今回、PERGEAR社より七工匠(7artisans)35mm F0.95 を提供いただきましたのでレビューいたします。
なんとF1.0よりも明るい、F0.95の超大口径レンズとなっております。
このレンズ、APS-C用も発売されていますが、今回はマイクロフォーサーズ版でのレビューとなります。
- スペック
- 常に持ち歩きたくなるほどコンパクト
- 文句のないビルドクオリティ
- フィッティング
- 超大口径でボケがトロトロ
- マイクロフォーサーズだと周辺減光ほとんどなし
- 逆光耐性
- F2で端正な描写に
- いまいちポイント
- F0.95にしてこの価格
- 作例
スペック
- レンズ構成 8群11枚
- 最小絞り F16
- 絞り羽 12枚
- 最短撮影距離 0.37m
- 絞りリング クリックレス
- 外形寸法 ø22.0mmx23mm
- 重量(キャップ除く) 約369g
- フィルターサイズ 52mm
常に持ち歩きたくなるほどコンパクト
F0.95という大口径ながら、非常にコンパクトです。
レンズのサイズだけ見ればF2.8とか、マイクロフォーサーズならF1.8くらいの感覚。
重量もオール金属外装ながら約369g 軽量なもののサイズの割にはずしっと重さを感じるので、高級感が漂います。
文句のないビルドクオリティ
金属の鏡筒はとても美しく、印字はしっかりと刻印になっております。
金属マウントはブラックメタル仕様。見えないとこだけど、なんかかっこいい。
フィッティング
筆者の所有するマイクロフォーサーズ機にセットしてみました。
LUMIX G9 PRO
OM-D E-M5 markIII
LUMIX GF9
E-M5 markIIIとの組み合わせがコンパクトな上、重量バランスもとても良いです。 今回の組み合わせでは間違いなく一番しっくりきています。
GF9だとちょっとレンズの重さが気になるところですが、普通に使えます。
というわけで、現在E-M5 markIII にほぼ付けっ放しになっています。 見た目も、似合ってて超かっこいいですよね。
超大口径でボケがトロトロ
F0.95のボケ量は圧倒的。ピントもごく薄いのでMFで合わせるのはとてもシビアでそれがまた楽しいです。
開放F0.95では丸ボケなど不均一になりがちではありますし、バキバキのシャープというわけにはいきません。
というものの必要十分なほどシャープで大きく崩れるようなこともないので、F1.0を上回る明るさとはいえさすが現代のレンズだなというところです。
マイクロフォーサーズだと周辺減光ほとんどなし
開放から周辺減光がほとんどわからないのにはびっくりしました。
もっと周辺落ちてもいいんだよと言いたくなるくらい(笑)
これはもともとAPS-C用のレンズをマイクロフォーサーズで使っていることが大きいかと思いますが、それにしても少なく感じます。
逆光耐性
逆光耐性はそれほど高くありません。
フレアも比較的出やすいですし、直接光を入れるとゴーストは発生しやすいです。
まあ、そういった部分も含めて楽しめるレンズではありますが。
↑ F16
光条はキレイな形を出しやすい印象です。
開放では若干にじみはあるものの、パープルフリンジなどの色収差は大きく出ないようです。
F2で端正な描写に
さすがにF0.95という明るさですので、絞り開放では前述の通り若干不均一さがみられる玉ボケで、ボケ全体も少し乱れがち(それはそれで楽しい)な面もありますが、F2.0まで絞るととても端正なボケになります。
これなら広告写真の仕事なんかでも使えそうなほど端正です。
↑ F0.95
↑ F4.0
F2.8〜5.6まで絞ると、とてもシャープな写りも見せてくれます。
↑ F0.95
↑ F2.8
シャープさとボケ感の違いを参考にしていただければと思います。
いまいちポイント
フードがない!
大変残念なことに、このレンズにはフードが付属しておりません。
コンパクトな筐体を生かすのにはフードなしも良いかとは思います。
ただ、前述の通りフレアやゴーストなど割と出やすいレンズでもあるので、できれば汎用のねじ込み式(52φ)のフードが欲しいところです。 レンズのガードにもなりますしね。
コンパクトさを維持するためにもフジツボ型のフードがいいかと思うんですが、残念ながらなかなかお手頃な価格のは見つかりません😅
キャップが落ちるw
金属製のキャップは高級感があって非常によろしいです。
ツメはなくはめ込むタイプです。
ただこれがゆるゆるで、触るとすぐに外れるくらいです。
なのでレンズの外周先端にパーマセルテープ(マスキングテープ)を貼って厚みを作り外れにくくしています。
F0.95にしてこの価格
開放F0.95ではレンズのクセがある程度出て、2段絞るとしっかりと端正になります。味も楽しめてなおかつ実用的なレンズだなと感じました。
何と言っても、ビルドクオリティの高い F0.95の超大口径レンズが2万円台で手に入るとは驚くばかりです。
標準域(マイクロフォーサーズでは中望遠に近い)でのこのボケ感はAPS-Cやマイクロフォーサーズではなかなか味わえない世界ですので、リーズナブルなこのレンズを手に入れられてはいかがでしょうか。楽しめて非常に満足度の高いレンズだと思います。
マイクロフォーサーズのほか、フジXマウント、ソニーEマウント、ニコンZマウントもあります。
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7artisans 35mm f0.95 APS-C ミラーレス カメラ レンズ
作例