2019クリスマスイブの夜に勢い余ってセルフサンタしてしまった、高画素フルサイズミラーレスカメラ パナソニックLUMIX S1R 標準ズームSレンズキット。
ファーストインプレッションですが、このカメラを一言で表すなら、最も一眼カメラらしいミラーレス機なんじゃないかと思いました。まあとにかく全てが最高のカメラです。
※基本的にスチル撮影関連のレビューとなります。レビューの内容にはファームウェアver1.3の内容も含みます。
- いきなりまとめ
- ざっとスペック紹介
- 外観
- 抜群の操作性
- 文句のないとても美しいEVF
- 3軸チルト液晶モニターという最適解
- AF関係
- 4730万画素が織りなす細やかで諧調豊かな画づくり
- マイクロフォーサーズ並みの手ブレ補正?!
- 1億8700万画素相当驚異のハイレゾモード
- 抜群に良いシャッターフィール
- CFexpress typeB 対応 ダブルスロット
- バッテリー持ち
- センサーにゴミが乗らない!スーパーソニックウェーブフィルター
- 大デフォーカスからのリカバリー問題には「AF-ON:近側」
- 惜しい点
- まとめ
いきなりまとめ
ちょっと長くなりすぎたので、最初にまとめを書いておきます😂
とにかく最高の操作性と安定度の高いホールド感が光るカメラです。
豊かな階調性・繊細な解像感など現世代の高画素フルサイズセンサーらしい素晴らしい描写です。
そしてめちゃくちゃよく効く6.5段分の5軸手ブレ補正や 顔・瞳・人体・動物 認識AF、超美しいEVFで快適な撮影を強力にサポートしてくれる、ほんと凄いカメラです。
以上、LUMIX S1Rレビューでした!
長いの読みたい方は以下どうぞ!
ざっとスペック紹介
- 有効画素数 4730万画素
- スーパーソニックウェーブフィルターSSWF
- 3軸チルト液晶モニター(約210万ドット、タッチパネル)
- ファインダー 倍率 約0.78倍 約576万ドット 有機EL
- センサーシフト5軸手ブレ補正 6.5段分
- 顔・瞳・人体・動物 認識AF
- AF測距検出範囲 EV -6~18(ISO100換算、F1.4、AFS)
- 連写速度 AF固定 9コマ/秒、AF追従 6コマ/秒(メカシャッター、電子先幕時)
- 最大連写コマ数 RAW連写:40枚以上
- シャッター耐久 約40万回
- フラッシュ同調 1/320秒
- ダブルスロット XQD(CFexpress B)、SD(UHS-II)
- 動作環境 -10~40 ℃
- 4K・6Kフォト、フォーカスセレクト・深度合成(4Kフォト)
- 動画 4K60p、スローモーション180fps(FHD時)
- 自照式ボタン
- WiFi、Bluetooth4.2
- USB-C 給電/充電
- バッテリー連続撮影枚数 約360枚(背面モニター、XQD使用時)
- 重量 約1016g(本体、バッテリー、SDメモリーカード1枚含む)
ざっと筆者が気になるところだけを書き出してみました。
さらに細かいスペックはパナソニックオフィシャルサイトをどうぞ。
外観
パナソニックのマイクロフォーサーズフラッグシップ機 LUMIX G9 PRO にそっくりではあるのですが、さらにシンプルなデザインです。
直線基調で斜めのラインを廃していることもあり、ソニーα7・9シリーズに少し寄せてきたようにも受け取れます。
G9 PROではおでこのトンガリや、肩の斜めラインなど少し個性がありまして、それはそれで好きだったんですが、S1シリーズはより質実剛健な佇まいで、カメラとしての絶対的な安心感を覚えます。
ソニーα7・9シリーズに寄せてきていると書きましたが、佇まいは全く別で無骨な雰囲気を醸し出しています。かっこいいです。
作例はJPEG撮って出し、または RAWをLightroomからプロファイル割り当てのみの書き出しです。
大きさと重さについて
よくデカいとか重いとか言われますが、確かにミラーレスカメラのボディとしてはそうでしょう。
ただいくら他のミラーレスのボディが軽いと言っても、フルサイズ対応レンズがそもそも大きく重たいので、実際の使用状態であるレンズとのセットを考えるとその差は大したことありません。
