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カメラでハッピーライフ!

カメラを始める方にオススメを聞かれるとやっぱりマイクロフォーサーズになっちゃう理由

新しい年度を迎え、そろそろ初任給なんてものをいただける方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ああ、なんて懐かしい響きでしょう。

そんな季節になると「これから一眼カメラを始めたいのですがオススメのカメラはどれでしょうか?」なんて質問をいただくこともあり、ちょっと真面目に考えてみました。

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結論から言うと「今時のカメラならどれを買っても簡単に綺麗に撮れるけど、マイクロフォーサーズ*1ならより失敗が少なく、軽くて、コスパも良いですよ」と答える感じでしょうか。

特に初心者にとってはメリットが多いと思います。

なぜマイクロフォーサーズなのかということを改めて考えてみました。


手ぶれ補正が強力

3大失敗写真要因*2の一つである手ぶれ。

マイクロフォーサーズの多くのカメラならその手ぶれをとても強力に補正してくれます。

もちろん、他のカメラでも手ぶれ補正機能はありますし、補正量もスペック的には同等なものもありますが、マイクロフォーサーズの手ぶれ補正はさらにとても強力です。

そのメカニズムが優秀なこともありますが、センサーサイズが小さく補正効率が良いのでしょうね。*3


特に暗い室内での撮影や望遠レンズでの撮影などではどうしても手ブレが起きやすく失敗写真に泣かされることも多いかと思います。筆者もそうでした😅

昔の写真見てみるとまあブレブレの写真の多いこと…


そんな失敗写真を量産しないためにもなるべく強力な手ぶれ補正を搭載したカメラをオススメしたいです。


ダム湖とツツジの写真
OM-D E-M1 markII + M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO


センサーにゴミがつかない

マイクロフォーサーズのカメラはセンサーにゴミがつきません。

正確に言うと"つきにくい"ということですが、はや2年以上使ってきてゴミの乗った写真は皆無です。結構雑にレンズ交換していますが😅


通常、デジタル一眼カメラではセンサーにゴミがついてしまうと、そのゴミが偶然取れない限り、なんらかの手作業でのクリーニングをするまでずっと写真に写り込んでしまいます。

特にミラーレスカメラではセンサーがミラーで隠れていないこともあり、ゴミやホコリがつきやすいと言われていますが、ミラーのある一眼レフカメラでもめっちゃつきます。


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センサーダストが乗ると画像に黒い点が…


ゴミが写っているとテンションだだ下がりなんですよね。

自分でクリーニングできないことはない*4のですが、イメージセンサーは非常にデリケートなので少なくないリスクを伴います。

有償でメーカーなどに持ち込みクリーニングしてもらうことは可能ですが、地方在住ですと発送するしかなく時間と手間とお金がかかってしまいます。

実施店舗は限られますがキタムラでもセンサークリーニングサービスがあるようです。

カメラのキタムラ カメラメンテナンスサービス


なぜマイクロフォーサーズセンサーにはゴミがつかないかというと、 オリンパスのセンサーダスト除去機能SSWF(スーパーソニックウェーブフィルター)が超強力なんです。この技術はパナソニックのカメラにも使われています。

他社にもセンサーダスト除去機能を搭載したカメラは一般的なのですが、SSWFがズバ抜けてゴミがつきにくいという実感です。


そういった手間やリスクやストレスがなくなるので、センサーにゴミがつかないというのはかなり大きなメリットです。


P1056684-Edit


適度なボケ量

一眼カメラを買う動機の一つとして、背景をボカした写真を撮りたいと思って購入される方もおられるかと思います。

スマホじゃあまり背景がボケませんし、ポートレートモードだと不自然になることが多々あります。

ボケの大きさだけをとれば、フルサイズ一眼カメラをオススメしたいのですが、ボケが大きいということはピントの合う範囲*5が狭くシビアで、はじめの頃はピンボケ写真を量産してしまいます。

もちろんそのカミソリピントを使いこなしてこその一眼カメラ的醍醐味でもあるのですが、なかなか最初は厳しいものがあります。

これの原因を理解してくると、少し絞って、ISO感度を上げて…となってくるのですが、だったら最初からマイクロフォーサーズで良いんじゃないかと思います。

マイロフォーサーズはフルサイズやAPS-Cに比べセンサーサイズが小さい分ピントの合う範囲が広いです。*6

とはいえスマホのセンサーに比べるとかなり大きいので、ボケ量もそれなりに大きくなります。

白鳥
LUMIX G9 PRO + LEICA DG ELMARIT 200mm / F2.8 / POWER O.I.S.

