このたび、超望遠レンズを導入したのはとても喜ばしいことだったのですが、三脚に設置して撮影する際に困ったことが起きてしまいました。
激安雲台の欠点
格安ながら、軽量でそこそこ満足していた激安中華自由雲台でしたが、固定する際にネジを締めると、角度が変わってしまうという欠点がありました。
これが、広角とか標準画角だとまだ動いても許せるレベルでしたが、望遠や超望遠となると、どうにもならないレベルで被写体がほとんどフレームアウトしてしまうような状態になります。
とりあえず、どんな感じか35mm換算840mmの超望遠で撮影してみました。
狙った被写体の構図
締め上げるとこんな感じ
どこいった?!
完全に構図が変わってヒストグラム表示に隠れてしまいました。(^^;
これ、どうやっても840mmだと締め上げる段階でこのくらいズレます。
左手で支えてフリクションも強くしてますがこうなります。
さすがに、予測して調節しても使い物にならないので、パワーアップすることにしました。
Sirui K-40X
ジャジャーン届きました!
思い返せば期間固定Tポイント消化のため、最初はいちばん小さいやつ(K-10X)を購入してたのですが、何日たっても配送されずキャンセルしたところ、ちょうどそのポイントがキャンセル当日に有効期限だったので慌てて買いなおしたのです。
その間にかなり迷いがあったため、大は小兼ねるということで、結局1番大きいやつを再注文しました。
同梱品はこんな感じ
親切なことに、ネジの変換アダプターがついてくるので別途購入する必要はありません。
付属の袋の口が狭い
最大に開いてこれですからね。
使うことは少ないというか今後ないとはいえ、出し入れは至難の技です。
反対側はこんな感じ。
ちゃんとアルカスイス互換の受け(クランプ)にはストッパーがついています。
付属のシュー以外でも、取り付ける側にくぼみがあればストッパーとして機能します。
何気にかなり安心です。
アルカスイス互換の溝がある300mm F4 PROの三脚座にもくぼみがあるのでストッパーとして機能します。
フリクションコントロール
ちなみに締め上げるの部の横にちょこっとついている銀色の部分がフリクションコントロールです。
自由雲台の首の動きの固さを調節できます。
最初どうやって動かすのかわかりませんでしたが、固定ノブを緩めた状態なら指の腹で簡単に回せます。
フリクションを強くすると、締め上げノブの開放部分が狭くなっていくような感じです。
ボールの動きは非常に滑らかだと思います。
あと、水平のみのレベラーがついているのは何気に便利です。
あの360度レベラーみたいなのは左右の水平だけ合わせたい場合は使いにくくて。
なんとボール径は54mm!
耐荷重も35kgと驚異のスペックです!
比べてみた
今までの格安中華雲台と比較してみました。
まあ、当然ながら大きさは雲泥の差です。
重量も倍以上の差があります
330gに対して830g !
その差500gも違います。
ストロングゼロ500ml缶一本分の違いです!
いざ三脚に取り付け
自分が使用している三脚は、10年以上前に購入したベルボンのカーボン製のやつですが、当然今は廃盤ですので、現在だと後継機種はこれになりますでしょうか。
安価で軽量で何の不満もなくとても良い三脚です。
かれこれ10数年使っています。
ただし840mmなどと超望遠を乗せて使うにはかなり力不足ですが。
ネジの変換アダプターも比べると長さが違ったので、いちおう付属のものと取り替えました。
これ、今回自分は運よく外せましたが、外せない時は苦労しますよね…
受け側の台座の直径より、雲台の方がかなり大きいです😅
シルイを設置してみるとこんな感じ
前の格安雲台はこんな感じ
かなりマッチョになりました!
が、三脚に対してオーパースペック感が漂よってしまってます😅
締め上げテスト
さっきと同じようなテストを行ってみました
締め上げる前
ピンボケで申し訳ない(^^;
締め上げたあと
まあ、お見事🙌
動いていません!!
固定した後、上からレンズを押さえつけて
さすがにレンズを強く押さえると、雲台関係なしのたわみでこのくらいズレます。
放してみると、ほぼ元どおり。
またもやピンボケすみません😅
まあ、このテストに関しては、格安雲台も同じくらいの結果でした。
兎にも角にも、締め上げのズレに関する悩みは、解消されたと言ってもいいでしょう!
ただ、普通にブレ防止に関しては、超望遠領域だともう一つ三脚を使った2点支持でもないと抑えることは難しいと7kgの三脚を使っているベテランの方から聞きました。
水平の動きも良い
ちなみに水平、パン方向への動きも、非常に滑らかで、まるでビデオ雲台のように滑らかに動きます。
重いけど、とっても満足。
三脚やカメラに対して、少々オーパースペックな感は否めませんが😅
のちのち、立派な三脚に買い換えても十分使い回せそうです。
(正直もう一個下の30Xでも十二分だったのではとは思います😅)
重いと言っても、三脚はカーボンですし、そもそも車移動がほとんどですから割と気にはなりません。
何はともあれ、締め上げ時に全く構図が動かないという点だけでも、買い換えた価値がありました😀
三脚嫌いなのに、ますます持ち出す機会が増えそうです😅