LUMIX S1R購入直後、やはり超広角レンズは必要だろうということでSIGMA14-24mm F2.8 DG DN | Artを購入しました。
おおよそ1年2ヶ月ばかし使用しましたので、レビューしたいと思います。
(Lマウントでのレビューとなります。)
スペック
- レンズ構成 13群18枚
- 絞り羽根 11枚 (円形絞り)
- 最小絞り F22
- 最短撮影距離 0.28m
- 最大撮影倍率 0.14倍
- 外寸 φ85mm × 131mm(Lマウント)
- 重さ 795g
- 防滴防塵
外観
SIGMA Artラインらしいとてもシンプルでスタイリッシュなデザインです。
フード一体型で、いわゆる出目金レンズとなっており前玉へのフィルター装着はできません。
レンズキャップはかぶせ式です。
後玉側にはフィルターホルダーが備わっているので、ゼラチンフィルターのセットが可能です。大変ありがたいです。
ただ、筆者もチャレンジしましたが、ゼラチンフィルター自体は、外での付け外しが難しかったり、汚れやホコリにナーバスなので使いづらかったです。
フィッティング
大三元、超広角ズームレンズにしてはかなりコンパクトでLUMIX S1Rはもちろん S5に装着してもバランスは良かったです。
SIGMA fp でも何らかのグリップがあれば問題なく取り回せると思います。
側面にはAF/MF切り替えスイッチのほかAFロックボタン(任意に機能を割り当て可能)がついています。
描写テスト
広角端14mm
広角端14mmにて全体を縮小して並べました。
周辺減光量などの参考に。
右上周辺部分を等倍でトリミングして並べました。
望遠端24mm
広角端24mmにて全体を縮小して並べました。
右上周辺部分を等倍でトリミングして並べました。
広角望遠とも開放では周辺減光がある程度見られます。
開放でも中心部はもちろん周辺まで十分シャープです。素晴らしい。
F8で解像はピークとなりますが、F4でもバキバキではないでしょうか。
周辺でもF5.6とF8の違いがほとんどわかりません。
この傾向は広角望遠まであまり変わりません。
LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.と24mmF4にて比較
キットレンズでもありますLUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.の広角端24mmを比較してみました。
左がSIGMA14-24mm F2.8 DG DN、右がLUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.です。
色味が違うのは、若干時間帯が違うせいかもしれません。
双方ともF4です。
LUMIX S 24-105mm F4は開放絞りとなることもあり周辺は流れ気味で甘い描写となります。
SIGMA14-24mm F2.8 DG DNの解像力の高さがわかるかと思います。
中央部ではどちらもシャープです。
逆光
出目金なのでゴーストすごいなかな?と思いきや、そんなことはありませんでした。 非常に優秀でゴーストもフレアもほとんど出てきません。
作例はF22まで絞ったものですが光条の形もとても端正です。
11枚絞りということでトゲの数が多いのは気になりますが。
コマ収差
ちょっとあまり条件の良くない中で撮ったもので申し訳ありませんが、星のテスト作例を。
開放F2.8で撮影しておりますが、コマ収差は非常に少ないです。
さすがSIGMAが星撮りに最適なレンズとうたっているだけのことはあります。
左下は何やら光が反射しております。出目金なのでこう言った迷い込む光には注意したいです。
まとめと作例
レビューさせていただいた通り、全くと言っていいほど隙のない素晴らしいレンズでございます。
以前、よくシグマのレンズでは気になっていたパープルフリンジや周辺の流れが全くみられません。
比較的色味はスッキリとしていて、とてもシャープ。
ほんと使っていてとても気持ちの良いレンズでした。
こんなに写りが良いのに、お値段は控えめ。控えめどころかめっちゃ安い。超広角の大三元ズームレンズですからね。かなりの高コストパフォーマンスです。
Lマウント、Eマウントユーザーで超広角レンズを狙っているなら、間違いなく第一選択肢に入れるべき一本だと思います!