さらなるボケ量を求めるのであれば、明るい単焦点レンズや望遠レンズにステップアップするという手もあります。

工夫次第で一眼カメラとして十分なボケ量を得ることができます。

風景を撮るのであれば、むしろ広い範囲にピントを合わせやすいことの方がメリットとなります。

難しくても最初っから背景を大きくボカしたポートレート撮影にチャレンジしたいと言われるならフルサイズセンサー搭載カメラをオススメしますが、スナップで人物などを撮影する用途でしたらコスパも含めてマイクロフォーサーズの方が適切かと思います。


ミラーレスだと結果が見える

マイクロフォーサーズに限った話ではありませんが、ミラーレス一眼のファインダーでは、露出を反映させた映像が見えるので失敗がぐっと減ります。


今でこそミラーレス全盛となっておりますが、マイクロフォーサーズは2008年世界初のミラーレス一眼「LUMIX DMC-G1」を引っさげてミラーレス専用規格として登場しました。

その頃の筆者は正直なところ、「誰が使うんだこんなもん?」なんて思ってました。

まさかその9年後に、自分がミラーレス一眼に全移行することになるとは…。


チューリップの写真
Lumix GX7 markIII + LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.


と、話が逸れましたが、マイクロフォーサーズはミラーレス一眼の老舗なのです。

そんな話は重要ではないんですが、初めてのカメラとしてミラーレスの何が良いかというと「撮影結果を見ながら撮れる」ことです。


ミラー有りの普通の一眼レフカメラはファインダーをのぞいてもレンズ素通しの向こう側しか見えません。その見えるものは当然、絞り・シャッタースビード・ISO感度を全く反映していませんので、実際に撮影して画像を見てみると、意図せず明るすぎたり暗すぎたりすることが多々あります。


例えば、逆光のシーンにおいて露出補正をせずに撮ると被写体が真っ暗になるかと思います。

そんな時もミラーレスカメラのファインダーなら露出補正が反映された映像を見ることができるので、適切な露出を調節しながら判断できます。

これが一眼レフカメラだと、ある程度経験による判断が必要で、補正量が明るすぎたり暗すぎたりしても撮影結果をプレビューするまでわからないのです。*7

特に撮影チャンスが少ないものや、とっさに撮影した時の失敗が大きく減ります。

よって「撮影結果を見ながら撮れる」というのは初心者にとって大きな手助けになります。

筆者みたいに15年近くカメラやってても、もはやミラーレスのファインダー無しでは生きていけません(笑)

伊丹空港の写真
OM-D E-M1 markII + M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO


軽くて小さい

せっかく買ったカメラも、持ち歩かなければ宝の持ち腐れです。

マイクロフォーサーズはミラーレスでセンサーサイズが小さいため、コンパクトなボディの機種が多いのですが、レンズもコンパクトです。

フルサイズセンサー機は、ミラーレス化が進んでいくらボディが小さくなったからといっても、レンズ自体はそれなりの大きさになってしまいます。

特にこの差は大口径レンズや望遠レンズになるにつれどんどん大きくなり、さらに複数のレンズを持ち歩くことを考えるとその重量差はかなり開いてきます。

マイクロフォーサーズなら14mm〜840mmの焦点域をカバーできるほどのレンズを一つのカメラバッグで持ち歩くことも全く苦ではありません。

せっかく買ったカメラやレンズ。なるべく多くの機会に持ち出したいじゃないですか。カメラシステムが軽いとその敷居がぐっと低くなります。


コスパが良い

センサーサイズは価格に直結する部分だけあって、マイクロフォーサーズには比較的安価な機種が多いです。

もちろんセンサーサイズ以外の機能性能差があればその限りではありませんが、同等性能クラスで比較すれば安価なものが多いです。

レンズも比較的描写が良いように感じます。

レンズ性能は大きさと重さと価格に比例するなんて言われるのもあながち間違ってはいなかったりするのですが、マイクロフォーサーズに関しては安くてコンパクトなレンズでもなかなかの写りを見せてくれるのです。

