筆者自身、パナソニックのLUMIX GF9を購入したこともあってちょっとマイクロフォーサーズ機のエントリー(初心者向け)クラスについて調べていましたので、まとめておきたいと思います。
今回集めてみましたのが、ダブルレンズキットでおおよそ5万円台になるようなクラスになります。安いですね😊
とにかく軽量なカメラが良い!
Panasonic LUMIX GF9 ダブルレンズキット
装着レンズはLUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH.
- 発売年月 2017年1月
- 参考価格 4万5,000円
- EVF なし
- 背面液晶 上:約180度
- 有効画素数 1600万画素
- シャッター 60~1/16,000秒(電子先幕、電子シャッター)
- 連写速度 約10コマ/秒(電子シャッターAFS時)
- AF方式 コントラスト
- AF測距点 49点
- ボディ内手ブレ補正 なし
- 重量 約269g(ボディ、バッテリー、メモリー)
- フラッシュ 内蔵 GN=4(ISO100・m)
- ホットシュー なし
- 動画 4K30P
- Wi-Fi ○
- Bluetooth ×
- 撮影可能枚数 210枚
付属レンズ
LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S. H-FS12032
LUMIX G 25mm/F1.7 ASPH. H-H025
カラーバリエーションはオレンジとシルバー
早速筆者が購入したGF9になります。(筆者が購入したのは中古でボディのみ) 一応現行機種(2019年8月現在)になるものの後継機となるGF10/90がすでに発売されています。
まず注目すべきは驚愕のハイコストパフォーマンス。レンズが2本付いて4万5,000円です。
上に180度に開いて自撮りが可能
液晶のチルトは上方向のみ。上方向のみに割り切ることで90度に向けた時の視界がよく快適に撮影可能です。
そして現行のマイクロフォーサーズ最軽量となる約269g(ボディ、バッテリー、メモリー)。コンデジ感覚で携帯でき、スマホからのステップアップはもちろん、スナップ機やサブ機としても非常に軽快です。
付属するレンズも標準ズームに加え大口径単焦点をセットにしていることもなかなか憎いです。
LUMIX G 25mm/F1.7はとても良いレンズでレンズ沼に浸かり始めるには最適なレンズとなります。スマホとは一線を画する描写にびっくりすることでしょう。 なかなか初心者には危険なレンズです。(単焦点レンズにハマって散財してしまうきっかけとなってしまうので)
使用レンズ:LEICA DG NOCTICRON 42.5/F1.2(追記:本来ならキットレンズとの組み合わせをお見せできればよかったのですが、ボディとレンズを同時期に所有していなかったためこのレンズとの組み合わせとなっております🙇なおLUMIX G 25mm/F1.7 ASPH.につきましてはこちらでPROレンズとの比較を行なっておりますマイクロフォーサーズ25mm単焦点レンズ対決(LUMIX G 25mm/F1.7 vs 25mm F1.2 PRO) - toshiboo's camera)
ネガティプポイントとして、ボディ内手ブレ補正がないことがあげられますが、パナソニックのレンズはレンズ内手ブレ補正搭載モデルが多くラインナップされているので、今後のレンズ購入は積極的にそれらを選べば良いかと思います。
非常にコンパクトですが、エントリー機として性能的に十二分なカメラとなります。
詳しいレビューはこちらで書かせていただいています。
超コンパクトで写りも良くコスパ最高 LUMIX GF9 レビュー【マイクロフォーサーズ】 - toshiboo's camera
Panasonic LUMIX GF-10(GF-90)ダブルレンズキット
- 発売年月 2018年2月
- 参考価格 5万7,000円
- EVF なし
- 背面液晶 上:約180度
- 有効画素数 1600万画素
- シャッター 60~1/16,000秒(電子先幕、電子シャッター)
- 連写速度 約10コマ/秒(電子シャッターAFS時)
- AF方式 コントラスト
- AF測距点 49点
- ボディ内手ブレ補正 なし
- 重量 約270g(ボディ、バッテリー、メモリー)
- フラッシュ 内蔵 GN=4(ISO100・m)
- ホットシュー なし
- 動画 4K30P
- Wi-Fi ○
- Bluetooth ×
- 撮影可能枚数 210枚
付属レンズ
LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S. H-FS12032
LUMIX G 25mm/F1.7 ASPH. H-H025
カラーバリエーションはホワイト、オレンジ、ブラック
GF-10とGF-90は型番が違うものの同一製品となります。
先ほどのGF-9の後継機ですが、相違点はグリップがついたことと自撮り機能の種類が増えた(広角4Kセルフィー、夜景セルフィー)ことくらいでほぼほぼ同じです。あとカラーバリエーションが変わりました。
グリップがついたことで安心感が増しますが、見た目のすっきり感は少し減ります。
オールブラックが精悍で良いですね。
確かにストラップなしで握っているとGF9はかなり不安なので、筆者のようにストラップ嫌いならなおさらグリップがあった方が良いかと思います。
スペックで比べるならGF9の在庫がある限り積極的に選ぶ理由が見つかりませんが、GF9のシルバーが割と高値なのでオレンジが気に入らなければGF10(90)をチョイスしても良いかもしれません。
コンパクトでもボディ内手ブレ補正が欲しい!
