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300mmF4 vs 200mmF2.8 マイクロフォーサーズ超望遠レンズの手ぶれ補正性能を比較してみた

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とうとう買ってしまいました、マイクロフォーサーズ最高価格のレンズ LEICA DG ELMARIT 200mm/F2.8/POWER O.I.S. (H-ES200)を!

ただ、もちろんそんな金額をポンとは出せないので、今所有しているM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROとE-M1 markIIを下取りに出しての入れ替えとなります。

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マップカメラで下取りに出すと、下取り商品を送る前に購入商品を入手することが可能です。先取交換というサービスになります。

そのおかげで、数日ほど両方を所有することができましたので、レンズ自体のレビューより先に比較検証レビューをしてみたいと思います。

この2つの超高級超望遠レンズを同時に保有することなどもうこの先ないでしょうから…😅



今回まずは手ぶれ補正の比較を。


ボディとレンズのシンクロ手ぶれ補正

パナソニック LUMIX G9 PRO と LEICA DG ELMARIT 200mm/F2.8 の組み合わせでは Dual I.S.2というボディ内レンズ内両方の手ぶれ補正をシンクロさせより強力な補正を発揮します。

オリンパスOM-D E-M1 markII と M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO の組み合わせでは 5軸シンクロ手ぶれ補正 という同等の機能があります。


LEICA DG ELMARIT 200mm/F2.8 の止まってる感がヤバい

最初LEICA DG ELMARIT 200mm/F2.8を G9 PRO に装着してファインダーを覗いた時、恐ろしいほどピタッと止まってびっくりしました。

まるでE-M1 markII に M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO を取り付けた時ぐらい、いやそれ以上の止まり具合です。

一方 E-M1 markII に ED 300mm F4.0 IS PRO を取り付けた時のファインダー像はそこまで止まっている感じはしないです。いや、十分安定しているんですが比べると。

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ほんとG9 PROの組み合わせの方はすごいです。シャッターを切った後、ファインダーの像がめっちゃ移動するんです。

なぜかっていうと半押しの間ずっとそのブレ量をセンサーがし吸収していて押し切った後に一気にニュートラル位置まで戻るからでしょう。 いつもの動作なんですが、超望遠域だけあってその移動量が半端ないです。



テスト方法

シャッタースピード優先モード 1/10秒に固定して手持ちで撮影しました。 壁にもたれず直立のまま普通に構え1セット10枚ずつ撮りました。

WB太陽光固定、RAWにて記録しました。

以下のような判断基準で3回くらい見直して数えました。

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回折現象

日中フィルター無しでのテストでしたので、多くの写真の絞りがF16以上になってしまい回折現象(小絞りぼけ)が発生しました。

どうもレンズの耐回折特性なのか、E-M1 markIIの方に補正が入ってるのか?わかりませんが、G9 PROの組み合わせの方が甘めの描写が多かったです。 逆にいうとE-M1 markII と ED 300mm F4.0 IS PROのGOOD画像はとてもシャープに写っていました。 一応その辺も差し引きつつブレとは区別してカウントしています。


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比較結果

はい、どーん!


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E-M1 markIIとED 300mm F4.0 IS PROのシンクロ手ぶれ補正効果が際立ってよかったです。35mm換算840mmでも70%止まってしまうとは。

一方G9 PROは、比較すれば今一歩というところでした。特に2倍テレコンをつけた状態では歩留まりがイマイチです。


まとめ

G9 PRO と LEICA DG ELMARIT 200mm/F2.8を G9 PRO の組み合わせの方がファインダー像が安定しているにもかかわらずE-M1 markII と ED 300mm F4.0 IS PROの組み合わせの方が結果は良かったです。

以前 ED 12-100mm F4.0 IS PRO で検証した時はE-M1 markIIでのファインダー像がめっちゃ安定していたにも関わらず、G9 PROとの組み合わせの方が歩留まりが良かった現象に何か通ずるものがあります。

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これも不思議な結果ではありました。


オリンパスレンズとパナソニックボディではレンズ側の補正のみが有効になるのですが、その組み合わせでもなかなかの結果を出してくれるので、オリンパスのレンズ内手ぶれ補正はかなり優秀だと言えると思います。


逆にパナソニックレンズとオリンパスボディの場合は、ボディとレンズの手ぶれ補正が良くない干渉を起こしてしまうようで、レンズ側の手ぶれ補正スイッチをOFFにする必要があります。この組み合わせではいまいち結果は良くありませんでした。


単純にテスト結果だけだと、E-M1 markII に ED 300mm F4.0 IS PRO の組み合わせが一番手ぶれ補正効果が高いと言えるでしょう。

ただ、このような超望遠域になるとファインダー像の安定具合が撮影しやすさに直結しますので、 その点ではLUMIX G9 PRO と LEICA DG ELMARIT 200mm/F2.8 の組み合わせが非常によかったです。


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基本的には当然ボディとレンズを同一メーカーにしたほうが良いのですが、今回自分のようにメーカーを跨いだ買い替えとなると悩むところです。

ボディがLUMIX G9 PRO でも ED 300mm F4.0 IS PROなら手ぶれ補正に限って言えば悪くなかったかもしれません。

ああ、そんなこと言わないで(笑)


逆にいうとオリンパスのボディにパナの望遠レンズではちょっと手ぶれ補正は厳しいでしょう。厳しいと言っても手ぶれ補正が異常によく効くマイクロフォーサーズ基準ですので、普通には十分効いています。


描写(解像)に関しては次回検証記事を書きますが、今回のように絞り値が大きくなった状態だと LEICA DG ELMARIT 200mm/F2.8 の方が甘い印象でしたが、開放付近での描写ではそんなことなかったと最後に付け加えておきます。


ああ、早く検証して、下取りに出さなきゃ💦



そう言えばもうすぐキャッシュバックキャンペーンが終わりますよ〜!

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