ちょっとこんなカメラが欲しかったんですよね。↓↓↓
でもほら無理じゃないですか。100万円とかしますよ?
中古のM9でもいいなと思うんですが、それでも40万over。
というわけでこれを買いました!
とうとう買っちゃった pic.twitter.com/Cw0uo8H4Pp
— toshiboo🌥️ (@toshiboo) 2019年7月1日
パナソニック LUMIX GF9(DC-GF9)ですけどね…😅
お値段30分の1です(笑)
- 黒かオレンジか、新品か中古か。
- 圧倒的コンパクト
- ローパスレスで十分な解像力
- センサー手ブレ補正は非搭載
- 意外と使いやすい一方向チルト
- 4Kフォト関連の機能も実装
- マイクロSDカードだ。気をつけろ!
- 使いやすさはいつものパナソニック
- フィッティング
- クイックシューが干渉する問題
- LUMIX GX7 markIIIと比較してみる
- ウィークポイントは意外と気にならない
- まとめ
黒かオレンジか、新品か中古か。
LUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH.を装着
DC-GF9はオレンジとブラックの2色展開となっております。 いずれもシルバーとの2トーンですが、上の写真を見てお分かりのとおり自分の欲求からはブラック以外の選択はございませんでした。
ただ、ブラックの新品って高いんですよね。
なんでコスパで選べばオレンジのWレンズキット。レンズが2本ついてきて4万5,000円程度で購入できてしまいます。 またそのついてくるレンズが、キットレンズながらなかなか良いレンズ達です。
ちなみに商品ラインナップはダブルレンズキットしかありません。ボディ単体では売ってくれません(笑)
ブラックの新品を買ってレンズを売ろうかと思いましたが、このレンズ売るのはもったいないくらい描写がいいのに買取価格が超安いんですよね😅
というわけで、プラックのボディ単体を中古で買いました。かなりの美品で3万円程度でした!
GF10/GF90は?
GF9は一世代前の機種でして、最新機種としてGF10/GF90(なぜか型番が違うけど、同一商品。)がリリースされています。
まあもちろん旧世代ということもあってGF9の方が価格は安く、だがしかし性能的に大差ないのでコスパも良いです。
GF10/GF90にはグリップがついたので、間違いなく持ちやすいんでしょうが、見た目はGF9の方がスッキリしていて良いです。GF10/GF90にはにはシルバー×ブラックのツートンカラーもありませんしね。
オールブラックかっこ良いけど。
圧倒的コンパクト
LUMIX GX7 markIIIと並べても非常にコンパクト
実は、超コンパクトなマイクロフォーサーズボディが欲しいといった動機もあり、GM1やGM5も検討したんですよね。かなり前にディスコンになっているのでもちろん中古で。
それが結構いい値段しちゃうんですよ、機能性能的には明らかに数世代前なのに。
このGF9はそれらに比べればひとまわり大きいものの、実際に持ってみると圧倒的コンパクトさを感じます。
性能的にも現行機種と遜色ないです。
こんなコンパクトボディでLUMIX G9 PROと同じレンズが使い回せると思うと、胸アツです。
めっちゃコンパクトでええわー pic.twitter.com/3LiobnkjAC
— toshiboo🌥️ (@toshiboo) 2019年6月29日
ローパスレスで十分な解像力
1600万画素のLiveMOSセンサーですが、ローパスフィルターレスということもあり、マイクロフォーサーズらしくパキッとガリッとした絵を出してくれます。
良いですね。1600万画素のマイクロフォーサーズセンサーのカリカリ具合は最高です。
センサー手ブレ補正は非搭載
購入するにあたって、一番引っかかった点ですが、センサーシフト手ブレ補正が搭載されておりません。
幸いパナソニックのレンズは光学手ブレ補正付きレンズのラインナップが非常に多いので、それらを積極的に選べば良いかなと判断しました。
コンパクト機でセンサーシフト手ブレ補正内臓となるとオリンパスのPEN E-PL8あたりで、これもコスパ最高機種の一つなのですが、ちょっと重くなっちゃうんですよね。
GF9の約269g(本体、バッテリー、メモリーカード含む)に対してPEN E-PL8は約374g と100g以上重さが違います。
ちなみに筆者のサブ機であるLUMIX GX7 markIII が約450gなんで、E-PL8だとあんまり差がないんですよね😅
E-PL8のデザインも好きなんですけど。
意外と使いやすい一方向チルト
ファインダーがなく撮影気分的に単なる大きなスマホになってしまうんじゃないかとちょっと憂いていましたが心配ありませんでした。
確かにファインダーは欲しいんですが、上方向に向く液晶モニターのおかげでウエストレベルでの撮影がデフォルトになりました。
