単焦点標準レンズの王道 50mm
私もキヤノン時代は EF50mm F1.8 同F1.4などを使用してきました。そしてカールツァイスマクロプラナー50mm F2.0は今まで所有した全てのレンズの中で一番のお気入りでした。
まあ、本当このマクロプラナーは写りはもちろんバッチリなんですが、絶妙な雰囲気、艶やかで、まさにその場の空気まで写し取ると言わんばかりの描写を見せてくれる最高のレンズでした。
↑Canon 6D Carlzeiss Makroplanart50mmf2
このくらいの距離で、この立体感と雰囲気が出せないかなぁと思うのです。
マイクロフォーサーズの弱点をカバー
やはり、マイクロフォーサーズ(MFT)のセンサーサイズから仕方ないのですが、大きくボカそうと思うと被写体に近寄るか明るいレンズを使うかをしないといけなくなります。
被写体に近寄ろうにも被写体の大きさと焦点距離により限度がありますので、必然的にボカそうと思えばより明るいレンズを選ぶこととなります。
マイクロフォーサーズは2段分ボケが少ない
マイクロフォーサーズで換算50mmで撮っても、レンズの焦点距離は25mmですので、画角は50mmながら25mmレンズのボケ量しかありません。なので実際のF値よりボケ量が少なく感じられ、それは約2段分になります。
想定するボケ量のF値に対し、半分の数値になる実際のF値が必要です。
50mmF2.8相当のボケ量が欲しければ、25mm F1.4のレンズを使う必要があります。
画角も焦点距離半分で同じなら、ボケ量もF値半分で同じ!わかりやすい!
【20170814追記】
結局この記事で紹介するレンズの中から2つ手に入れたので比較してみました。
MFTマウントの25mmレンズ
という理由もあり、換算50mmでボケを表現手法として選べるレンズが欲しかったので、購入に向けて比較検討してみました。
オートフォーカスレンズ
オリンパス
M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8
絞り=F1.8~F22
最短撮影距離=0.25m
最大撮影倍率=0.12x(35mm判換算:0.24x)
絞り羽根=7枚
フィルター径=Φ46mm
質量=137g
やはり最初はこれかなぁと思いましたが、F値的に若干物足りない。
F1.8だとボケ量はF3.6相当ということになります。
さすがにボケ量による表現力を求めているので今回はスルー。
安いので解像力も高そうだし、小さく軽くて良いんですが。
M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
絞り=F1.2~F16
最短撮影距離=0.3m
最大撮影倍率=0.11x (35mm換算 0.22x)
絞り羽根=9枚
フィルター径= Φ62mm
質量=410g
これは、もうスペックとしてレンズを19枚使用しているということで、否が応でも期待せざるをえません(笑)
作例を見てみると、開放からかなりの描写力。カリカリではないけど、めっちゃ質感が出ている。
思ったよりもあっさりめの仕上がりなのか。
値段が高すぎますが、他のどれを買っても最終的にこれが気になるだろうなという気がしました。
やはりこのロビンさんの作例を見ているとKOされちゃいますね(^^;
パナソニック
LUMIX G 25mm F1.7 ASPH.
絞り=F1.7~F22
最短撮影距離=0.25m
最大撮影倍率=0.14x (35mm判換算:0.28x)
絞り羽根=7枚
フィルター径=Φ46mm
質量=約125g
これも、めっちゃ安いのに全然悪くないんです。作例見ても、よく写ってる。
色収差も出てはいるんですが、嫌な出方の作例は意外と少ない。
しかし、最近のレンズすごいなぁ。2万円ですよコレ。
LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.
絞り=F1.4~F16
最短撮影距離=0.3m
最大撮影倍率=0.11x (35mm判換算:0.22x)
絞り羽根=7枚
フィルター径=Φ46mm
質量=200g
価格とブランド名だけで、最初の第一候補。ミーハーなもので(^^;
レンズ性能もDxOMarkとかいうレンズとかセンサーとかのベンチマークを測定評価するサイトでの数値的にはED 25mm F1.2 PROも超えている。
ま、ベンチマークとかどうでもいいんですが、迷っていると気にしちゃいますね(笑)
ただ、twitterでアドバイスを伺ったら「水のようなレンズ」という意見をいただきました。
雰囲気や味を出しにくいレンズなのかなと解釈しましたが、どうなのでしょう。
マニュアルフォーカスレンズ
中一光学
Speedmaster 25mm f/0.95
絞り=F0.95~F16
最短撮影距離=0.25m
最大撮影倍率=0.1x (35mm判換算:0.2x)
絞り羽根=9枚
フィルター径=Φ43mm
質量=230g
フォトグラファーのHASEOさんがこのレンズで撮られた作品をSNSにUPされていたことから知ることができたレンズです。
価格コムにも商品情報がなくて全く知らなかったです。
最近よく目にする中華製レンズの一つですね。
HASEOさんの写真は凄すぎてレンズ評価として見ていいのかどうかってとこですが(笑)
しかし、ノクトン以外にF0.95があったとは。
コシナ
NOKTON 25mm F0.95 / Type II
絞り=F0.95~F16
最短撮影距離=0.17m
最大撮影倍率=0.256x (35mm判換算:0.512x)
絞り羽根=10枚
フィルター径=Φ52mm
質量=410g / 435g
Type II は絞りのクリックをキャンセルできるようになり、動画撮影に支障がなくなったようです。
やはりマイクロフォーサーズボケ番長といえばノクトンのイメージ。
印象としてはちょっと開放だと個性強すぎるかなぁという感じ。
結局絞らないと使えないなら F0.95の意味ないかなぁ
でも、それはそれで表現として面白いなぁとか
寄れるのでハーフマクロとしても使えるなぁとか
魅惑のレンズです。
あ、それと今回唯一の偶数枚絞りです。
10ってのも珍しいのですが、奇数枚とは違ってすっきり整った光芒が撮れそうです。
KOWA
PROMINAR 25mm F1.8
絞り=F1.8~F16
最短撮影距離=0.25m
最大撮影倍率=0.15x (35mm判換算:0.3x)
絞り羽根=9枚
フィルター径=Φ55mm
質量=400g
これもほぼノーマーク。
全然知らないメーカーでしたが、シネレンズを作っているところのようです。
なんとブラック、シルバー、グリーンの3色展開!
描写よくボケなめらかで良さそうだし、意外とこってり系な感じ。
ただ、やはりボケの量的には物足りなさそう。
スタイルも好き嫌いが出そう。
というわけで、直接マウントできる現行レンズでもこれだけあります。
(まだあるっけ?)
マイクロの無い時代のフォーサーズレンズもなかなか名玉が揃っているようで、これまた悩ましいです。
LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.
ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8
アダプターいるけどね
あと、コンタックスのディスタゴンもいいなーと思っていましたが、F2.8なので…これはまた別の機会に購入…ごにょごにょ。
結局どれを買ったのか
結局、迷ったら高い方の法則が働き M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO (中古)を行かさせていただきました。
まぁ、レンズは資産ですからいざとなれば売…(^^;
さぁ、レンズも手元に届き、いざ撮影と思ったら困ったことが…
つづく