S1RとLUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.の組み合わせの重量は1696gになります。
ソニーのα7R IVとFE 24-105mm F4 G OSSの組み合わせは1328gになります。
レンズの重量差は17gしかないのですが、ボディの重量差で約350ml缶一本分…確かに違うことは違いますね(笑)
ちなみに手元にある Nikon D800EとSIGMA 24-105mm F4 DG OS HSMの組み合わせだと約1900gになります。
同等クラスの一眼レフよりかは多少軽いでしょうか。
フルサイズの標準ズーム以上の大きさのレンズを付けた際、これくらいの大きさがあった方が撮影時の安定感はまちがいなく良いですし、重さについてもさらなる望遠や大口径レンズを使うことを考えればほぼその差の割合は少なくなりますし、重量バランスも良いでしょう。
今までフルサイズ一眼レフを使用していた方からすると何の問題もなく、むしろ安心感のある質量だと思います。
パンケーキレンズや小型の単焦点レンズなんかを使って撮影するには、確かに大きさ重さのデメリットは大きく感じると思いますけどね。
その時はSIGMA fp … ほしい…
2台持ちとかになると運搬時の重量差も見過ごせないものになるとは思います。
抜群の操作性
グリップ、ホールドの良さ
よくα7シリーズで言われたグリップ高さ不足による小指余り問題に関してはさほど関心がなかったのですが、先日友人のα7IIIのエクステンショングリップ有無を持ち比べたら全然違ってびっくりしました。つけるとめっちゃ安定しますね。
逆にノーマル状態のグリップで重いレンズを使うのはやっぱ厳しいかなと感じました。
その点、S1Rだと筆者の大きな手でも十分なグリップの高さがあります。
個人的な好みで言えば、もう少しボディを薄くしてグリップが深い方がいいなと思うのですが、贅沢な要望ですね。
手の小さな人はマウント横のボタンに触れなくなるかもしれませんのでこのままで良いです。
グリップ形状的にはニコン機に近いと思いますが、レフ機よりはボディが薄いのでD800Eと比べれば、グリップが深く握りやすいです。
D800E、筆者には少しグリップが浅くて握りづらいんですよね。握った時に指先がボディに当たってつっかえるのでしっかり握りにくいんです。筆者の手がでかいだけですが😅
並べてみてみるとS1Rのグリップ上部の飛び出しがさらにすごいのがわかると思います。G9やD800Eではその飛び出しに中指が当たって痛かったこともありますが、不思議とS1Rでは全く違和感がありません。
大きく飛び出ている分、中指に対し面で当たっている感じです。これは良いです。
間違えにくいボタンの配置
まず、筆者の所有カメラがほとんどパナソニックになってしまった理由に操作性の良さが挙げられます。
キヤノンとニコンとオリンパスを使ってきて、ソニーはお借りしたことがありますけど、パナソニックがダントツで使いやすいのは断言できます。
ただでさえ解りやすかったのにさらに解りやすくなったメニュー構成と操作性も素晴らしいですが、物理ボタンの配置がとても良いです。
それぞれ単独機能のボタン(ダイヤル、レバー)が適度な距離を空けて配置されています。 これだけでも迷うことが少ないです。
密集して並んでいるボタンといえば右肩のWB・ISO・露出補正の3つのボタンですが、3つならギリ覚えられます。
真ん中のISOボタンにはポッチが付いてますのでブラインドでも間違えることはありません。
これが4つ以上だと結構間違えるんですよね…。キヤノン(EOS 6D)の時はいちいち見て確認してましたし、ニコン(D800E)の左肩もいまだに覚えられません😅
あと、ボタンが他のボタンやレバーとの組み合わせで複数の機能を兼ね備えているような操作体系になってないのもとても良いです。
オリンパス(E-M1 markII)の時はこれがなかなかストレスでした。これを自在に操作できる人はほんとすごいと思います。筆者には無理でした。まあ、筆者の能力不足は否定できませんが(笑)
基本的に1ボタン1機能で、適切に離された配置と操作体系の違うダイヤルやレバーを取り入れていることにより迷わなく手になじむ操作性です。
