以前こんな記事を書いて、色々物議というほどではありませんが話題にしていただきました。
Nikon Z 7 & Z 6を買わない理由 - toshiboo's camera
基本的に当時よく書いていた「買わない理由」シリーズは、超欲しいけどなんとか筆者の欲望と衝動を抑えるためのモノだったのですが、Z 7のこの記事に関してはちょっとネガティブが先行してしまいまして😅
あれから1年が経ち、情報をアップデートするためリライトに必要なことを調べていましたら、Z 7 はいまやめっちゃお得感のあるカメラとなっていましたので新たな記事にしておきたいと思います。
個人的にずーっとパナソニックLUMIX S1R の価格を追従していたんで、めちゃくちゃ割安感を感じてしまっています💦
価格の低下とキャッシュバック
お買い得感が強まった最大の要因はこれです。
発売当初46万円を超えていたZ 7 レンズキットの価格コム最安値も、今や(2019/08/21)10万円以上値下がりし35万円台に突入しました。
それに加えて4万円のキャッシュバック(2019年10月7日まで)ですよ?
なんとレンズキットが実質31万円ちょっとで買える計算となっております。
いいですか、4575万画素のニコンミラーレスハイエンド機が標準ズームレンズセットで31万円ですよ?
ちなみに高画素機で価格コム安値比較しますと、パナソニック LUMIX S1R 標準ズームSレンズキットが約45万円、ソニーα7R IIIのボディが約26万円で、FE 24-105mm F4 G OSSが約13万円の合計39万円となっています。
Z 7 24-70 レンズキットの約31万円って安すぎませんか?!
LUMIX S1Rレンズキットを買うことを考えれば14万円も儲かっちゃいます!
良いレンズがもう一本買えます😂
瞳AF対応
発売当初は、「今時のミラーレスなのに顔認識だけで瞳AFもないなんて!ポイズン!」と思っていましたが、2019/05公開のファームウェアVer.2.0で瞳AFに対応しました!しかもちゃんとAF-Cでも!
買わない理由が確実に減ってしまいました😅
流石にソニーの瞳AFほどのバリバリな食いつきではなさそうですが、十分実用的な性能はありそうです。
AFAE追従対応で十分な高速連写
これも同じくファームウェアVer.2.0で対応しました。
今までAF追従連写(拡張)として秒間9コマの撮影ができていましたが、AEは一枚目で固定となっていて、AEまで追従させようとすると秒間5コマと少々物足りない性能でした。
それが、秒間9コマの高速連写(拡張)でAEも追従するようになったわけです。(ただし、14ビットRAW設定時は約8コマ/秒)
実際、AEまで追従しないと困るシーンはそう多くはないかと思いますが、当たり前のAF-Cの連写性能ですのでできるに越したことはありません。
全く引けを取らない画素数
Z 7の有効画素数は4575万。引けを取るどころか、最高画素数クラスですよ。α7R IVが出るまでは…(笑)
というか、後々のRAW現像やPhotoshopでのレタッチまで視野に入れて現実的に考えると4千万画素クラスが限界ですよ😅
それでもPCスペックが余裕で対応できる方は限られてるんじゃないですかね。
筆者が今年の春に買ったiMac2019は、LUMIX S1Rを買うことを想定して事前にAppleに相談しました。
「Photoshopで5千万画素 10レイヤー開けるスペックのiMacをください!」って(笑)。
なので5千万画素以下なら準備は万端ですよ😉
新iMacが発売されたのでLUMIX S1Rの高画素に耐えうるオススメ機をAppleに聞いてみた - toshiboo's camera
ファインダーの良さ
OLED 約369万ドットと高精細で、約0.8倍もの大きさになります。
大きくて美しいファインダーは撮影のテンションに大きく関わってきますので重視したい点です。
LUMIX S1Rと比べるとドット数こそ少ないものの、倍率はわずかに上回っています。(S1Rは最大0.78倍、約576万ドット)
リフレッシュレートが60fps固定だと思われるので動体の視認性が若干劣るでしょうね。
風景なんかに使う分には60fpsでなんの問題もないのですが、動体を追っかけるのには残像が多くて見えにくくなってしまいます。
レンズラインナップの充実と評判の良さ
発表から1年が経過しラインナップも充実してきました。
- NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
- NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
- NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
- NIKKOR Z 35mm f/1.8 S
- NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
- NIKKOR Z 85mm f/1.8 S
上記が2019年8月現在のラインナップとなります。
特に、14-30mm f/4 S と 24-70mm f/2.8 Sは気になりますですよね。
まだまだ数としては物足りなさを感じますが、その分狙いが絞りやすく、しかも沼沼しい単焦点レンズもありますので、注意したい(喜)ところです。
妥協点
XQDシングルスロット
今になって考えてみればXQDの採用は今までのニコンからしてみれば当たり前の流れだし、書き込みスピードの点から賢明な判断だったと思います。
ただシングルスロットというのは、やはりちょっと不安ではあります。
筆者は過去3回以上、CF、SDカードの突然死を経験してるもので😅
自分のような素人ならまだしも、プロなら選択しにくいところでしょう。
バッテリーグリップがない
なんか、出るとか出ないって話はありますよね。
小型ボディな上スペック上バッテリー持ちもイマイチなんでバッテリーグリップは欲しいところです。
チルト液晶
やっばり縦位置でローハイアングル撮影ができるようにバリアングルまたは3軸チルトがベストかと思います。
しかし、チルトが良いって人もいますので好みの問題ではありますが、3軸チルトは次期製品に期待したいところです。
サードパーティ製AFレンズが出ない
今の所シグマ、タムロンをはじめとしたレンズメーカー製のZマウントレンズのアナウンスはありません。
海外メーカーからいくつか出ているものの、すべて電子接点のないマニュアルフォーカスレンズです。
マウント情報が公開されていないので、サードパーティはリバースエンジニアリングするしかないのですが、まだ噂もほとんど聞こえてこないということは、よっぽど難しいんですかねー。
ユーザーから見ればこれは残念他ならないですね。
開発に取り掛かっているという噂は常々ありますので、そのうち出るとは思いますがいつになることやら。
まとめと比較表
というわけで、一旦整理します。
Z 7 | α7R III | Lumix S1R | |
---|---|---|---|
有効画素数 | 約4575万画素 | 約4240万画素 | 約4730万画素 |
ファインダー | OLED 約369万ドット 約0.8倍 | OLED 約369万ドット 約0.78倍 | OLED 576万ドット 約0.78倍 |
液晶モニター | 約210万ドット チルト式 | 約144万ドット チルト式 | 210万ドット 3軸チルト |
連写速度(AFAE追従) | 約9コマ/秒 | 約10コマ/秒 | 約6コマ/秒 |
シャッタースピード | 〜1/8000 | 〜1/8000 |
〜1/8000(メカ) 〜1/16000(電子) |
フォーカスポイント | 493点 | 399点 | 225点 |
瞳AF | ○ | ○ | ○ |
ISO感度 | 常用 64~25600、拡張 32〜102400 | 常用 100〜32000、拡張 50〜102400 | 常用 100~25600、拡張 50〜51200 |
AF検出輝度範囲 | -2~19EV(ローライトAF -4EV)ISO100、F2.0レンズ使用 | -3-20 EV (ISO100相当、F2.0レンズ使用 | -6~18 EV(ISO100換算、F1.4、AFS) |
メモリースロット | XQD×1 | SD(UHS-II)×2 |
XQD×1 SD(UHS-II)×1 |
5軸手ブレ補正 | 約5段分 | 約5.5段分 | 6段分(Dual I.S.2にて6.5段分) |
フラッシュ同調速度 | 1/200秒 | 1/250秒 | 1/320秒 |
連続撮影枚数(ファインダー) | 約330枚 | 約530枚 | 約340枚(XQD使用時) |
重量(CIPA準拠) | 約675g | 約657g | 約1016g |
レンズキット参考価格 | 約31万円(キャッシュバック含) | 約39万円(FE 24-105mm F4 G OSSとの組合せ) | 約45万円 |
Z 7に並べて4000万画素クラス α7R IIIとLUMIX S1R の気になるスペックと価格を並べてみました。
やはりZ 7 のお買い得感が抜群です。
瞳AFも搭載され、連写もAFAE追従 秒9コマって十分じゃないですか。
いやぁ、良いなぁ🤤
こう見ると、さすがにLUMIX S1R を買うのは勇気がいりますね😅
スペックに現れないよさは絶対沢山あるはずなんですが…
Z 7も興味津々なんですが、より使いたいのはLUMIX S1R なんで、もうちょっと値下がりしてキャッシュバックでも始まれば迷わずいけるのですが…
このままではZ 7に浮気してしまいそうです😊