6年落ちの機種とはいえ、フルサイズセンサー3630万画素で実質ローパスレス同等を誇るニコン D800Eですが、とはいえどの程度の超解像度なのか、やはり自分で検証しないと気が済まないので、E-M1 markIIのハイレゾショットと比較してみたいと思います。
(D800Eはローパスフィルターを打ち消すフィルターが入っています)
E-M1 markIIのハイレゾショット
E-M1 markIIはセンサーをずらしながら計8回のショットを合成しRAWで約8000万画素のデータを生成する機能があります。
とはいえ8000万画素分の解像感があるかと言われるとそんなことはなく、やはりJPEGで生成される5000万画素程度が使える範囲かなという感じです。
ブレも拾いやすいですし、どうもハイレゾRAWは必要以上に処理されていないようで、かなりボヤっとしていますので下処理して縮小するくらいがちょうど良いです。
ハイレゾならG9 PROが圧倒的
以前も記事を書きましたが、ほぼ同じ仕組みでハイレゾ撮影ができるパナソニックのG9 PROはこれまた圧巻で、DPreviewの比較ではSONY α7R IIIに迫る解像力でした。
比べるとE-M1 markIIのハイレゾはとても不甲斐ない結果となっています。
いざ解像力比較
というわけで、D800EとE-M1 markIIのハイレゾショットを比較してみました。
D800E
D800Eはライブビュー、2秒タイマーにてRAW撮影。
Lightroomで露光量ほど微調節し、レンズプロファイルを適用しRAWから書き出し。
Nikon D800E 24.0-120.0 mm f/4.0
ƒ/8.0 38.0 mm 1/500 200
E-M1 markII ハイレゾショット
E-M1 markIIはハイレゾショットRAWで記録しシャープを80、フリンジ軽減を3当てて(もしかしたらハイレゾショットにレンズプロファイルは無効なのかもしれないです)書き出し。
シャープ80とかってめっちゃ強くかかっている気がしますが、ノーマルショットのRAW(シャープデフォルト値)と比べても全然弱く感じます。
Olympus E-M1MarkII OLYMPUS M.12-100mm F4.0
ƒ/5.6 18.0 mm 1/500 200
並べて比較
Photoshop上でほぼ大きさを合わせて(ハイレゾショットを縮小)並べて比較しました。D800Eの等倍相当になります。
D800Eの方は鉄の質感も描写できていますし、鉄塔の先に付いている何かまできちんと細部まで写っています。
一方E-M1 markIIの方は、比べればブレが発生しているんじゃないかと思える感じです。
いやー、ハイレゾでも十分かと思っていましたけどD800E、圧倒的です。
ついでにもう一箇所並べてみました。
この部分も、木々や建物も圧倒的にD800Eの描写が綿密で精細です。
D800E先輩、ひょっとしたらカモれるかと思って比較してすみませんでした🙇
と言っても、E-M1 markIIもかなりすごいですけどね(^^;
さすがセンサースコア96の実力か
正直、テスト撮影する前は、E-M1 markIIのハイレゾショットの方が一枚上手なんじゃないかと思っていました。
しかしさすがセンサースコア96のD800Eが圧巻の解像感と描写力でした。
とはいえ、DxOmarkのセンサースコア自体は、色深度とダイナミックレンジとISO感度で判断されるので、使用レンズや単純な画素数とほぼ無関係なはずです。
そのセンサー能力を発揮すべく与えられた画素数とレンズということでしょうか。
それらが合わさってのこの描写力ということでしょう。
使用したレンズ 24-120 F4G ED VRも、レンズプロファイルを当てる前は、歪みやフリンジが結構あるので、正直なとこ単なる便利ズームかと思っていましたが、3630万画素をきちんと解像してくれる素晴らしいレンズだったのでびっくりしました。
6年前の機種とはいえ、なかなか素晴らしい写りを見せてもらいました。
これからの撮影がますます楽しみです!
ますます、G9 PROと比較してみたい気も…(笑)
↓ 眼鏡っ子だとケラれが厳しいかなぁ?