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カメラでハッピーライフ!

LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 は安価で写りの良い最高のスナップレンズ

GX7 markIIを購入した際についてきた、25mmF1.7と12-32mm/F3.5-5.6を手放し、LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7を購入しました。中古ですが。ライカですが。パナですが。

 

 

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手放した両レンズも全然悪くなく、むしろ良かったのですが、写り云々というよりも、手持ちの他のレンズと焦点距離が被っていたり、若干所有欲が満たされない感もあったり…というか、GX7 markIIを買った当初から売却前提で予算を組んでいたんですよね。

 

 ↓ 25mmF1.7と25mmF1.2Proを比較してます。

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「この2本のレンズを売れば、GX7 markIIボディが実質4万ちょいで買えたことになる!」と喜んで買いましたが、結局売るときにはその算段を忘れ、「売ったお金で何買おう〜」ってなってしまってましたが😅

  

 

というわけで、なぜだかLEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7が手元にやってきました。

このレンズを買うつもりなんてさらさらなかったんですけどね。毎度ながら、酔っ払っているのにショッピングができてしまうインターネッツは危険ですね。

 

 

 

ライカなのに安価

このレンズ、パナソニックとはいえライカを冠したレンズです。

見た目や質感も、かなり所有欲を満たしてくれるものとなっています。

なのに、新品でも5万以下。程度の良い中古ならさらに1万円安く4万円以下で購入することができます。

 

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焦点距離と絞り開放値

35mm換算で30mmとなんだか、中途半端な焦点距離になっています。

まあ、こんなの数値上のことですので気にしませんが、使ってみると意外としっくりくる焦点距離であります。

GRではちょっと広いなぁと感じる時がままありましたし、35mmではちょっと狭いなと思うので、今のとこ、感覚的にちょうどいい感じでスナップが撮れています。

絞りもF1.7といつもながら中途半端ですが、0.1でも明るくというパナの心意気も感じます。

 

コスモス

DMC-GX7MK2 LEICA DG SUMMILUX 15/F1.7 ƒ/1.8 15.0 mm 1/1250 200

 

レンズの質感が良い

さすが(パナ)ライカです。

非常にコンパクトながら、金属外装でとても良い質感です。

実際に手に持ってみると、冷んやりとした金属製の絞り環とフォーカスリングが実にしっとり滑らかに動くので、さらに気分が高まります。

やはりレンズって質感大事ですよね。

 

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絞りリング

なんと、レンズ先端に絞りリング(環)がついています。

「こんなの使わないだろ〜」と思っていましたが、いや、使うと意外と気分が盛り上がります(笑)

まるで、オールドレンズを使っている感覚、なのにAFで便利。

もちろん電子的なリングですのでオートの設定もリングで可能ですし、液晶やEVFにも絞り値が表示されます。

残念なことに、この絞り環はパナソニックのボディでしか使えません。E-M1 markIIでも使いたかった。

ま、当然普通にボディのダイヤルで設定できるので困ることではないのですが。

 

ちょっと動きがなめらかすぎて、いつの間にか動いていたりするので注意が必要です。

 

 

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写りはこってり系

さすがに現代のレンズ。大口径といえども開放から全く問題ないばかりか、十分シャープです。明暗差の境界で出やすいパープルフリンジや滲みも、今のとこほとんど感じません。

撮った絵を見た第一印象は、ほほう、こってり系かなでした。

オリンパスのレンズ、特に最近よく使う25mmF1.2PROが意外とあっさりだったので、かなり印象が違います。

 

あと、線も少し細く繊細に感じます。 

オリンパスのレンズ、というかマイクロフォーサーズのカメラは線が太いなぁと思っていたので、意外でした。

 

現像でいじれるとはいえ、Lightroomに取り込んだ時点でのイメージが違うと、現像の方向性も少し変わってきますよね。

 

キヤノン時代とても好きだったEF 70-200mm F2.8L がやたらこってりだった印象でしたが、色のりはそれに近いイメージで(そこまでではないが)、描写がシャープになった感じです。

12-100mmなどのオリンパスPROレンズに比べて、線が細い印象もあります。

 

 

海

DMC-GX7MK2 LEICA DG SUMMILUX 15/F1.7 ƒ/5.6 15.0 mm 1/400 200

 

 

とはいえ、下記の比較テストで他のレンズと撮り比べても、それほど大きく色のりや描写に違いを感じなかったりするので、強烈な個性があるわけではなく、シーンによってはこってり目の色が出やすいというくらいでしょうか。

 

 

解像度比較テスト!

さて、手持ちの近い画角のレンズと比較してみました。

これを見ないとスッキリしません。

 

所有レンズでは、神便利ズーム12-100mm F4 PROと、ゴーストはでるけど描写番長の大口径広角ズーム7-14mm F2.8 PROが近い画角を出せるので比較してみました。

 

天気が悪い日が続きましたので、曇天ですがいつものベランダからの撮影です。

 

 

ハイレゾショットで撮影

よりシビアに見るためE-M1 markIIにて、計8回のショットで高画素記録をするハイレゾショットで撮影してみました。

今回はJPEGなので5千万画素です。(RAW記録だと8千万画素相当になります)

とりあえず、全景のサムネイルを並べたのがこちらです。

同じ画角になるよう、わずかにトリミングしています。

 

 

比較

 

 