センサーサイズが小さいぶん、光学設計がやりやすいのでしょうかね。

別売りのレンズでも手が出しやすい価格帯で写りが良いものが多いということです。レンズ沼への入り口としては申し分ない環境ではないでしょうか😅

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/toshiboo777/20180420/20180420031848.jpg OM-D E-M1 markII


デメリット

マイクロフォーサーズにもフルサイズに比べ以下のようなデメリットが存在します。

  • ISO感度ノイズが多い —

  • ダイナミックレンジが狭い

  • 大きくぼかしにくい

センサーサイズ=受光面積であるため、センサーサイズが小さいほうが基本不利になります。

そのためISO感度ノイズが出やすかったり、ダイナミックレンジ*8が狭かったりします。


とはいえ、ISO感度をあげる状況といえば室内スポーツなど暗い環境でシャッタースピードを上げて被写体ブレを防ぐ場合がほとんどです。星の撮影もそうですね。

手ぶれ補正が強力なので、被写体が動かなければ多少暗くてもISO感度を低く抑える=低ノイズ、とすることができます。


ダイナミックレンジに関しては通常の撮影や現像で大きな違いを感じることはあまりないでしょう。RAWで極端な補正を施した時はそのダイナミックレンジの差を確かに感じます。


大きくぼかしにくいというのは前述の通りで、大口径短焦点レンズを使用すればある程度解決できると思います。

ただ、マイクロフォーサーズではフルサイズにおける50mmF1.2や400mmF2.8のようなボケ量を得られるレンズはありませんのでそこまでのボケ量を求めるならばフルサイズに行くしかありません。



https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/toshiboo777/20180420/20180420031745.jpg LUMIX GX7 markII


オススメの機種は?

マイクロフォーサーズはわかったからじゃあどの機種がオススメだよ?となりますよね。今いろいろな機種を見比べてましたら、筆者も以前所有していましたLUMIX GX7 markIIのレンズキットが驚きの低価格となっておりましたのでイチオシとさせていただきます。

LUMIX GX7 markIIはパナソニックのミドルクラスカメラとなります。

オススメポイントとしては、EVF、チルト液晶、手ぶれ補正に加え、操作性に大きく関わる前後ダイヤルとタッチ液晶を搭載している点でしょうか。前後2ダイヤル搭載していますので、マニュアル撮影などステップアップなチャレンジをしても十分使える操作性です。

細かい説明は省きますが、わかりやすく使いやすく操作性が抜群に良かったです。1,600万画素となりますが画質も十分綺麗でした。

P1020923-Edit-Edit

P1020388-Pano-Edit-Edit LUMIX GX7 markII + LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.にて撮影

2016年5月発売と一世代前となりますが十分な基本スペックです。

発売当初ボディのみで8万円台だったものが、標準ズームレンズ付きで4万円台です。付いてくるレンズ、LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.の市場価格が2万5千円ですからね。ボディのみだと実質2万円程度となります。恐ろしいです。とにかくとんでもないコストパフォーマンスです。

www.toshiboo.com


昨年はオリンパスのOM-D E-M10 markII を推していて、これはこれでGX7 markIIに引けを取らぬとても良いカメラなのですが、GX7 markIIと現在(2019年4月)の価格まで比べてしまうと全く太刀打ちできません😅


と言う感じで、長々とマイクロフォーサーズを推してみましたが、冒頭にも書いた通り、今時のカメラならどれでも簡単に綺麗に写せますから、形が気に入ったものを買っちゃってもいいんじゃないでしょうか。

外観のかっこよさに惚れて愛着を持って使えるならそれはどのスペックより上回ります。

最後まで読んでいただきありがとうございます。購入の参考になれば幸いです!

よきカメラライフがスタートできますように!


*1:オリンパス、パナソニックが2008年に共同で策定したミラーレスカメラ・レンズマウントシステム規格。センサーサイズがフルサイズとの対角比で約1/2、APS-Cに比べ約3/4になります。

*2:手ブレ、ピンボケ、露出ミス

*3:マイクロフォーサーズの中でも機種により性能差はあります

*4:筆者はD800Eのクリーニングでこれを使っています www.toshiboo.com

*5:被写界深度と言うやつです

*6:レンズのF値や焦点距離によっても変化します

*7:一眼レフカメラでも液晶画面を使ったライブビューができる機種では露出が反映されます

*8:簡単に言うと、表現できる色の範囲