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カメラでハッピーライフ!

OM-D E-M1 markIIIにマイクロフォーサーズ3年分の進化があるのか

E-M1 markIII


オリンパスから発表されました、OM-D E-M1 markIII。 markIIから約3年ちょいの時を経ての発表でしたがその内容を確認してみたいと思います。

筆者のカメラライフを一変させてくれたE-M1 markIIの後継機であるのでとても興味があります。


E-M1 markIIからの進化点


ライブND

ライブND
via: olympus-imaging.jp


E-M1Xから引き継がれたライブND機能です。

複数枚の撮影を合成することでNDフィルターを用いたスローシャッターの代わりになる機能です。


レンズ径ごとやNDの段数ごとにフィルターを買って揃えるのも大変!、可変NDはムラが気になる〜、出目金レンズには角型フィルター使うしかないけど落として割る予感しかしない… などの悩みが一気に解消されます。

一枚あたりのシャッタースピードは速くなり、合成による加算平均処理も入ると思われますので耐ノイズ性も見込めます。


現在はLUMIX G9 PROユーザーである筆者が一番羨ましく思う機能です。


ちなみにシャッタースピードの最高速は1/30秒です。


手持ちハイレゾショット

ハイレゾショット
via: olympus-imaging.jp


手持ちハイレゾショット。これも羨ましい機能の一つで、同じくE-M1Xから引き継がれました。

解像度は最大5000万画素程度になりますが(三脚使用の場合は8000万画素)普通に考えれば十二分な画像サイズです。


手持ちハイレゾショットはE-M1Xでの作例みる限りかなり良いので期待大です。


通常の三脚ハイレゾショット(8000万画素)は ほぼ同じ仕組みであるG9 PROのハイレゾモードと比較するとかなり甘い仕上がりで物足りなさもあったので、どれくらい進化しているか注目したいところです。


マルチセレクター

マルチセレクター
via: olympus-imaging.jp


マルチセレクター(ジョイスティック)搭載は嬉しいですね。

ボディが小さいのでタッチパッドでのコントロールもさほど不満はありませんでしたが、 ジョイスティック搭載のカメラに慣れてしまうと、やはり無いと多少不便です。

液晶だと距離的に遠いこともありますし、手袋してると動かしようもありませんし。

マルチセレクターによってかなり使い勝手が上がるでしょう。ちゃんと8方向ですよ!(G9 PROは4方向)


7.5段分の手ブレ補正

手ブレ補正
via: olympus-imaging.jp


ただでさえ頭のおかしかったほどよく効いたE-M1 markIIの手ブレ補正ですが、その補正量が最大7.5段分(M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO使用時)にもなりました。

E-M1 markIIの時は最大6.5段分で、パナソニック LUMIX G9 PROと同スペックでありながらその実力はさらに上との実感がありましたので、ほんとに凄まじいことになってしまった気がします。

というか、筆者が思うにそもそもM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROの光学手ブレ補正がそもそもヤバイんですよね。

G9 PROに取り付けてもめっちゃ効きが良い*1という…


ただ、mark IIでさえ広角〜標準域は、"手持ちで15秒いける!"とか"夜間でもNDフィルターが欲しい"とかもはや人間の方が持たない秒数の域に達して(本当につらいw)いますので、さらなる1段分の実用性を感じれるかどうかはあなたの体幹次第といったところです。