鉄塔部分をトリミング

全景のサムネイルでは大した違いがわからないので、左側の鉄塔部分をほぼ等倍でトリミングして並べてみました。

ハイレゾショット5千万画素のほぼ等倍ですが、正確には画角を揃えるために若干等倍よりは縮小されています。

 

鉄塔部分比較

 

 

LEICA SUMMILUX 15mm F1.7

さすが、単焦点だけあって、安定の描写です。

開放F1.7では若干甘いものの、F2.8ではほぼピーク付近の解像感ではないでしょうか。

F4で完全にピークを迎えますが、F5.6でもその解像感はキープしています。

 

 

7-14mm F2.8 Pro

このレンズ、すごいですねw

超広角大口径ズームの開放(F2.8)とは思えない描写です。

開放F2.8なのに、LEICA SUMMILUXの2.8と違わないくらいキレッキレですw

F4でさらにキレるという恐ろしさ。

こんなにすごいレンズだとは思ってませんでした。

 

今まで使ったことのあるキヤノンのEF 16-35mm F2.8L(何型かは失念) でも開放はかなり周辺流れて、甘いのが当たり前の印象だったんですけどね。

ただし今回の撮影は広角端ではなく望遠端ですので、これだけで評価できませんが。

 

 

12-100mm F4 Pro

逆に信頼しきっていたこちらのレンズはちょっと残念でした。

開放F4では甘い描写となってしまいました。

多分、ハイレゾショット等倍なので、甘さが際立っているのですが、今後ハイレゾショットで撮影する際は、F5.6以上に絞りたいと思います。

 

 

LEICA SUMMILUX 15mm F1.7をもっと細かく比べてみた

F1.7はあまあまですが、2.8でかなりシャープになるので、その間を比べてみました。

 

細かく比較

 

 

このF4までなら、絞れば絞るほどシャープになっていることがわかります。

これもハイレゾショットなのでかなりシビアな判断材料となりますが、F2.0くらいからは、かなりのキレ具合ではないでしょうか。

 

ただ、普段使っているGX7 markIIでのノーマルショットだと、開放でもあまあまという印象はなく、少し柔らかいかな?くらいの印象ですので、開放を積極的に使っても問題ありません。

 

 

ボケ具合はどう?

おおむね良い感じのボケ具合で、ある程度背景と距離がある場合はとても柔らかい描写だと思います。

 

コスモス

DMC-GX7MK2 LEICA DG SUMMILUX 15/F1.7 ƒ/1.8 15.0 mm 1/1000 200

 

 

猫

DMC-GX7MK2 LEICA DG SUMMILUX 15/F1.7 ƒ/1.7 15.0 mm 1/125 200

 

 

何かの実

DMC-GX7MK2 LEICA DG SUMMILUX 15/F1.7 ƒ/1.7 15.0 mm 1/5000 200

 

 

ただ、被写体から近接したところに、細かくコントラストが強いものが来た場合は二線ボケと言うかリングボケのようになり、若干うるさくなってしまいます。特に前ボケは気になりますね。

 

カマキリ

DMC-GX7MK2 LEICA DG SUMMILUX 15/F1.7 ƒ/1.7 15.0 mm 1/10000 200

 

逆光耐性はどう?

おもいっきり太陽を入れても、フレアはほとんど気になりません。

ゴーストはでますが最小限という感じです。

さすが現代のレンズです。

絞っても光芒は鋭くなく、広がるような感じです。

 

逆光

DMC-GX7MK2 LEICA DG SUMMILUX 15/F1.7 ƒ/16.0 15.0 mm 1/1250 200 

 

 

トンボ

DMC-GX7MK2 LEICA DG SUMMILUX 15/F1.7 ƒ/2.8 15.0 mm 1/6400 200

 

 

コスモス

DMC-GX7MK2 LEICA DG SUMMILUX 15/F1.7 ƒ/1.8 15.0 mm 1/12800 200

 

 

総評

やはりコンパクトでレンズ自体の質感がよいと言うだけでも、スナップの楽しさが1ランク上がるようなレンズです。

それでいて描写も非常に良いですし、雰囲気の作りやすいレンズだと思いました。

 

開放で撮ると、周辺減光もありつつ、硬すぎない柔らかな描写ながら、十分しっかり写ってくれるので、レンズの個性を楽しむのにも最適です。

 

さすがGX7 markIIとのキットもあるだけあって、GX7 markIIにはベストマッチなレンズだと思います。

 

稲

DMC-GX7MK2 LEICA DG SUMMILUX 15/F1.7 ƒ/1.7 15.0 mm 1/8000 200 

 

 

 

おまけ ---  フジツボメタルフード

今回購入したのは中古だったのですが、純正フードではなくフジツボ型のメタルフードとねじ込み式のレンズフードキャップが付いていました。

これがまあなんと、おしゃれ。

 

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純正のフードはライカっぽくはあるのですが、ちょっと出っ張りが大きくてコンパクトさにかけるので、このコンパクトなフジツボフードならつけっぱなしでもフードの存在を感じさせないくらい。

 

しかも、このめんどくさいねじ込みレンズキャップがめんどくさい。でもかっこいいので、使わないときは使っています。(何を言っているのかわからない)

いや、カメラを使うときはキャップなんてしないので。

もちろんプロテクトフィルターなんてもんも使いません。

いやーかっこいいのがついてきてよかったよかった!(純正も欲しかったけど)

 

 

まだまだ高コスパのお買い得感の高いカメラです。

 

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