分かった一枚でした。

撮影中に失敗がある程度判断できるのも手ブレ状態スコープの大きいメリットだと感じました。


まとめ

S1Rはボディとレンズの連動の手ブレ補正で、D800Eはシグマの光学手ブレ補正のみということで、テスト前からある程度は差がつくことを予想していましたが、予想以上にS1Rの手ブレ補正がすごくて全く比べ物にはなりませんでした。

というか、よくよく考えたら焦点距離は105mmですからね😅2秒のシャッタースピードで撮れるって異常すぎるんですよねw

普通に考えれば夜間手持ちで撮れる焦点距離じゃないですよ😂


これが広角になれば、当然もっとシャッタースピードを伸ばすことができます。

正直なところ5秒以上の保持はめちゃくちゃしんどくてやりたくないくらいですので、実用面では限界点に近い気がします。

もちろん人間が鍛錬すればもっともっといけるんでしょうけど😅

OM-D E-M1 markIIで初めて手持ち長秒チャレンジを始めた頃は2秒でもしんどかったんですけどね。やはりまだ人間には伸び代がありそうです。


筆者の知る限りOM-D E-M1 markIII やE-M1X を除いて(未テストの為)最強手ブレ補正のG9 PRO + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO*2 と 互角並みのテスト結果だった LUMIX S1Rは、フルサイズ機最強の手ブレ補正と高確率で言えるはずです。


特にマイクロフォーサーズ未経験の方には、ぜひ使っていただいて腰を抜かして欲しいと存じます。

夜間の手持ちスナップにNDフィルターを使いたくなる日が来るとは夢にも思いませんでしたよ!w


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*1:パナソニックボディにオリンパスレンズをつけた際はレンズ内手ブレ補正のみ

*2:何度も書いてますが、なぜかボディ内レンズ内補正が連動できるE-M1 markIIとの組み合わせよりもテスト結果が良かったです。マイクロフォーサーズ最強手ブレ補正の組み合わせはこれだ!LUMIX G9 PRO vs E-M1 markII - toshiboo's camera