各メーカーから良いとこ取りしたような操作体系です。
3ダイヤルとカスタマイズ
数多くのボタンがカスタマイズ可能です。
物理ボタンだけで16箇所のカスタマイズが可能で、ジョイスティックもFnキーに割り当てれば計21箇所もカスタマイズ可能です。
ジョイスティックのダイレクトフォーカスを捨ててまでそんなに割り当てる機能は思いつきませんが、16箇所でも十分です。
それに加えタッチ液晶上のソフトウェアFnキーも4つほど設可能です。
前後2つのダイヤルに加えキヤノン機のような背面ダイヤルも備えているのも操作性に大きく貢献しています。十字キーのように4方向押下もできるのでソニーαのコントロールホイールと同じような感じですね。
G9 PROでは当初ダイレクトにISO感度をコントロールするのに使用していましたが、やはり誤操作も多かったため(笑)AFエリア枠の拡大縮小に使っています。S1Rでもしばらくはこの運用で行こうかと思います。
操作ロックレバー
何気に、「お、わかってるな」と思わせる背面左肩のロックレバーです。ミドルクラス以上なら大体ついていると思うのですがG9 PROにはなかったんですよね。
風景やスナップ撮影している分には必要ないんですが、 複数台ぶら下げてイベント撮影なんかしてると、この操作ロックレバーのありがたみがわかります。
G9 PROの時なんかいつの間にか勝手に設定変わっちゃうので失敗してしまったことがありました。
瞬時のタイミングで撮る必要があるので電源は落としたくないんですよね。持ち替えるとき電源落とし忘れることもありますし。
ロックするボタンやダイヤルも任意で設定できますので、使い勝手がかなり良いです。
ステータスLCD
パッと見、旧世代感漂うサブディスプレイというかステータスLCDですが、電源OFFの時もバッテリー残量、メモリーカードの有無、撮影可能枚数が常時表示され確認することが可能です。
これめっちゃ良いです。
筆者がよくやってしまうメモリーカード忘れ、バッテリー充電忘れが防げそうです!
文句のないとても美しいEVF
今まで覗いたことのある中で飛び抜けて美しいEVF(電子ビューファインダー)だと思いました。
特に逆光で覗いたシーンでは思わず「うわっ綺麗…」と口から漏れてしまいました。
既存のEVFの中では間違いなく一番美しい映像です。
とはいえ、OVF(光学ファインダー)と比べるとやっぱり敵いません。
今回もNikon D800Eと撮り比べで、交互に使ったりしましたが、ミドルエンドクラスのOVFはとても美しく、光を捉えるならOVFのもんだわと感心しました。
しかしEVFの利便性の恩恵を受けたまま美しい光を捉えられるのはLUMIX S1シリーズのファインダーが現時点最高性能でしょう。
G9 PROにはあった歪みも全く無く、とても気持ちの良いファインダーです。
ファインダーの出来は撮影の楽しさとテンションに直結しますので、最重要な部分です。
3軸チルト液晶モニターという最適解
個人的には上下のみの2軸チルトを積極的に選ぶことはなくて、というのも当然縦位置でのハイ・ローアングル撮影が難しくなるからなんですが、S1シリーズでは3軸チルト液晶を採用してきました。
上記の理由からバリアングル液晶一択の人生を歩んできましたが、S1Rの3軸チルト液晶を使ってみて、スチル撮影においてはこれが最適解だったんだと感心しました。
縦位置ハイローアングルが問題ないことはもちろんですが、光軸と液晶の中心がズレないというのは特に望遠域で気持ちよく使えるなと思いました。
バリアングル液晶を開いて望遠域で撮影していると被写体を見失ったりしますからね😅
唯一問題があるとしたら自撮りできない点でしょうか。スチルで自撮りする人は商品の想定ターゲット外でしょうが、Youtuberからは当初落胆の声が聞こえてきていました。
そんなわけで後発の動画特化機LUMIX S1Hではチルト+バリアングルという力技で解決してきました。すごいですよね😅
汎用L型プレートが使える
バリアングルで使用するとモニターの開閉に支障をきたしていた汎用L型プレートが全く問題なく使えるようになりました。
地味に嬉しいですw
しかもなにげに専用品のようにぴったり(笑)バッテリーの取り出しも問題ありません。
もう常時つけっぱなしです。
