センサー性能のコスパで選んだカメラ選びは、結局 Nikon D800E(中古 並品) になりました。
やはり、その一番のきっかけとなったのは先にD800Eを買われたタケル (id:sfTKL) さんのツイートによるものでした。
SIGMA ARTレンズのフォトヨドみすごい。 pic.twitter.com/2gYRpqD2gk
— タケル Ten Key Less (@TKL) 2018年3月30日
何気ないスナップ写真ですが、この暗部のトーンや描写、反射する看板の階調の滑らかさは、マイクロフォーサーズでは表現できないかもしれないなと感じました。
…で、気づけばこうなっていました。
Nikon D800E
発売 2012年4月
発売時価格 約35万円前後(ボディ)
3630万画素(有効画素)
D800Eは、D800のローバスフィルターの働きを抑制させた、超高解像仕様。
少し手に持ってみて
マイクロフォーサーズとフルサイズ
約1年前の2017年3月にキヤノンEOS 6Dを下取りに出した後、E-M1 markIIを入手し乗り換えました。
この大きくセンサーサイズの違う2機種を比べようにも、過去撮影した全く違うシーンや、感覚での比較しかできなく、E-M1 markIIの解像感すごいなぁと思っていても直接比較できませんでした。
このシーンがフルサイズ(フルフレーム)センサーならどんな描写なんだろという、比較欲求がふつふつと湧いていました。
D800E入手直後は、その欲求に応えるべく室内でぬいぐるみを撮影テストしたりしました。
ちょっとリベンジ!便利ズーム開放対決。左 D800E 24-120の手振れ補正を切りLVでタイマーを使い撮影しました。右はE-M1 markIIの12-100。WBほど調節しました。24-120もかなりシャープになったのではないでしょうか。 pic.twitter.com/pbtY4V9SBG
— toshiboo (@toshiboo) 2018年4月8日
D800Eで初撮り
島根県は広瀬町の布部ダムの公園に行ってきました。
桜の季節はとっくに終わってしまいましたが、木々から覗く山桜やヤマツツジがアクセントとなり、テストを兼ねたスナップ撮影も楽しく行えました。
D800EとE-M1 markIIを手持ちで撮影してきました。
ダムにかかるご立派な吊り橋
久しぶりのOVFは美しかった
この一年間、電子ビューファインダー、いわゆるEVFばかり覗いていて、その撮影結果をリアルタイムに確認しながら撮影できるEVFの利便性ばかり「良いなー良いなー間違いないわー」と思って使ってきました。
確かに、イージーな露出ミスは皆無になりましたしね。
今回、ちょっと屋外でD800Eを使ってみましたが、久々のOVFの美しさに撮影テンションが上がりました。
D800Eは当時のハイエンド一つ手前クラスと言うこともあり、ファインダー倍率も0.7倍と大きく視野率も100%ということでコストのかかった光学ファインダーということもあると思います。
被写体の逆光側に行き、ファインダーを覗いてみると、光が透けて輝いている花々がみえ、絶対にEVFでは再現できない世界だなと思いました。
いやー美しかったです。
Nikon D800E 24.0-120.0 mm f/4.0
ƒ/4.0 120.0 mm 1/4000 200
気をぬくとブレる
E-M1 markIIの変態すぎる手ブレ補正に慣れてしまったせいもあり、その感覚で使っているとかなりの確率でブレが発生してしまいます。まあE-M1 markIIは、広角なら手持ち1秒とか当たり前ですからね。
体がなまっていますね😅
とはいえD800Eも、普通にセオリー通り焦点距離分の1秒を守ればブレることはほぼほぼありませんが。(使ってるのは手ブレ補正付きレンズだしね😅)
Nikon D800E 24.0-120.0 mm f/4.0
ƒ/4.0 105.0 mm 1/2000 200
そもそもD800Eはブレにナーバス
このカメラ使ってみるとわかるのですが、かなりシャッターショックが大きくなかなか豪快な音がします。
E-M1 markIIでは無音(電子)シャッターを主に使っていたこともあり、より一層大きい音に感じます。
ライブビューなどでミラーアップをして撮影してもシャッター幕も結構な音を立ててくれます。
電子先幕シャッターは搭載されていませんのでメカシャッターによるブレすら拾いやすいです。
なので、三脚を立ててもブレを拾いやすいということが、当初から言われていたそうです。
最高の解像度を残そうと思えば、三脚を立て、ミラーアップまたはライブビューで、タイマーかレリーズを使用して撮影する必要がありそうです。
がっちりした三脚も欲しいですね😅
ジッツォージッツォー
RAWを取り込んで最初に感じたのは、その繊細さ
等倍まで拡大して見たときの解像感も圧巻なのですが、その引きで見たときの繊細でやわらかな描写に引き込まれました。
