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M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO 超広角なのに開放からキレっキレなレンズ【2020年8月更新】

【2020年8月更新】

 

追記:このレンズの素晴らしさを語らせていただきました!


#003 マイクロフォーサーズ神レンズvol.2 M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

 

 

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

実はこのレンズ、E-M1 markIIと同時に購入したにもかかわらず、すっかりレビューしていませんでした。

もっと作例が増えてからと思っていましたが、しびれを切らしたので書きたいと思います😆

 

雲

 

 

まずはルックスから

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F2.8の超広角ズームレンズと考えれば非常に軽量コンパクトで、まさにマイクロフォーサーズを生かしたレンズです。

軽量コンパクトとはいえPROレンズ。防滴防塵、耐低温の性能を備えています。

 

まあ、しかしオリンパスのPROレンズはどれを取っても、この金属製のズームとピントリングの質感がたまりませんなぁ。

ズームの時ローレットを触るたびにニヤッとしてしまいます。

 

 

 

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35mm換算 14mmから840mm

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同じ大三元の超広角を担うレンズとして比較すると、ニコンとはこれほどの差があります。

 

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

最大径x長さ:78.9x105.8mm 重量:534g


AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

最大径x長さ:98x131.5mm 重量:970g

 

ニコンのこのレンズ、めっちゃいいですよね… 

 

 

前玉の繰り出し量

 

望遠端(14mm)

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広角端(7mm)

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ズームによりフード端までの全長は変化しませんが、広角端に行くほど前玉が飛び出してきます。

フードは脱着不可で固定されています。

 

 

めっちゃ寄れる

寄れるというか前玉がくっついても合焦サインが出ます(笑)

いつ前玉に傷が入ってしまうかヒヤヒヤしてしまいます。

最大撮影倍率こそ、35mm判換算0.24倍ですが、超広角で写り込む範囲も広いのでマクロとは違った面白い表現ができると思います。

 

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色鉛筆

 

ゴーストは出やすいがとても小さく扱いやすい

超広角で出目金レンズなので仕方ないと思いますが、フレアやゴーストは出やすいです。フレーム外からも入ってきます。

 

ただし、出やすいのですが大人し目で小さいものです。

 

逆光

↑ 真逆光でもゴーストはとても小さい

 

太陽のみならず、ちょっとした夜間の街灯などでもゴーストの原因になったりします。

ただ、フレアもゴーストも小さく出るので、比較的処理しやすいものとなっています。

多くの場合、消そうと思えば、スポット修正ブラシなどで、簡単に処理できます。

逆にキレイに出てコントロールしやすいので、ゴーストを生かした作品なども撮れると思います。

 

飛行機雲の星

↑ 大きくゴーストが出てもこんな感じ

 

 

夕景

↑ 狙ってゴーストを入れてみた

 

 

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丸型のフィルターはつけられない

出目金レンズですので、通常の丸型フィルターはつけられません。

残念ながらリアにもそのような機構がありません。

 

そもそも超広角ですのでPLフィルターはムラが出て使いどころが難しいとは思いますが、NDフィルターを使いたいシーンは多いかと思います。

 

するとこのような角型フィルターアダプターをつけるか、105mmの円形フィルターをつけるためのアダプターを用意する必要があります。

フィルターまで合わせると結構な金額になりますが😅

 

 

 

あと、険しい場所に行かれる方だと、出目金でプロテクトフィルターがつけられないというのは精神衛生上悪いのかもしれません。

出目金だとフードもレンズガードとしての役割はあまり果たせそうになさそうですもんね。

 

 

開放からめちゃくちゃキレが良い

とにかく開放からキレまくります。

普通の「開放からキレが良い」というレベルとは比べものにならないくらい素晴らしいです。

以前にテストした、14mm付近でのハイレゾ比較がありますが、開放からキレが良いとされていた12-100mm F4 IS PROよりもはるかに開放からキレていることがわかります。

 

比較

 

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四隅も流れない

自分の知っている限り超広角レンズの周辺、特に四隅は、そこだけ見たらとんでもなく酷い画質のレンズが多いです。

このレンズはその常識というか、観念を覆されるほど周辺の描写も素晴らしいです。

 

風景

 

 

しかもその開放値はF2.8。

通常広角域だと、ぼかした表現よりも、被写界深度を深くしキリッと撮りたいと思いますが、マイクロフォーサーズでしたらF2.8の明るさで、F5.6分の被写界深度を得ることができます。

薄暗い中での手持ち風景撮影やスナップでは、カメラの手振れ補正と合わせてとても有利に撮影可能です。

 

紫陽花

↑ こんなに奥行きがあってもF8で完全にパンフォーカス。薄暗くてもISO200手持ちで全く問題なし。

 

由志園

↑ 手持ち4秒でゆれる橋の上から星とライトアップを…なんて芸当も

 

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もちろん星の撮影にも

明るい超広角レンズですので、星の撮影にもばっちしです。

ただ、やはり迷光が入りやすいので、フレーム外でも街灯とか自販機のあかり等を気をつける必要があります。

 

もう一段明るいレンズが欲しくなるけど

やはり、マイクロフォーサーズが不利な点としては長秒ノイズや高感度ノイズがあるのですが、星の撮影では、その弱点を思っ切り突かれてしまいます。

自分の現像スキルが足りてないのは棚に上げておきますが😅

 

ともあれ、ISO感度を上げようが、露光時間を長くしようが、センサーに届いてなければ写し出すことはできませんので、少しでも明るいレンズがいいです。

 

 

天の川

 

なので、星景星野写真のみが目的であれば、単焦点の広角レンズか魚眼レンズの方が良いかなぁとも思ったりします。

 

 

 

ただ、それは明るさのみの話で、周辺部の星が流れてしまうとかコマ収差が…的な画質の話は別とします。

 

このレンズ、開放の四隅で全く収差がないということはありませんが、周辺収差はなかなか優秀です。

 

結局1〜2段絞らなければ画質が改善しないようなレンズ性能であれば、F2.8より暗くなってしまいますしね😅

 

 

 

出目金でフィルターがつけれないことと、レンズに傷がつきそうで怖いことくらいがネガティブ要素で、あとは非常に素晴らしいレンズだと思います。

 

自分には超広角が難しくて、なかなかレンズの力を発揮させてやれていませんが、もっと持ち出し機会を増やしたいと思います!

 

 

では、最後に拙い作例を並べて締めたいと思います!

ありがとうございました。

 

渓流

夕暮れの飛行機雲

ウロコ雲

紫陽花