2019年11月19日のファームウェアアップデート(Ver.1.3)にてCFexpress TypeBに対応したパナソニック LUMIX S1R / S1 。
XQDと同形状のCFexpress TypeBですが、NikonのXQD120GB が Read 440MB/s Write 400MB/s なのに対して SanDiskのCFexpress128GB は Read 1700MB/s Write 1200MB/sにもなります。あくまで理論値のスペックですが、どうせ買うなら速い方がいいと思いCFexpressを買ってみました。
ちなみにアップデート当初はSanDisk製のCFexpressのみ対応でしたが、現在(2020年3月時点)ではソニー製とレキサー製のカードにも対応しています。
ProGrade製のものは残念ながら非対応(動作保証外)だそうです。
【追記】ファームウェアV1.5にて対応しました。
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XQDとCFexpressで書き込みスピードに差があるのかパナソニックに聞いてみた
せっかく、3倍も速いメモリーを買っても、カメラの書き込みスピードが遅くてはあまり意味がありません。
気になるところですのでパナソニックに「S1RにてXQDとCFexpressでは書き込みスピードは違うのか?」とメールで質問しました。
「●CFexpressの対応について:DC-S1RにてXQDカードを使用する場合と、CFexpressカードを使用する場合では、書き込みスピードに差は生じません。」
との回答をいただきました😂
XQDを使用している方がCFexpressに買い換える必要はなさそうです。
筆者のように新たに買うなら、将来性を見込んでCFexpressを買ってもいいかもしれませんが少しでも安いXQDを買う方が賢明な気もします😅
128GB(120GB)だとおおよそ5,000円くらいの価格差があります。(2020年3月時点、ソニー製の場合)
CFexpressとSDカード UHS-IIの速度差
というわけて、CFexpressとXQDは同じ速度としてSDカード UHS-IIとの速度差を検証してみました。
カメラでの比較
UHS-II バッファフルまでRAW43枚 から書き込み終了まで約20秒。CFexpressバッファフルまでRAW44枚 から書き込み終了まで約15秒。 pic.twitter.com/Pbk7tsFhGO
— toshiboo🌤️ (@toshiboo) February 8, 2020
実際にS1Rで連写して比較してみました。 RAW記録、AFSでの連写です。
連写してから速度落ちするまでの枚数はCFexpressが44枚、UHS-II(Lexar金)が43枚、UHS-II(Lexar銀)が44枚と差はほとんどありません。Lexar金が1枚少ないのは偶然だと思われます。
ただし、その後バッファが解放されるまでの時間はCFexpressが15秒なのに対して、UHS-II(Lexar金)は20秒、UHS-II(Lexar銀)が25秒かかります。5秒差は意外と大きく感じます。
実際にはバッファフルまで連写することは稀でしょうし、どこぞのカメラと違い書き込みが終わるまで何もできないわけではないので、それほどストレス差はないかもしれません。
筆者はまだ持っていないんですが、望遠レンズを手に入れたら、連写する機会が増え速度差のストレスを感じると思います。
ちなみにごく普通のSDカード(Sandisk Ultra)でも試してみましたが、連写は39枚とソコソコ撮れるのですが書き込みが98秒もかかりました。永遠に終わらないんじゃないかと思いました😂
Mac(AmorphousDiskMark)でのテスト


AmorphousDiskMarkにて速度を測ってみました。
CFexpressのカードリーダーはSandisk のUSB-C接続のもの、SDは UHS-II対応のLexar金に付いてきたものをそれぞれハブを介さずiMacに直挿ししています。
Sandisk CFexpress
UHS-II(Lexar 金)
UHS-II(Lexar 銀)
SD Sandisk Ultra
CFexpressの爆速ぶりがよくわかります。
SDの方はLexar金に付いてきたカードリーダーがボロくて怪しいですが、一応それぞれ順当な速度差をみて取れます。
まとめ
望遠レンズを購入して連写を多用するようになれば、CFexpress(XQD)の恩恵は大きく受けられると思います。
振り分け方にもよりますが、RAWや動画記録はスロット1にしたいところです。
一方、風景やスナップなどでさほど連写を使わないのであればUHS-IIのLexar(銀)にRAW記録でも十分だと思います。このLexar(銀)はめっちゃ安いんですよね。
ただ、冗長性を考えるとデュアルスロット運用が前提だと思います。
その場合XQDと今回のLexar銀の組み合せがコスパは良いかと思います。
筆者の場合スロット1にRAW・動画記録、スロット2にJPEG記録をしています。
S1Rで使うことだけを考えれば、CFexpressとXQDはほぼ同じ速度となるので、少しでも安いXQDでOKということになります。
安いといっても120GBで2万円前後ですからね…
筆者はCFexpressとカードリーダーで3万5,000円でしたけどね😂
この記事を書いてる最中、クソ安いCFexpressカードを見つけましたが、S1Rで動くんでしょうか…🤔
どなたか人柱お願いします…あ、筆者がやればいいんですね😅
それでは次回、「激安CFexpressカードを買ったら〇〇だった!😂😠😍😭」をご期待ください!