焦点工房より提供いただきました TTArtisan 50mm F2 をレビューいたします。
今回レビューしますのは、ライカLマウント(バヨネット)になります。
ライカLマウントのほか キヤノンEF-M、キヤノンRF、ソニーE、ニコンZ、マイクロフォーサーズ、富士フイルムXも販売されています。
イメージサークルはフルサイズに対応しています。
結論から言うとめちゃくちゃ気に入ってしまいました。
素晴らしいのは大きさ。めっちゃコンパクトです。
特にSIGMA fpに装着した時の使用感といったら完全にフルサイズコンパクトデジカメです。
いやー、ほんとLマウントを出してくれてとても嬉しかったです。
既にそんなお気に入りレンズになっちゃいましたが、外観や画質をチェックしたいと思います。
スペック
簡単にスペックから。
気になるところをリストアップしました。
- レンズ構成 5群6枚(高屈折レンズ2枚)
- 絞り羽根 10枚
- 最小絞り F16
- 最短撮影距離 50cm
- フィルター径 43mm
- 絞りリング クリックあり
- 外寸 約 φ60 × 35mm
- 重さ 約 190〜212 g
外観
フルサイズ用のレンズとしては非常にコンパクトです。
このサイズ感だけでも欲しくなってしまいますね。
オール金属製の鏡筒はとても高級感があります。
とても1万円ちょいほどの価格とは思えません。
あ、聞こえちゃいました?
このレンズ1万円とちょっとなんですよ。すごいですよね。
ピントリングもとても滑らか。しっかり操作しやすく、適切な幅(太さ)があります。
絞りリングはクリックありのタイプです。こちらもとてもスムーズです。
絞りリングの幅はとても細いですが先端に段差がついており操作性は良好です。
フィッティング SIGMA fp
フィッティング LUMIX S5
やはりなんと言っても、超コンパクト。何回も言ってますが。
フルサイズ機のSIGMA fp と組み合わせた時の大きさはもはやフルサイズコンデジです。
小さっ pic.twitter.com/VdrrFRMRI7
— toshiboo⛅ペンタックス大好き (@toshiboo) 2022年8月5日
コンパクトなゆえに、レンズの脱着は少々やりにくさがあります。
鏡筒に握る部分がないので、ピントリングを端まで回しピントリングを握って回すことになります。
レンズキャップ
レンズキャップは金属製。
ねじ込み式ですので、多少使いづらいかもしれません。
画質など
歪曲収差
糸巻き型の歪曲収差が結構目立ちます。
この大きさで補正なしですから仕方ないかもしれません。
建物などを撮る際は注意したいところです。
フォーカスブリージング
フォーカスによる画角の変化はこれくらい
スチルで使う分にはさほど気になりませんが、動画でフォーカス移動させるシーンでは気になるかもしれません。
周辺画質
開放F2で撮影しました。
中央部は甘めながらきちんと描写していますが、少し中央から外れただけで周辺部の画質はかなり低下しています。
周辺減光もかなり大きいです。
F5.6程度まで絞ると多少改善されますが、周辺はあくまでもこの程度です。
逆光
全体薄くフレアがかるシーンも見受けられました。派手なゴーストは出してこれくらいでした。
ボケ量の変化
ざわつきそうな背景でテストしてみました。
フルサイズのF2は流石に十分なボケ量でとても滑らかです。
絞っていってもそれほどざわつくことはありませんでした。
作例
SIGMA fp (ティールアンドオレンジ)にて撮影
まとめ
レンズのビルドクオリティは申し分なく、とても所有欲を満たしてくれます。
なんと言ってもコンパクト。フルサイズでは唯一無二とも言える大きさです。
それでいて開放はF2と申し分ないほど明るく、ボケを活かした撮影も楽しめます。
提供レビューとはいえ個人的にもほんと大変気に入ってしまいました。
特にSIGAM fpとの組み合わせでのスナップはとても楽しかったです。
周辺の写りこそそれなりと言った印象ですが、オールドレンズ的な楽しみ方もできる一本ではないでしょうか。
1万2,000円弱の価格を考えれば手放しでおすすめできるレンズです。
ライカLマウントのほか キヤノンEF-M、キヤノンRF、ソニーE、ニコンZ、マイクロフォーサーズ、富士フイルムXもあります。