AF関係
AFスピード
G9 PROほどの爆速ぶりではありませんが、十分に早いAFスピードです。
よく、位相差センサーじゃないからAFが遅いとかいう人を見ますが本当に使ってるのかな?と疑いたくなります。
#s1r AFスピードテスト pic.twitter.com/c459I9rtv3
— toshiboo🌥️ (@toshiboo) 2020年1月29日
コントラストAFなので前後の合焦点を探るいわゆるウォブリング動作が目に付くシーンはありますが、大きく動くのは暗い室内とかコントラスト差が少ない場合に限られ通常使用でストレスに感じることはありません。
そもそもそういうシーンでは像面位相差AFでも合わないときは全く合わなかったりしますからね。
瞳認識、人体認識、動物認識
ソニーのお家芸のように思われがちな瞳認識と動物認識AFですが、パナソニックも非常に良い性能です。
認識も追尾性もかなりの精度があり、もちろんAFCでも追従してくれます。
多少速い動きに対しては追従しきれてないように見えるのですが、認識フレームの表示が遅いだけのような気もします。撮影結果を見るとほぼ合焦しています。この点も今後さらに検証したいと思います。
勝手に手前側の瞳にフォーカスしてくれますが、ジョイスティッククリック押下で切り替えられ、複数人数の場合も同じ操作で切り替えられます。非常に操作性も良いです。 液晶タップで切り替えることも可能です。
動物認識も瞳認識までうたっていませんが、概ね瞳に合焦してくれる感じです。
認識可能なのは鳥・犬科・猫科とメーカーがうたってますがだいたい何の動物でもフォーカス枠が行きます(笑)すごいです。亀にも合いましたし、ハエにも合ったなんて話も聞きました😂
そして人体認識は後ろ姿でも一部が隠れていても合焦してくれるびっくりな機能です。
自由自在なAFエリア
AFの設定は前述の瞳認識、人体認識、動物認識に加え、エリアAF、追尾AF、ピンポイントAF、1点+補助AFなどとても多彩です。
エリアAFも単純な四角やひし形だけでなく、縦横のゾーンや飛地にもできるカスタムエリアなど設定可能です。
ピンポイントAFはマクロ撮影に、1点+補助AFは動きものに対して非常に有用です。
8方向入力対応ジョイスティック
G9 PROでは4方向だったジョイスティックが待望の8方向入力に対応しました!
8方向になってめちゃくちゃ良いかと言われると、そこまでではないですw。動くことはいいことなんですが。
AF枠の移動スピードが速く設定可能なため、結構じゃじゃ馬な感じはします。
じゃあ遅くしろよと思うかもしれませんが、速いのに慣れると遅いのはまどろっこしいです(笑)
このスピードを自在に操るには、ちょっと慣れが必要かなという感じです。頑張ります。
4730万画素が織りなす細やかで諧調豊かな画づくり
フルサイズからマイクロフォーサーズに乗り換えて、フルサイズのメリットってあんまりなかったなぁと思っていたのですが、S1Rは明らかに違いました。
そもそもパナソニックは繊細で階調性を重視した絵作りだなとG9 PROを購入した際強く感じていましたが、その絵作りがフルサイズセンサーと高画素によって極まった感じです。
めちゃくちゃ繊細ですし、4730万画素の高画素ですから拡大するととんでもなく解像しています。
そして、トーンがうっとりするほど滑らかで、何気ない雲り空の写真でも見入ってしまいます。
それを映し出すLUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.もキットレンズとは言え非常に良い写りです。
電子的な補正効果が大きい(?)のでしょうが、今まで筆者が使ってきたフルサイズ用のレンズとでは隔世の感がありすぎてびっくりしました。
フレアやゴーストが抑えられているのは当然なんですが、逆光時のパープルフリンジも、白い被写体に起こるハロのような滲みも見事に抑えられ、四隅までビシッと高画素に耐えるほど解像しています。
キットレンズでこんなによく写るならフルサイズでもいいじゃんって思いました😅
LUMIX S PROレンズやSIGMAのArtレンズで、さらなるすごい描写を写せると思うとワクワクします。ら、ライカだって、いつかきっと!!!