これがまたローライフレックスとかの二眼レフカメラのような感覚で非常に新鮮でした。
いやもちろんGX7 markIIIでもできるんですけど、そんな積極的にウエストレベルで撮ってなかったんですよね。
GX7 markIIIだと大型ファインダーつけてることもあり、液晶上に向けると被っちゃうんですよね😅 GF9だとボディ上端がヒンジになってるので90度に開いた時とても液晶が見やすいです。
ファインダーがない、下方向にチルトしない。あえて撮影手段が縛られることによって見えた楽しさな気がします。
自撮りモードとエフェクト
筆者が使うことはほとんどないのですが、このチルト液晶は上方向に180度開き自撮り撮影モードとなります。
しかも背面から見て左肩のFnボタンがシャッターボタンに切り替わるという親切ぶり。
右手に構えて腕を伸ばして自然なフォームで自撮りができます。
右利きだと左手ってなんだかんだ不安定なんでこれは地味に良いです。
あと、筆者はまず使いませんが美肌モードとかスリムモードとかお化粧モードとか女子自撮りに特化したエフェクトも搭載されています。 使ってみようかな(笑)
自撮りパノラマなんてこともできるらしいです。
これはマジで使ってみたいです。
4Kフォト関連の機能も実装
4K動画からの切り出しで約800万画素の実質秒間30コマ連写ができてしまう4Kフォトとその派生機能のフォーカスセレクトやフォーカス合成も一通り搭載されています。
AFも遅くなりますし、カメラ本体で拡大しながらピント良し悪しを判断しながらセレクトするのは結構大変なので個人的にはあまり使いませんが、ざっとピントが合っていれば良いものを撮る場合の連写としてはなかなか使い勝手が良い機能ではあります。
元データは動画ですから本体バッファやメモリを圧迫しにくく、スペック的にはメモリの限り5分間連写し続けることができます。選ぶのが超大変になりますが。
シャッターを押しきる1秒前から撮影できるプリ連写などは温度上昇の関係からかすぐ止まってしまいました。ま、その後すぐ撮れるんですけど。
メモリの書き込みはあまり早くないので、何回も連続で撮るのには向いていません。
後からピント位置が選べるフォーカスセレクトなんて機能も意外と面白いです。撮影時に意図して狙ってフォーカス位置を決めているので筆者が使うことはありませんが。
フォーカス合成(深度合成)は普通にかなり使える機能で、合成処理もカメラ内にて完結するのでマクロ撮影ではよく使います。
ちなみにフォーカス合成はこんな感じです(G9 PROでのテストです)
G9 PRO と E-M1 markII の深度合成を比較してみた - toshiboo's camera
マイクロSDカードだ。気をつけろ!
なんの下調べもせずに買ってしまったので気づかなかったのですが、このカメラのメモリーカードはマイクロSDカードでした。
そう、あのAndroid携帯とかNintendo Switchとかで使うめっちゃ小さいやつです。
ボディのコンパクト化のためにもしょうがないのかもしれませんが、頻繁に抜き差しする運用は難しいかもしれません。落としたりして失くす可能性が高すぎます😂
実際このくらいのサイズのカメラなら本体接続にてPC/Macに取り込んでそのまま電源切って充電という運用が便利です。
128GBとか買っちゃったんで当分フォーマットすら必要なさそうです(笑)
連写するわけでもないので32GBで十分だったかも。
ちなみに4GBでは流石に足りませんでした。
令和の時代に4GBは無謀だった pic.twitter.com/Qv9rNXV2xb
— toshiboo🌥️ (@toshiboo) 2019年6月29日
使いやすさはいつものパナソニック
超コンパクトだから使いにくいんだろうなと危惧していましたが、まあ普通に使いやすいです。
そもそもパナソニックのカメラって圧倒的に使いやすいんですよね。LUMIX GX7 markII で初めてパナソニックのカメラを手にした時も使いやすい上に何も迷わなくてびっくりしましたが、GF9もほぼほぼ迷いませんでした。
十字キーを兼ねた背面ダイヤルがあって、カスタム可能な物理Fnボタンが3つもあって、タッチ液晶も反応良くメニューも小慣れていてサイズからは想像できないくらい使いやすいです。
フィッティング
せっかくなんで、手持ちのレンズをいろいろ取り付けてみました。
流石に、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROは何かの冗談かと思われるバランスとなりますが、意外と使えます。
なぜかというと、しっかり構えて覗いて撮る感じではなく、ウエストレベルでレンズを握りしめて撮れば結構問題なく撮れます。 流石に望遠端の200mm(35mm換算)付近になるとどこ見てるのかわかんなくなり被写体追うのが大変なんですが。