OLYMPUS PEN E-PL8 EZダブルズームキット
- 発売年月 2016年11月
- 参考価格 4万6,500円
- EVF なし(別売外付けEVF VF-2、VF-3、VF-4 対応)
- 背面液晶 上:約80度、下:約180度
- 有効画素数 1605万画素
- シャッター メカニカル 60~1/4,000秒(バルブ、タイム、コンポジット)
- 連写速度 約8.5コマ/秒(ISオフ、AF-S)
- AF方式 コントラスト
- AF測距点 81エリア
- ボディ内手ブレ補正 3軸 約3.5段分
- 重量 約374g(ボディ、バッテリー、メモリー)
- フラッシュ 外付け付属 FL-LM1 GN=7(ISO100・m)
- ホットシュー あり
- 動画 フルHD 30P
- Wi-Fi ○
- Bluetooth ×
- 撮影可能枚数 約350枚
付属レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
別売電子ビューファインダー VF-2、VF-3、VF-4 対応
カラーバリエーションはホワイト、ブラウン、ブラック
GF9と並びコストパフォーマンスに優れたカメラです。
ボディの質感がとてもよく、約3.5段分となるボディ内手ブレ補正も内蔵しているのでさらにコスパの良いカメラとも言えます。
GF9/10/90に比べると、フラッシュが外付け、動画は4K非対応、重量が100g近く重いことくらいがネガティプなポイントです。シャッターはメカシャッターになります。
各ボタン類の動きも良く操作もキビキビしていて、この質感と性能のカメラがこの価格で買える(しかもレンズ2本付き)のが驚きです。
このカメラも現行機種であるものの、すでに後継機が発売されていますので、市場価格は底値に近いと思われます。
ちなみにパナソニックのGFシリーズとは逆に下方向に液晶が180度開いて自撮りが可能です。上方向にも80度チルトできます。
OLYMPUS PEN E-PL9 EZダブルズームキット
- 発売年月 2018年3月
- 参考価格 6万2,000円
- EVF なし
- 背面液晶 上:約80度、下:約180度
- 有効画素数 1605万画素
- シャッター メカニカル 60~1/4,000秒(バルブ、タイム、コンポジット)
電子先幕シャッター:60~1/320秒
電子シャッター:60~1/16,000秒 - 連写速度 約8.6コマ/秒(AF-S)
- AF方式 コントラスト
- AF測距点 121点
- ボディ内手ブレ補正 3軸 約3.5段分
- 重量 約380g(ボディ、バッテリー、メモリー)
- フラッシュ 内蔵 GN=5.4(ISO100・m)
- ホットシュー あり
- 動画 4K30P
- Wi-Fi ○
- Bluetooth ○
- 撮影可能枚数 約350枚
付属レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
カラーバリエーションはホワイト、ブラウン、ブラック
E-PL8との見た目の違いはグリップ形状くらいなのですが、割と他にも細々した違いがあります。
機能面での相違点はフラッシュ内蔵、新画像処理エンジンの搭載、Bluetooth機能、電子シャッター搭載、4K動画撮影対応、連写・AF性能、アクセサリーポートの廃止(外付けEVF非対応)など。
その分価格もそれなりに高くなり、今回紹介するカメラの中で一番高価となります。
このクラスのカメラとしてはE-PL8でも基本性能は十分ですので、1万5,000円の価格差が見いだせるかがポイントです。
個人的には電子シャッターでの静音撮影や1/16000秒のシャッタースピードが魅力的ですけど、デザインはE-PL8の方が好みで悩ましいところです。
ちなみに、電子シャッターで速いスピードが選択できると、明るい日中でも明るいレンズを開放付近で使うことができます。日中でも大きく背景をぼかした写真を気軽に撮ることができます。メカニカルシャッターのみの場合はND(減光)フィルターが必要となる場合が多くなります。
ファインダーを覗きながら撮影したい!