ま、LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.もキットレンズとはいえ結構なお値段なんですが😅
マイクロフォーサーズ並みの手ブレ補正?!
フルサイズ機では間違いなくダントツに効く手ブレ補正です。
スペック上は6.5段分の補正。
G9 PROやM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROを装着したE-M1 markIIと同等の数値です。
そしてパナソニックではおなじみレンズとセンサーの手ブレ補正を連携させるDual I.S.2にも対応しています。
ファインダーを覗いた時の安心感は非常に高く、EVFの美しさも相まって超絶気持ちよく撮影できます。
手ブレ状態スコープ、めっちゃ面白いのに実用的! #s1r pic.twitter.com/McczJLwqgM
— toshiboo⛅ (@toshiboo) 2020年1月26日
また、手ブレ状態スコープなる機能も備わってまして、これがまた面白いのに実用的。
自身の手ブレ状態を可視化してくれて、より手ブレに対し注意を促されます。
小さい円からはみ出なかったらブレていないのかと思ったらそういうわけではないです(笑)
まだ手持ち長秒チャレンジ的なことは行なっていませんので、機会があればやってみたいと思います。
1億8700万画素相当驚異のハイレゾモード
この4730万画素のカメラにも、センサーをずらしながら8回撮影して超高解像度画像を生成するハイレゾモードが搭載されました。
その生成される画素数は驚きの1億8700万画素相当です😂
これがまた、等倍で見てもしっかり解像しておりリアル1億8700万画素の画像同等と言えると思います。
まあ、写った画像を等倍まで拡大してみるとびっくりですよ。
被写体ブレを抑制する「MODE2」も搭載され、静物限定とは言え使用できる範囲が大きく広がりました。
生成されるデータはRAWのみとなり、別途PCでの現像が必要となります。
#S1R の1億8700万画素ハイレゾモード。データサイズがしんどい😂 pic.twitter.com/ENRKc7gYoU
— toshiboo🌥️ (@toshiboo) 2020年1月19日
問題はそのデータサイズですが、一枚350MB程度になりますw
まあ1億8700万画素のRAWデータですからね…そうなりますよね…
流石に3枚でギガ越えしてしまうのはいくらHDDがあっても足りないので、よっぽどの絶景に出会わない限り使わないかなという気もします。
いやー、めちゃくちゃすごいんですけどね。4730万画素でも十分すぎるんですよね😅
ちなみに、ハイレゾモード撮影時には合成処理に時間がかかります。MODE2で17秒、MODE1で15秒程度かかりました。(被写体によって変わると思います)
G9 PROの時は5秒程度でストレスはほとんどなかったのですが、15秒になると"おっせーなー"とはなります。
抜群に良いシャッターフィール
G9 PROのフェザータッチシャッターが非常に好みだったのですが、それよりは少しバネが強くなりました。 とは言えまだ軽い部類だと思いますが。
G9 PROはフェザータッチすぎるという人もいたので、多くの人にとってはよりちょうど良いのではないかと思います。
よりフェザータッチを望むなら半押しをシャッター押下に変更することもできます。
設定したところG9 PROをも超えるフェザータッチ感は抜群でしたがAEロックが出来ないことに気づいてやめました(笑)
#s1r シャッター音とスピード。AFS の後 AFC pic.twitter.com/um6ulRyCzK
— toshiboo🌥️ (@toshiboo) 2020年1月29日
AFSは10コマ/秒で、ブラックアウトしませんが前コマの静止画表示ですのでカクカクします。AFCは6コマ/秒でブラックアウトします。動きものを撮るには少々ストレスになりそうです。
そして、シャッター音はうまく高音成分と音量が抑えられていてとても上質です。自然で主張がない、とても特別感のない音がむしろ良いです。
多分今まで使ったカメラの中でシャッター音まで含めて一番心地よい感覚です。