特に被写体に力のある風景ではありませんが、その木々の枝先一本一本まで綿密に描写されていながら、よく言われる空気や心情などを表現できていると感じました。それが何かは未だよくわかりませんが(笑)
まあ、しかし6年前の機種であることを全く感じさせない画質と性能です。
Nikon D800E 24.0-120.0 mm f/4.0
ƒ/11.0 85.0 mm 1/45 200
E-M1 markIIと比較して
とはいえ、E-M1 markIIも負けていなく、解像感で言えばD800Eよりも力強く際立っていました。
むしろその少し線の太さを感じる解像感は被写体によっては現像で抑える必要があるとも思えるほどです。
こちらはE-M1 markIIで撮影
Olympus E-M1MarkII OLYMPUS M.12-100mm F4.0
ƒ/5.6 31.0 mm 1/180 200
上の写真は、シャープをデフォルト値の半分程度にし、明瞭度もマイナス側に振りました。
超強力な手ブレ補正とレンズ性能、被写界深度の深さも相まって、今回のような被写体をスナップで撮っても、D800Eの3600万画素同等以上と思える解像感を10割近いヒット率で残すことができました。
E-M1 markIIを構える時はほぼ左手にD800Eを持ちっぱなしだったので片手の撮影も多かったのですが、ブレていませんでした。まぁ、さすがです。
しかしフルサイズ高画素機に引けを取らないどころではないE-M1 markIIの画質はすごいですね。
と、なぜかE-M1 markIIを絶賛する流れになってしまうあるあるです(笑)
先ほどの写真のほぼ無加工比較
Nikon D800E 24.0-120.0 mm f/4.0
ƒ/8.0 75.0 mm 1/45 200
Olympus E-M1MarkII OLYMPUS M.12-100mm F4.0
ƒ/5.6 31.0 mm 1/180 200
並べて比較
上の写真を同じような大きさになるようD800Eの画像を縮小しトリミングしてE-M1 markIIの画像と並べました。
もともと高画素である上に縮小していることもありD800Eの繊細さが際立っています。
E-M1 markIIの解像感はかなり高く、全体的にはD800Eを凌いでいます。(ただし手持ちな上、シャッタースピードにも差異があります)
ただやはりE-M1 markIIの描写には線の太さが気になる部分があるので、特にこのような被写体だと、そのままでは騒々しく感じるかもしれません。
撮ることの楽しさ
E-M1 markIIは本格的な撮影までも、とても気軽に高画質が楽しめるのですが、その一方 D800Eは先ほどのOVFとシャッター音も含めて、しっかりと撮影している楽しさを感じました。
今回D800Eで使用したのは24-120mmF4 VR という手ブレ補正付きレンズですが、それでも手ブレの緊張感は結構ありますし、そのボディの大きさやシャッター音から感じる写真を撮っている感がたまりませんでした。
手に持って歩くには重くて大変ではありますが、このセンサーで撮影したらどうなるんだろうというワクワク感を感じながらスナップできました。
Nikon D800E 24.0-120.0 mm f/4.0
ƒ/4.0 65.0 mm 1/1000 200
春色プリセット”春プリ”を適用
Nikon D800E 24.0-120.0 mm f/4.0
ƒ/4.0 82.0 mm 1/125 100
こちらはGRポジフィルム調プリセット
今回の撮影では、まだまだ全然そのセンサー性能を活かしきるまでに至っていないと思います。
もっとダイナミックレンジや階調性をフル発揮できるようなシチュエーションも撮影したいです。
その後も連日スナップ撮影を続けていますが、撮れば撮るほどその描写のポテンシャルを感じています。
こんな普段から見慣れていた会社の近所の柿の木?も、ゾクゾクするような描写で撮影できました。
モノクロにすることによって、その描写は際立ち、カラーフィルターでまるで花を咲かせたかのように葉が輝きました。
これはプリントしてトイレに飾りたいと思います(笑)
Nikon D800E 24.0-120.0 mm f/4.0
ƒ/8.0 38.0 mm 1/250 100
こんな高精細な描写がてきるカメラが中古で9万5千円。Yahoo!ショッピングの5のつく日でポイントが約1万円分ポイントほどつきました。(次またなんか買わなきゃ😅)
Yahoo!でなくとも8万円台のショップもいくつかあります。
もともと35万円のカメラですからね〜。6年落ちとはいえニコンですしね〜。
やはり今回のセンサースコアコスパでも、安価で安心して買える一台ではないでしょうか。
今までキヤノンからオリンパスと渡ってきて、操作感の全く違うニコンに慣れるか不安でしょうがありませんでしたが、そんなことは杞人の憂いでした。
まあ、よくできたカメラです。
毎日、新しいポテンシャルを引き出したくて撮影が楽しいです。