最近、富士フイルムのカメラが気になってしょうがありません。
特にフィルムシミュレーションのクラシックネガを使ってみたくてしょうがありません。
クラシックネガと隠された液晶画面
クラシックネガは新しいフィルムシミュレーションですので2020年3月現在、X-Pro3、X100V、X-T4にしか搭載されていません。旧機種にソフトウェアアップデートで搭載されるとかそんな甘っちょろいことはありません。
懐かしい感じのネガフィルム調のシミュレーションです。
ほんとフジのフィルムシミュレーションはどれもわざとらしすぎなくていいんですよね。さすが富士フイルム。
そのクラシックネガ搭載機種の中でも異彩を放つのが、標準状態で背面液晶が隠れている"Hidden LCD"を搭載したX-Pro3ではないでしょうか。
歳に似合わず、デジタルからカメラを始めた筆者にとっては、そのアナログライクな撮影感覚に憧れを抱いてしまいました。
趣のあるボディデザイン
富士フイルムのカメラといえば、その趣味性の高いデザインが特徴ではないでしょうか。めっちゃかっこいいです。
実際に触った感覚も、とても趣がありシャッターフィールはもちろんダイヤルやボタンの感触、操作感に何か上質な古き良き時代を覚えるものでした。
正直なところ数年前に触らしてもらった時は「自分には合わないなぁ」と感じていましたが、今になって無性にあの感覚を日常にしてみたいなと思いました。
そして、DRシルバーやDRブラックなるチタン素材に特殊塗装を施したボディ上部のいわゆる軍艦部が、まあ、これがまたとてもたまらない仕上がりとなっています。といってもその実物を見たことはないんですけどね😅
それ以来、延々と富士フイルムのサイトを眺めては閉じ眺めては閉じカートに入れては出してを繰り返してしまいました。
きっと新しい体験が待っているはず…
富士フイルムはわざわざフラッグシップ機に、こんなライカぐらいしかやりそうにないギミックを搭載してきたわけですから、信念を持って「こうやって撮った方が絶対いいからやってみなよ!」とユーザーに訴えているわけです。
そんな誘いに乗らないわけにいかないじゃないですか。
きっとこのX-Pro3を買えば今まで体験したことのない新しい撮影感覚を味わえるはず…!
などと思い始め、本当にポチる直前までに至ってしまいました。
もちろんレンズも買わないといけないので、総額27万円近くになります。
ぐぬぬ…
DRブラック、かっこええ…
素晴らしいご提案
そんな思いを呟いたら、こんなご提案をいただきました。
デジカメのモニターにパーマセルでも貼っとけ https://t.co/PodvEMBV6W
— あまみや è (@kyann0526) March 25, 2020
なるほど。これだ。 https://t.co/gJUTNx9xDm
— toshiboo⛅ (@toshiboo) March 25, 2020
天才が現れました。
実際に貼ってみた
というわけで、パーマセルテープではないですが、イラレでチャチャっと作って印刷したものをLUMIX GX7 markIIIの液晶にのりで貼りました😂
X-Pro3 買わずに済んだ!レンズ込みで27万円儲かった!何買おう?!😍 pic.twitter.com/KjTjE2f1Q2
— toshiboo⛅ (@toshiboo) March 26, 2020
ちなみにこののりで貼る方法は、のちのち後悔することになるのでオススメしません😂
液晶を隠してみた気づき
この時撮った作例をいくつか載せてます。パナソニックにはクラシックネガっぽいエフェクトがないのでLuminar4のMatteLookというプリセットを使っています。Luminar4なかなか良いですよ。
もちろんUIがHidden LCDに最適化されていないのでめっちゃ不便です😂 いちいちファインダーを覗きながら設定操作をしないといけませんし、そもそもタッチでの操作がほぼできません。
あらかじめ必要な設定は済ましておく必要があります。
まあ、この部分は本題ではないのですが、X-Pro3だとUIがどう最適化されているかも気になります。
ローハイアングルが撮れない
いざ近所をスナップしに歩き出すと、ローアングルで撮れないことに気づきます。
