先日(6月18日)、友人に案内してもらい、初めてヒメボタルを撮影してきました。いやーヒメボタルっていいですね〜幻想的な世界にうっとりしてしまいました。
初めてということで、色々事前勉強してから行ったのですが、現地で撮影してから気づいたことも多々ありました。
撮影方法、その時気づいたこと、現像方法など筆者が行なった手順を備忘録がてら記しておきたいと思います。
参考になれば幸いです。
(現像にはLightroom Classic CCおよびPhotoshopを使います)
持って行った機材
カメラ LUMIX S5
高感度 ISO1600〜3200を使うので、フルサイズセンサー、なおかつ高感度に強いLUMIX S5をチョイスしました。
マイクロフォーサーズではダメですか?
マイクロフォーサーズでもF1.xクラスかより明るい単焦点レンズがあればISO1600で撮れるので大丈夫です。しかしフルサイズに比べればノイズは多くなります。
フルサイズと比べ同じ画角ならボケ量が小さくなり、ホタルが小さくなってしまいます。ホタルの大きさを確保するためには中望遠〜望遠を使うのが良いです。
レンズ LUMIX S PRO 50mm F1.4
実はLマウントの明るい(F1.x)単焦点レンズってこれと85mm F1.8しか持ってなかったんで、より明るく広い50mm F1.4を持って行きました。
今回行った場所ではちょうど良い画角でした。
35mm〜50mmくらいが万能で使いやすいと感じました。
狙う構図によっては85mm以上でも良いかと思います。望遠の方がホタルもより大きくボケますし。
広角すぎると蛍が小さくなっちゃいます。(もちろんそれを狙うのもありです)
レリーズ
撮影は連写でずっとシャッターを押しっぱなしにする必要があるので、レリーズを持って行きました。
無ければカメラのインターバル撮影機能でもOKかと思います。
三脚 Leofoto LS-323C
カメラとレンズの重量に見合ったものでしっかり固定できるものなら、なんでもいいと思います。
光らないように注意
カメラやレリーズが光らないように注意しましょう。
メモリーアクセスランプやレリーズの作動ランプなどランプ類は黒いテープで覆います。
背面液晶はOFFにします。バリアングルならひっくり返しましょう。
もちろんAF補助光もOFFです!
服装
蚊がめちゃくちゃ多いので長袖長ズボンで行きましょう。首元にタオルを巻くとなお良いです。
ホタルも虫ですんで虫除けスプレーはつけないほうが良いでしょう。
一緒に行った友人は完全防備にも関わらず114箇所も刺されていました😂
設定
長秒ノイズ軽減はOFFにしましょう。ONだとシャッタースピードの倍の時間ほど待たされてしまいます。
画像記録形式はRAWの方が現像の自由度が高いです。
暗くならないうちに現場に入って、構図を決めましょう。
前景を別撮りするならこの時に撮ります。
暗くなってからは、Mモード、絞り開放(F1.4)、シャッタースピード30秒、ISO1600、連写の設定でレリーズをロックしました。
暗くなりかけの時の明るさはシャッタースピードで調節します。
ISO感度は3200でも良かった気もします。
あとはひたすら放置するのみです。
シャッタースピードを長くしてもホタルは明るくならない
ヒメボタルは瞬間的に点滅のようにしか光りませんのでシャッタースピードを長くしたところで明るく写りません。
明るく写すためにはISO感度をあげるか、より明るいレンズを使う必要があります。
ダークフレーム不要?
筆者は撮りませんでしたが(忘れてた)通常、長秒(輝点)ノイズを消すためのダークフレームを撮ります。
撮影が終わったら、そのままの設定でレンズキャップをかぶせて真っ黒な画像を1枚撮ります。
本来はこれを使いダーク減算し長秒(輝点)ノイズを消すのですが、Lightroomではその必要がありませんでした。
なんとLightroomでは勝手に長秒(輝点)ノイズが消えてくれるではありませんか!
いつからこんな機能がついたのでしょうか。知りませんでした。助かりました〜!
もしかしたら機種によって非対応ってこともあるかもしれませんが…。
しかしダークフレームもないのにどうやってるんですかね。AIによる補正でしょうか🤔。素晴らしい。
前ボケを別撮り
ヒメボタルが飛ぶ高さを把握しておらず、高めに三脚をセッティングしてしまったため、ホタルの大きな前ボケが撮れませんでした。
なので最後に三脚の高さを落として真っ暗な方にカメラを向けてホタルの前ボケを素材として撮影しました。
レンズの絞りやフォーカスなどは本撮影からそのまま変えずに撮ると口径食などの形に違和感がありません。
現像
画像をLightroom(Classic CC)に取り込みます。
重ねたい画像を複数選択したら、右クリックして「他のツールで編集」 → 「Photoshopでレイヤーとして開く…」を選択します。
重ねる枚数はホタルの量にもよりますが、筆者は最終的に7枚重ねました。
この段階で筆者は間違えて全画像(113枚)を選択してやってしまいました。開くまでめっちゃ時間がかかりました。レイヤーでセレクトできるようになるのでより直感的ですが、処理も重いし迷いも増えるので、オススメしません。使う画像をある程度決めてからレイヤーにしましょう。
Photoshopにレイヤーが読み込まれたら、全レイヤーを選択してレイヤーの描画モードを比較(明)にします。
これで全レイヤーのホタルが透けて見えます。
前景がありましたらトーンカーブなどで明るさを調節して不透明度で重ね具合を調節しましょう。
レイヤーの表示/非表示をクリックして重ねる画像を厳選します。
多すぎても絵にならないし少なくても物足りない…。悩ましいところです。
ちなみに113枚全部重ねたらこうなりましたw
セレクトが終わったらこのままPhotoshopで色調整しても良いのですが、筆者はLightroomに戻ってから調節しました。
主にやったのは階調、外観の調節とイエローの輝度を上げたことです。
一回iPhoneに取り込んで自動補正をかけた明るさや色具合を参考にしましたw
Macで見るとどう考えてもやりすぎな感じですが、iPhoneで見たらやっぱりこっちの方が「映える」んでw
完成〜!
まとめ
という感じで、初めてのヒメボタル撮影をレポートしてみました。
ヒメボタルに関しては撮るのも見るのも初めてだったのですが、ゲンジボタルとは違ったより幻想感溢れる景色でとても感動しました。
場所によってはまだまだヒメボタルシーズンですので、ぜひカメラと三脚を持って撮影に挑んでみてはいかがでしょうか。
2時間があっという間ですよ〜
ちなみに、撮影前は 星景写真家 湯淺光則さんの動画で勉強させていただきました〜!とても参考になります!
昨夜は友人に連れてってもらい初めてのヒメボタルを撮影してきました。めっちゃ蚊に襲われましたが幻想的なひととき(2時間)でした! #ヒメボタル #LUMIX #LUMIXS5 #50mmf14 pic.twitter.com/TQCMM1UHn8
— toshiboo🌗 (@toshiboo) 2022年6月19日
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