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II EZダブルズームキット
- 発売年月 2015年9月
- 参考価格 5万2,000円
- EVF OLED 約236万ドット
- 背面液晶 上:約85度、下:約45度
- 有効画素数 1605万画素
- シャッター 60~1/4,000秒(メカニカル)
- 連写速度 約8.5コマ/秒(ISオフ、AFS時)
- AF方式 コントラスト
- AF測距点 81エリア
- ボディ内手ブレ補正 5軸 4.0段
- 重量 約399g(ボディ、バッテリー、メモリー)
- フラッシュ 内蔵 GN=5.8(ISO100・m)
- ホットシュー あり
- 動画 FHD 60P
- Wi-Fi ○
- Bluetooth ×
- 撮影可能枚数 約320枚
付属レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
カラーバリエーションはブラック、シルバー
初心者向けのおすすめカメラとして筆者がずっと推してきたE-M10 Mark IIになります。
エントリークラスながらしっかりとしたカメラスタイルになり、ダイヤルやボタン類の操作系も充実していますので、のちのち本格的な撮影をしてみたい方に特におすすめです。
このカメラも後継機となるE-M10 markIIIが発売されていますので、市場価格はほぼ底値と言ってもいいでしょう。
PEN E-PLシリーズよりも強力な5軸手ブレ補正を搭載し、約4段分の強力な補正が可能です。
カスタマイズできる部分も非常に多いので、より自分好みな操作系に仕上げることも可能です。
OLYMPUS OM-D E-M10 Mark III EZダブルズームキット
- 発売年月 2017年9月
- 参考価格 6万2,000円
- EVF OLED 約236万ドット
- 背面液晶 上:約85度、下:約45度
- 有効画素数 1605万画素
- シャッター 60~1/4,000秒(メカニカル)
- 連写速度 約8.6コマ/秒(AFS時)
- AF方式 コントラスト
- AF測距点 121エリア
- ボディ内手ブレ補正 5軸 4.0段
- 重量 約410g(ボディ、バッテリー、メモリー)
- フラッシュ 内蔵 GN=5.8(ISO100・m)
- ホットシュー あり
- 動画 4K 30P
- Wi-Fi ○
- Bluetooth ×
- 撮影可能枚数 約330枚
付属レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
カラーバリエーションはブラック、シルバー
OM-D E-M10 Mark IIの後継機となるOM-D E-M10 Mark IIIですが、ほぼほぼ一緒です。
新しい画像処理エンジンの搭載、4K30P対応が主なアップグレードポイントで、あとはハイスピード動画機能の向上、測距点の増加、連写速度の向上くらいでしょうか。
逆にカスタム設定項目などはシンプルなものとなっておりますが、初めて使う分には不便さを感じることはないでしょう。
あと、僅かながらグリップが大きくなり握りやすくなっています。
Panasonic LUMIX GX7 markII ダブルズームキット(生産終了)
- 発売年月 2016年5月
- 参考価格 5万4,000円
- EVF 約276万ドット
- 背面液晶 上:約80度、下:約45度
- 有効画素数 1600万画素
- シャッター 60~1/4,000秒(メカニカル)、1~1/16,000秒(電子)
- 連写速度 約8コマ/秒(メカシャッターAFS時)
- AF方式 コントラスト
- AF測距点 49エリア
- ボディ内手ブレ補正 5軸 4.0段
- 重量 約426g(ボディ、バッテリー、メモリー)
- フラッシュ 内蔵 GN=4.2(ISO100・m)
- ホットシュー あり
- 動画 4K 30P
- Wi-Fi ○
- Bluetooth ×
- 撮影可能枚数 約290枚
付属レンズ
LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S. H-FS12032
LUMIX G VARIO 35-100mm/F4.0-5.6 ASPH./MEGA O.I.S H-FS35100
カラーバリエーションはブラック、シルバー
筆者も所有しておりましたLUMIX GX7 markII ですが、エントリークラスというよりもはやミドルクラスのカメラとなります。
すでに生産終了しておりますので、在庫限りとなりますが、その分大変コストパフォーマンスに優れたカメラとなります。
(追記:約2000万画素になった後継機のGX7 markIIIはすでに発売されています。標準ズーム1本のレンズキットで8万2,000円程度とやはり1ランク上の価格帯となっております。https://www.toshiboo.com/entry/gx7mk3review01)
価格的にも競合する、E-M10 markIIと大きなスペック差は電子シャッターの有無や4K動画撮影程度かと思いますが、実際に触ってみるとAFのスピードや連続撮影時のバッファなどやはりGX7 markIIがワンランク上と感じる部分は多いです。
超お買得ミラーレス GX7mark2 レビュー 01 - toshiboo's camera
瞳AFは?
ちなみに顔認識、瞳認識AFは今回紹介した全機種に搭載されています。
筆者の経験上、オリンパスでも十分実用的ではありますが、パナソニックの方がより反応が良く高精度です。
まとめ
今回は価格帯的に初心者向けとさせていただきましたが、選ぶ基準としては見出しの「とにかく軽量なカメラが良い!」「コンパクトでもボディ内手ブレ補正が欲しい!」「ファインダーを覗きながら撮影したい!」のどれかを決めてコスパの良い旧機種を選んでいただければ満足度が高いかと思います。
現時点でこのエントリークラスのマイクロフォーサーズ機は2016年頃から大きな性能差がないこともあって旧機種のコスパが光りますね。
こうやって調べ直してみてみると LUMIX GX7 markII はいまだにこのクラスでは一番オススメできる機種ではないかと思います。生産終了となっておりますのでほぼラストチャンスではないかと思います。欲しい方はお早目に。
※参考価格は2019年8月の価格コム最安値付近となります。
ミドル、ハイエンドクラスのカメラボディカタログ記事も書きました!