地べたに這いつくばればいいかもしれませんが、ヘタレなのでちょっとやりたくありません。
這いつくばらないとしても腰痛持ちでもありますので無理な体勢は禁物です。なんならしゃがむのもしんどいお年頃です😂。
すると、目線から-1m以下はほぼノーファインダーで撮るしかないんですよね。目線より上もしかり。
あーなんだか懐かしい感覚です。ライブビューなんてなかった頃を思い出します。
普段以上に想像力を試される
普段から、光や被写体、背景との重なりなどを想像しながらアングルや焦点距離、そして露出を決めていました。
そしてそれを液晶画面で確認しながら撮影していました。または撮影後に確認していました。
それは答えを見ながら答案を書いている感覚かもしれません。もしくはすぐに答え合わせをし再テストする感じに近いかもしれません。
液晶画面が見えなくても、電子ビューファインダー(EVF)ですから、液晶と同等の撮影結果が見えているはずですが、GX7 markIIIの比較的プアなEVF性能だと、背面液晶よりはるかに少ない情報量で撮っているんだなと実感します。
筆者は普段EVFだけで撮っているつもりでしたが、無意識にちょくちょく背面液晶に切り替えたり確認したりしていたことに気づかされます。
とりあえず撮る
そしてどこまでちゃんと撮れているか確認しないまま、「とりあえず撮っとく」という感覚というかテンポで撮りながら散歩しました。
最初はなんだかとても不安な感覚に陥ります。
なんていうんですかね、撮影中見たり考えたりしたそのままを撮っている感じで、注目したものを反射的に撮っている感じでした。
筆者の場合、撮影は感受性のトレーニングと思っている面があり、スナップは特にその反射力を試している感覚があります。
それがさらに求められている感じがしました。
撮影結果を見てみて
そんな感じで撮った写真を見てみると、まあなんとも素朴というか、いやらしさのない写真に思えます。
背景にあれを持ってきて前景にうまいボカシを入れて目線を誘導させてうまく逆光でキラキラさせて、どうやええやろー!ってな風な計算高く失敗した感じがない。
とても、散歩していて素直に感じたことが撮れているなと思う写真が多かったです。
逆にいうと、退屈な散歩はそれなりの退屈っぽさが表れています。それがいい写真と感じる気分になります。
取り込んでMacで見たときに撮影時とのギャップも普段より大きく感じました。
撮影から確認までの時間がたったこれほど長く開くだけでとても新鮮でした。
もっとEVFの情報を減らしたい
今回なるべくEVFの情報量を減らしてみようと思いモノクロビュー表示で水平器やヒストグラムなどをOFFにしてみました。
ほんとは、ガラス素通しの外付けファインダーなんかで撮影するともっと楽しいと思います。
光学ファインダーを手に入れて、ほぼほぼ X-Pro3や!😂 pic.twitter.com/TBRSne63Vn
— toshiboo⛅ (@toshiboo) 2020年3月28日
今度これで撮ってみよう!
まとめ
という感じで、最初はネタ感覚でやってたつもりでしたが、意外と気づきがありました。
もちろんわざわざ液晶になんか貼らなくてもOFFにすれば同じことなんですが、簡単に液晶を見ることができないという縛りが何かモチベーションを変えている気がします。
それが、ハードウェアとして縛りに来ているX-Pro3なら、ますます興奮しちゃうんじゃないかなーと、よりドMな妄想が膨らんでしまったのも事実です😅
X-Pro4では1日置かないとPC/Macに取り込めないとかそんな機能が搭載されたりして😂😂😂
こういうのが意外と楽しく感じるので、やっばりフィルムカメラに手を出してみようかなぁなんて思っちゃうんですよね…。
最後に剥がしてみて、綺麗にはがせたなぁーって思ったら保護フィルムも一緒に剥がしてました😂。 埃まみれながらなんとか貼り直したものの、のりでベタベタしてたので、アルコールで拭いたら保護フィルムのコーティングが剥がれてしまいました😭
このHidden LCD化も最初は不便すぎて俺には無理!なんて思いましたが、こんな気づきもあり再びX-Pro3が欲しいターンに突入しそうです😂