ほんと耳障りな感じが全くなく非常に心地よいです。
CFexpress typeB 対応 ダブルスロット
多い日も安心のダブルスロットです。撮影枚数がね。
それぞれ、XQD・CFexpress typeB 対応スロット、UHS-II SDカード対応スロットとなっております。
スロット1と2、フォーマット画面表示と実際の位置が上下逆というソニー伝統のお家芸までパクってしまいました😂これはひどい。ソニーはα7R IVでこの逆配置を直したというのに。
ま、スロットの位置はスペース的にしょうがないんでしょうけどね。表示をなんとかして欲しかったところです。
規格の違うスロットなのが、まだ幸いでしょうか😅
Nikon Z 7 の時に散々シングルスロットに文句を言っていた筆者ですが、XQDが高すぎて買えなくてSDカードのみの実質シングルスロット運用です😂
流石にそれもどうかと思いましたので、こうして書いている最中、CFexpress typeB 128GBをポチりました。
カードリーダー合わせて3万円超えです😭
バッテリー持ち
バッテリーが超デカイです。3050mAhの超大容量です。ちょっとしたモバイルバッテリーぐらいの容量です。
でもその容量ほどは持つ感じはしません😅
公称値(液晶モニター、XQD使用時)で約360枚です。ミラーレス機としては平均的ですかね。
今はまだ、設定などをゴニョゴニョする時間が長いので尚更短く感じているかもしれません。
省エネ設定にすると公称値で約1100枚となりますが、ファインダーから目を離して1秒後にスリープとかなんで使い勝手がよろしくないです。
減りが早く感じるのはWi-FiやBluetoothとかの設定も関係してるかもしれません。 この辺は、もう少し使い込んでから追記したいと思います。
センサーにゴミが乗らない!スーパーソニックウェーブフィルター
センサーにゴミが乗らない(乗りにくい)ことでおなじみのマイクロフォーサーズですが、これもオリンパスのスーパーソニックウェーブフィルター(SSWF:超音波防塵フィルター)によって支えられています。
そのSSWFが LUMIX S1シリーズにも搭載されました!!!
とはいえ、交換するレンズすらないのに早速ゴミがついてました😂
まあ、たまたまですよ。多分。
そもそもパナソニックに供給されるSSWFはオリンパスオリジナルのものと多少性能が違うらしいですし、フルサイズですから面積増えてゴミが乗る可能性も高くなりますしね。
SSWFでは取れませんでしたがブロワーで取れました(笑)
これも今後ゴミの乗り具合を追記したいと思います!
大デフォーカスからのリカバリー問題には「AF-ON:近側」
G9 PROで感じた「大きくフォーカスが抜けた際の復帰がスムーズにいかない」問題についてはまだ検証中ですが、あることあるけど困るほどは発生していないという感じです。今のとこ。
というのも発生条件が微妙で、室内でテストしてもほぼ発生せず、屋外で自然物を相手に望遠域(またはマクロ)で発生したりしなかったりという感じです。
位相差AFでも起こる問題ですが、コントラストAF空間認識技術の場合、戻らない時は地面にでも向けないと戻らないんですよね。
この辺りについては望遠域のレンズを手にして撮影を繰り返してから追記したいと思います。
ただこれは、ファームウェアVer.1.2にて搭載された「AF-ON:近側」をいずれかのボタンに割り当てて使用することで、かなり回避できます。
筆者は背面ホイールの上に割り当てましたが、かなりいい感じです。
パナの空間認識コントラストAF、自然物対象で背景にコントラストのある物が重なってる場合フォーカス抜けから戻りにくくなるのですが「AF-ON近側」でかなり合いやすくなります #s1r pic.twitter.com/12RjXhgao2
— toshiboo🌥️ (@toshiboo) 2020年1月30日
AFの際、一回手前側のピントを探っている感じです。
なので、わずかなワンアクションが入る感じはありますが、そのほか副作用的な問題は今のとこ感じていません。
さらにファームウェアVer.1.3よりAFC時でもリアルタイムMFができるようになりましたので、リカバリーはさらに容易になりました。
