何の気なしに、マップカメラのカートで遊んでいてSony α1と400mmF2.8を入れてみたんですよね。
合計金額は220万円を超えて、当然買えるわけないじゃ〜んなんて思いつつ、買取カートに所有のカメラとレンズを全部入れてみたら支払額があと38万円のところまで来てしまいました。
ほぼ全資産売っぱらって、あと38万。 pic.twitter.com/ww4JMsOwDX
— toshiboo🌒 (@toshiboo) 2021年4月8日
え?!もうちょっと頑張れば買えるじゃん?!なんて思いはするものの、もうお金も売るものもありません。
これだと他のレンズも買えんし、400mmしか撮れないのもきついなぁ、そもそもレンズ一本144万5,000円は高すぎるやろ!
と我に返って400mmF2.8をそっとカートから削除。代わりに大三元ズーム3本を入れてみました。
するとなんということでしょう! 今度は逆に38万円も収入を得ることができそうです。
これだと38万円儲かる! pic.twitter.com/PwWsYXlATn
— toshiboo🌒 (@toshiboo) 2021年4月8日
この時点で、夢なのに夢じゃなかった!と心のさつきとメイが踊り始めました。
ソニーフラッグシップ機を手に入れることが現実味を帯びてしまった瞬間です。
なぜα1を買うのか
実はソニーのカメラにはあまり良い印象を持ってなかったんですよね、僕。
メニューがわかりにくいとか、シャッターフィールがイマイチとか、グリップ感が悪いとか、RAWの色味が扱いづらいとか。
少ない機会ではありましたがこれまでαシリーズを手にした時のフィーリングもやはり自分には合わないものでした。
ただ、そんなソニーも近年はグリップも徐々に大型化し、メニューはフォントが微妙ながらわかりやすい構成となったようです。
シャッターフィールについては最近のモノを触っていないのでなんとも言えませんが、あとはユーザーの慣れ次第で愛せるカメラになるんじゃないかなと思い始めました。
多分きっと愛せる。
高画素なのに高速連写のとてつもないスペック
Sony α1のスペックといたしましては皆さんご存知の通り、5010万画素の高画素機でありながら、毎秒30コマのブラックアウトフリー連写を備えております。
まるでSony α9 II(秒間20コマ連写) と α7R IV(6100万画素)が合体したかのようなスペックです。
パナソニック的にいうならば、LUMIX S1R(4730万画素) に G9 PROの連写(AF追従秒間20コマ、AF固定秒間60コマ)が加わったような、いや、それ以上の性能でございます。
超高性能高機能AF
定評のあるSonyの高性能AFですよ。毎秒120回のAF/AE演算をこなしております。
瞳AFや動物AFの追従なんか、パナソニックも頑張っていますがそれの一枚うわてだなと感心させられる動きです。動物、しかも鳥の瞳まで恐ろしいスピードで追従しますよね。もうチートどころの騒ぎではありません。犯罪スレスレです。
ローリングシャッター現象の心配なし?!
電子シャッターのアンチディストーションもすごいですよね。ほとんど歪んでいません。メカシャッターと変わらないんじゃないでしょうか。
物理シャッターの先幕がないとの話で、玉ボケ欠け問題が気になっていましたが、これなら常時電子シャッターで使えば問題なさそうですね。
しかし、ほんとこれ一台でどんなシーンでも対応できる、夢のようなカメラではありませんか。
約944万ドット 高精細EVF
やはりミラーレスカメラはEVFの出来が肝心です。
その点LUMIX S1RのEVF(576万ドット)はこれまでのミラーレスの常識を覆す素晴らしいモノでした。
逆光で輝く被写体を捉えた時の見え方なんかまるで光学ファインダーと見違えるほど美しく思わず声が出てしまうほどでした。
ファインダーが綺麗だと撮影時のテンションは爆上げなんですよね。
ところがなんとα1のEVFは約944万ドットの高精細OLED。S1Rをはるかに上回る解像度です。
また条件付きではありますが240fpsの超ヌルヌル表示も可能だそうです。
このファインダーを通しての撮影体験をしたくてしょうがありません。
コンパクトボディ
筆者としてはコンパクトボディを否定こそしませんがLUMIX S1Rくらいのボディサイズはあった良いと思う派でした。
だって、70-200mm F2.8 などビッグサイズレンズを使うことを考えたらコンパクトボディではバランス悪いですから。
実際使っていて、グリップ感が良いこともあって大きくて扱いにくいということはありませんでした。
とは言え、LUMIX S5を購入してコンパクトボディの魅力も知ることができました。
気軽にスナップするのにS1R ではちょっと大袈裟だなと思うようになりました。
小さすぎるのであれば必要に応じて縦位置グリップなどつければ良いのではと思いました。
するとやはり1台で全てをまかなえるではありませんか!