しっかしすごいですね。


オリンパスOM-Dの手持ち長秒チャレンジが凄まじい - toshiboo's camera


そういえばmarkIIの時「あとこれ以上は地軸の影響が…」なんてオリンパスの開発陣が言ってたのですが、地軸も補正できたのでしょうか。


星空AF

星空AFってmarkIIには付いてなかったんですね。

パナソニックの多くのカメラにはすでに搭載されているのですが、使ったことがありません😅今度使ってみます。

E-M1 markIIIのその星空AFの動作を見てみると、なにやらかなり綿密な動きに見えます。

そしてさらに精度優先モードで高精度なAFができるようで、かなり期待大です。


なんかいきなり手持ちで天の川が撮れている風な映像のつなぎ方ですが、まさか7.5段分の手ブレ補正で!?😂


USB充電&給電

USB-C充電&給電
via: olympus-imaging.jp


なぜかmarkIIにはなかったUSB充電&給電も搭載されました。

星の撮影で長時間回す時不安もありましたので、モバイルバッテリー(PD)からの給電はありがたいです。

旅行の時なんかも充電器分荷物減らせるのもいいですね。


物足りない点


取り残された感のあるEVF

なんとEVFはmarkIIから据え置きの約236万ドット液晶、倍率最大0.74倍(35mm換算)となっております。

ここはせめて倍率だけでもE-M1X並み(0.82倍)に上げてもらいたかったです。 2020年発売のフラッグシップ機としては寂しいところです。

markIIでは色再現性などもちょっと残念でした。改善されてるといいのですが。


個人的にはEVFの見やすさ美しさで撮影テンションが大きく変わるので非常に残念です。


据え置きのセンサーとちょっと進化のAF

センサーはそのまんまE-M1 markIIと同じっぽいですね。

映像エンジンの刷新でどの程度画質に変化があるのかはわかりませんが、基礎となるセンサーが同じでは大きい画質向上は望めないでしょう。


画素数に関しては、マイクロフォーサーズの限界かもしれませんし、逆に高速連写機としてのデータサイズを考えるとこれ以上あっても大変かなとも思います。


AF測距点はそのままですが、マルチエリアの自由度が増したのと、顔・瞳認識の精度、追従性、レスポンスが向上している点は実際に触ってみて評価したいところです。


マイクロフォーサーズのセンサーは、ISO感度ノイズはともかく、長秒ノイズがもう少しなんとかなると嬉しいんですが。 E-M1シリーズに限ったことではないんですけどね。


ダサい前面のロゴ

前面のロゴ


まあ、そもそもE-M1 markIIの上面やストラップのロゴもダサかったのですが、そのテイストのまま前面に入ってしまいました😅

いや、じっくり見てたら一周回ってかっこよく思えてきましたwww


3年分の進化はあったのか

markIIから考えた3年分の進化としては中身も見た目も物足りないです。めちゃくちゃ物足りない。

進化した点もすでにE-M1Xに搭載されている機能がほとんどですし。

上位機種のE-M1Xに遠慮してなのか、もはやオリンパスにこれ以上の体力がないのかわかりませんが、3代目としてはかなりさみしく感じます。

初代からmarkIIの時のスペックアップが凄すぎたこともありなおさらそう感じてしまいますね。


とはいえ、もともとがハイスペックで出来の良いE-M1 markIIから更新が少なかったというだけで、markIIIとなっても非常に出来の良いカメラだということは変わりありません。


不満を補うためかいきなりキャッシュバック

進化が残念との市場の(筆者の)反応を予測してか発売と同時にキャッシュバックキャンペーンです。

ボディのみで2万円、レンズキットで2万5,000円のキャッシュバックです。

なんか最近このパターン多くなってきましたね😂

まあ、予備バッテリーとか限定ストラップとかでは釣れなくなってきたのでしょう。

OM-D E-M1 Mark III 発売記念キャンペーン!


型落ちのE-M1 markIIを狙うのも十分あり

現在(2020年2月13日)の価格コム最安値が

  • E-M1 markII 約 12万3,000円
  • E-M1 markIII 約 19万6,000円

となっておりキャッシュバックの2万円を差し引いても5万3,000円の価格差です。

この価格差を考えるとE-M1 markIIでもいいような気がしますが、新型という満足感とサポート寿命的なことと性能差を考えると安い気もします。絶妙ですねw


個人的にはなぜかM.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PROを買ってしまったこともあり、フィッシュアイ補正対応のオリンパス機が欲しくなってしまったとこでした。

E-M5 markIIIがいいかなぁと思っていたら、E-M1 markIIの方が安くなってますし、そうしたらこのE-M1 markIIIが出てしまいまして…。


いやはや悩ましいところです😅

まあS1Rの支払いすらまだなので買えませんが…。


(そういえばLUMIX G9 PROの後継機って出ないんかな🤔)


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*1:パナソニックボディに取り付けた際はレンズのみの補正になります。しかも筆者の検証ではG9に取り付けた方が効きが良いという謎結果もありました。 www.toshiboo.com