ちなみに「AF-ON:近(遠)側」はG9 PROでもファームウェアアップデートで搭載されました。
惜しい点
これほど完璧に近いカメラなんですがちょっとだけ残念だと感じた点もいくつかあるので紹介します。
とはいえ、特に問題というわけでもなく慣れでカバーできる部分ではあります。
電源スイッチの位置
G9 PROではシャッターボタン外周にあった電源スイッチですが、シャッターボタン後方へ移動しました。
スナップ撮影などでこまめに電源を切りたい場合、瞬時の操作がしづらいです。
エコモードで省電力ファインダー撮影を設定すると、一定時間でスリープさせることができますが、これはこれで、風景撮影の時わずらわしかったり、スリープ復帰がタイミングによってはスムーズにいかなかったりと、割とストレスだったりします。
右手でグリップしたまま人差し指で操作できなくはないですが、G9 PROのように"ニコン・ペンタックス"式にしてくれたら良かったのにと思います。
そんな声もあってか?LUMIX S1Hではシャッターボタン外周にもどりました。
一ヶ月ばかし使ってみてこの電源スイッチの位置はさほど気にならなくなりました。意外と慣れでカバーできる範囲でした。
この位置の方が良いとは思いませんが、左手の位置にスイッチがある機種よりは速写性は高いと思います。
レンズリリースボタン
Lマウントアライアンスですから仕方ないとはいえ、レンズリリースボタンがグリップ側にあるのは慣れなさすぎて使いづらいです。
筆者の場合、左手の動作が多少不安定なこともあり、できるだけ脱着時のレンズは右手で持ちたいという理由もあります。
やはり右手でグリップしたまま、右手中指でリリースボタンを押すのが正しいのでしょうかね?
筆者は左手でボディ下部をから指を回しリリースボタンを押し、右手でレンズを持って脱着していますが、これだと縦グリップを装着した場合できなくなりますしね🤔
やっぱり前者なんでしょうね。
取り付け指標も確認しづらい位置です。まだ換えるレンズはないんですが。
もう少しレンズを生やして脱着の機会を増やし、慣れるしかないですね!😂
三脚に立てたまま交換する際などさらにやりづらい気がしますが、なぜライカはこの位置にしちゃったんでしょうか。
Lマウントもレンズリリースボタンがグリップ側なんだけどどうやって持って交換するのが正しいの?
— toshiboo🌥️ (@toshiboo) 2020年1月29日
まとめ
という感じで、長々と書いてしまいましたが、ものすごくポテンシャルが高いカメラです。
G9 PROを触ったことがある方なら、間違いなく操作性の良さはわかっていただけるでしょう。
とにかく操作性が抜群に良いカメラです。今まで触ったことがあるカメラの中で文句なく一番良いです。
そして手にするたびに、自社初のフルサイズカメラをいきなりミドルエンドクラスで出してきたパナソニックの意気込みが至る所からひしひしと感じます。
ボディの大きさ重さ、そして価格も納得の作りの良さです。高いけど。
マイクロフォーサーズから完全に乗り換えちゃう?
これほど大絶賛してきましたが、マイクロフォーサーズ機LUMIX G9 PROから完全に乗り換えるかと言われると乗り換えません(笑)
やっばりベストバランスはマイクロフォーサーズかなと。
高画素フルサイズセンサーならではの圧倒的な画質の良さは確かにあるものの、G9 PROの画質もめっちゃ綺麗なんですよね。
それでいて扱いやすい被写界深度で、コンパクトかつ高性能なレンズも豊富で、高速連写性能も持ち合わせているので、S1Rとの併用でも住み分けが明確です。
ほんとG9 PROはめちゃくちゃ良いカメラですよ。コスパも最高ですし。
あれ?なんの話でしたっけ。
ほんとこんなにクソ長いのに最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回、あまり画質について検証できず作例も少なかったので申し訳なかったのですが、次回はハイレゾモードや各フォトスタイル、そしてD800E、LUMIX G9 PROと画質面での比較もやってみたいと思います。
ほんとポテンシャル高すぎてワクワクしかしないカメラですので、皆さんローン組んででも買ったほうがいいですよ!😂😂😂 ※ご利用は計画的に