小さいカメラをデカくできても、デカいカメラは小さくできませんからね!
グリップだけで4万円ですが!
LUMIX S1R で動きモノは厳しかった
AF固定 9コマ 追従6コマ /秒 という連写的には凡スペックなLUMIX S1Rです。何度か飛びものにチャレンジしたことがありますが、結構散々な結果でした。
連写速度は仕方ないとして、ブラックアウト時間が結構長いのでまともに被写体を追えなくなることが多々ありました。
6Kフォトを使えということかもしれませんがやはりRAWで撮りたいですし、動画撮影モードがベースということもあってAFの動きが微妙なんですよね。動きものだとローリングシャッターの問題も出てくるでしょうし。
もちろん、LUMIX G9 PROを使えばそんな悩みもおおむね解消されるのですが、高画素機を使いたいお年頃なんですよね。
高画素機でいいレンズ使ってバシッとピントが来た時の解像感たるや、痺れるほど感動するんですよ。
その快感を動きモノでも味わいたいという贅沢な欲求を1台で満たしてくれるのが Sony α1なんです。
とはいえまだ迷っている理由
と、心のさつきとメイは盛り上がっているものの、まだ筆者としては踏み切れないポイントがいくつかございます。
自分にはオーバースペックなのでは
高画素の圧倒的な解像感は、たまらないものではあります。
ただ筆者としてはフルサイズの場合2400万画素クラスがベストバランスなのではとも思ってたりしております。
というのも高感度耐性が高画素機だとマイクロフォーサーズとおおよそ1段分くらいしか優位性がないんですよね。
2400万画素クラスならマイクロフォーサーズ比2段分以上優位なのでフルサイズのメリットが生きてきます。
高画素だと高感度耐性のメリットが少ないんです。
連写スピードも20コマ/秒あれば十分な気もします。
正直なところ、5010万画素ものヘヴィなデータが毎秒30枚も量産されるとかなりしんどいなとも思います。
ま、もちろん解像度を落としたり連写速度を落としたりはできるのですが、それじゃあSony α1を買う必要性は?という疑問も出てきてしまいます。
α1で使える高速なメモリーカードはなにやらめっちゃ高いって話ですし。(CFexpress Type A 160GB 参考価格4万850円)
動画はどうなん?
筆者としてはあまり主目的とはしていない動画性能ですが、非常にすばらいし未来的なスペックを誇っております。
なんと、8K30p や 4K120p も撮れちゃうのです。
8Kは使うかと言われれば使わないのですが、Super 35mmでは5.8Kからのオーバーサンプリングによって非常に綿密な4K映像を生み出すことができます。これは超魅力的です。
ただ、これも様々な動画を拝見しておりますと、どうやら熱停止問題があるようで、いささか不安な面もあります。
個人的には動画撮影はYoutubeの収録が主となりますので、動画用は別途ZV1なんかを、儲けた38万円で買えたらなと思ってたりもします。
マイクロフォーサーズもLマウントも超気に入っている
全部売ってα1と思って、最後にカメラを撮ってたらやっぱり売りたくなくなった。 pic.twitter.com/EMEIYUEjFo
— toshiboo🌒 (@toshiboo) 2021年4月11日
あと重要なのはこれ。
現在使っているマイクロフォーサーズ、Lマウント、LUMIXもSIGMA fpもオリンパスもめっちゃ気に入ってるんですよね。
なのにすべて手放さないとSony α1が買えないこの辛さ。
ただ、変化なき現状維持は緩やかな衰退と申しまして、この個人的に行き詰まった感のあるカメラライフを成長させるためには、何らかの大きな変化が必要とも感じているのです。
ほんと、財力が許すならば手放さずに買いたいんですが。
しかししかし、すべてを失うのは辛い。
高すぎるその価格
最初に気づくべきなんですけど、普通に考えて異常ですよね。80万円のカメラを買う人って。
まあ、キヤノンやニコンのフラッグシップレフ機を軽く凌駕するスペックを考えれば確かに納得なんですが…。
決断のタイムリミットはキャッシュバックキャンペーン期間
と、まだ完全には煮えきってない状態なのですが、一応タイムリミットもございます。
それは、現在開催されていますソニーのキャッシュバックキャンペーンが2021年5月9日までとのことですので、遅くても4月中には決断したいと思っております。
α1ボディ本体は対象ではございませんが、レンズは対象です。
ほんとこんな個人的でしょうもない話に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ぶっちゃけ現段階ではスペック以外魅力を感じてないんですがw、使ってみたいんだからしょうがないですよね。
2017年に移行したマイクロフォーサーズシステムと2020年に買ったばかりのLマウントシステム、まだほとんど使ってないレンズも、すべてを売っぱらってSony α1を買っちゃうのか!?
今月中には答えを出したいと思います!