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROはレンズ内の手ぶれ補正がめっちゃよく効くので、GF9でもその強力な手ブレ補正の恩恵にあずかれます。
クイックシューが干渉する問題
ボディが小さすぎるので、LUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH.をはじめとした多くのレンズでクイックシューが干渉して取り付けできません。GX7 markIIIでも割とそうなんですが。
小さすぎるカメラはクイックシューつけると多くのレンズがつけられないね😅 pic.twitter.com/kGVOrhWSqz
— toshiboo🌥️ (@toshiboo) 2019年7月14日
なのでこういったアダプターをカバンに忍ばせておくといざという時助かりそうです。
LUMIX GX7 markIIIと比較してみる
解像度テスト
まずは解像度テストから。 GF9とGX7 markIIIにてLEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.を使い撮影したほぼ中央部を切り取りました。
F5.6 1/800 ISO200 の設定にてRAWで撮影しAdobeカラーのまま無設定でLightroomで書き出しました。
LUMIX GF9 F5.6 1/800 ISO200
LUMIX GX7 markIII F5.6 1/800 ISO200
中央部を等倍にて切り抜き
若干GF9の方がコントラストが高めですが、解像感としてはほぼ同じです。
もちろん1600万画素と2000万画素の違いはありますので縮小画像を見ると若干GX7 markIIIの方が繊細ですが、その画素数以上の差はなくGF9もしっかりと解像しています。
ISO感度テスト
引き続きGX7 markIIIとの比較です。
薄暗い室内でマニュアルモードでISO感度を一段ずつ増やしながら撮影しました。 RAWで撮影、Adobeカラーのまま無設定でJPEGに出力しました。ノイズ処理も行なっておりません。
中央部を等倍にトリミングし並べました。
なんとびっくり、1段弱分くらいGF9の方が良いです。
画素数の少ないGF9の方が物理的優位なのはわかるのですが、 世代差のソフトウェア処理などでGX7 markIIIの方が良いという先入観がありました。
完全に覆りました。
今回、普段同じようなテストをする時よりもさらに部屋が暗かったせいもあって、 特にノイズが出やすく画素ピッチの影響がより明確に出たと思われます。
ISO1600でも全然常用できそうな感じです。
ウィークポイントは意外と気にならない
懸念されるウィークポイントをまとめると
- ボディ内手ブレ補正がない → 手ブレ補正付きレンズが豊富なので積極的にそれらを選ぶ
- 液晶チルトが上方のみ → ウエストレベルでの撮影が楽しい
- マイクロSDカード失くしそう → 本体接続でPCに取り込んでそのまま充電が快適
- 小さすぎて操作性が… → よくできたUIとタッチパネルと背面ダイヤルと3つのFnボタンで快適
- EVFがなくて晴天時見えづらい → これは確かに。
- 縦位置ローアングルが撮りづらい → まあしょうがない。
といった感じですが、意外と気になりません。
下の二つは不可避ですが、コンパクトさとローコストとの引き換えなのでしょうがないです。
あと、グリップがないっていうのもあるんですが、そもそもしっかり構えられない大きさです。落下防止を考えるならグリップ付きのハーフケースかリストストラップを購入してもいいかもしれません。
これ買いました! まだ開けてません!(笑)
まとめ
コンパクトで愛らしいのにどことなくクラシック感が漂うデザインが超気に入っています。 特にLUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH.との組み合わせはまさにベストマッチです。
LUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH.はAFが若干遅く、手ブレ補正がないなど懸念はありましたが、このルックスで全ての懸念が吹き飛びました。このレンズも神レンズと呼ばれるだけあって非常に良い描写を見せるレンズです。
ウエストレベルでの撮影がとてもやりやすくスナップがとても楽しくなりました。
画質的にも全く不満がなく、マイクロフォーサーズのローパスレス1,600万画素ってすごく完成されていると改めて感じました。
モノクロでハイコントラストなカリカリの絵を撮るのにもビッタシな素性です。
たぶんターゲット的には初めての女子カメラなのでしょうが、カメラ歴15年のおっさんが使っても好印象なカメラです。
手持ちのレンズも完全に新鮮な気分で使えてめっちゃ楽しいです。しばらく通勤カバンのカメラスペースはGF9になりそうです🤗