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カメラでハッピーライフ!

お家でマクロ撮影を楽しもう!5つのアイデア

作例

誰一人いないような場所へ撮影に行こうにも、新型コロナより人の目が怖くて出られないこんな世の中ですが、マクロ撮影ならお家の中でも結構楽しめます。

初心者の方でも楽しんでいただけるよう今回筆者が撮影した様子と5つのアイデアを紹介しようと思います。


用意したもの

用意したもの1


  • カメラ LUMIX GF9
  • マクロレンズ オリンパスM.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
  • テーブル三脚(ミニ三脚)
  • 小型ライト LUME CUBE AIR
  • 霧吹き
  • スポイト(今回は使わなかった)
  • プロテクトフィルター(ガラス)
  • 洗濯バサミ
  • アルミホイル
  • iPad


花
今回は飾り終わった花を使用


防湿庫の奥に寝ていたプロテクトフィルター
防湿庫の奥に寝ていたプロテクトフィルター


洗濯バサミを複数組み合わせてフィルターや花を挟んで雲台がわりに
洗濯バサミを複数組み合わせてフィルターや花を挟んで雲台がわりに


設置や設定など


テーブル三脚を立てる

三脚を立てる


マクロ撮影はとてもブレやすいので三脚を使いましょう。

机の上で使えるテーブル三脚(ミニ三脚)が良いです。

筆者が使っているやつはかなり安価なものですが、自由雲台もついてクイックシューはアルカスイス互換*1になっていて、しかも十分ガッチリしており使いやすいです。



ライトをつけても室内は思いのほか暗いのでぜひ三脚を使いたいです。

室内ということで風の影響がないので被写体ブレが起きず、数秒でもシャッターを開けることができます。

特にISO感度を上げる必要はありません。マイクロフォーサーズなら基本最低感度となるISO 200でOKです。


マニュアルフォーカス

設定画面


細かな場所にオートフォーカスを合わせられるピンポイントAFなどでも良いのですが、近すぎてフォーカスが迷った時なかなか戻らなかったりするので、最初っからMF(マニュアルフォーカス)でやった方が良いです。

パナソニックのLUMIXシリーズなどは設定によってMFにしていても液晶タップでAFが効いてくれたりするので便利です。(これも迷うこともあるので良いような悪いような…😅)


カメラや被写体を動かす

場合によってはフォーカスリングを回してピントを決めるより、直接カメラや花を動かしてしまった方が構図も同時に決められて手っ取り早いです。


2秒セルフタイマー

設定画面


シャッター押下の際のブレを軽減するために2秒セルフタイマーを使いましょう。

シャッター方式も同じくブレ軽減のため、電子シャッターや電子先幕などを使うと良いです。


設定画面


絞り優先(A)モード

任意の絞りで画のボケ具合をコントロールするために絞り優先モードを使いましょう。

三脚を使うのでシャッタースピードが長くなっても大丈夫です。


絞り開放はボケすぎる

F3.5F16
F3.5(左)とF16(右)


マクロは通常の撮影に比べとても被写界深度(ピントが合う範囲)が狭いです。

狙う表現次第で絞り開放の大きくぼかした写真も良いですが、多くの場合はボケすぎと感じるかもしれません。

三脚を使うので、シャッタースピード的には絞りF16でも大丈夫です。

色々設定を変えてみて、自分の表現したいボケ具合を探してみましょう。


ホワイトバランス、ピクチャースタイルはお好みで

今回はお手軽撮影ということで、JPEG撮って出しにしたいと思います。

ホワイトバランス(WB)によってかなり色が変化します。

青っぽくしたい場合は「電球」逆にオレンジ色っぽくしたい場合は「日陰」や「曇天」を選ぶと良いです。

通常は「晴天」が無難ですかね。

写真によって多少変化しても良いならオートでも問題ありません。

電球晴天
ホワイトバランス 電球(左)と晴天(右)


より色鮮やかに出したかったので ピクチャースタイルは「ビビッド」を選択しました。


アイデア1:背面からライトを当てる

作例


今回、最大撮影倍率2.5倍(35mm換算)にもなるマクロレンズを使用することもあり、ググッと花に寄って、色彩やシェイプ主に幻想的かつ抽象的な写真を撮りたいと思います。

背面からライトで光を当て、透き通り輝く花びらを狙ってみました。

今回用意した撮影用小型ライトじゃなくてもスマホのライトでもOKです。


作例

作例


自然が作り出す色彩やシェイプの美しさに魅かれます。


どこにピントを合わせるか

どこにピントを合わせるか迷うところですが、狙った花びらのフチに合わせると良いかと思います。


アイデア2:アルミホイルでキラキラを

背景に玉ボケ


2.5倍マクロといえどもちょっと引いて背景に何か入れてみても良いと思います。

被写界深度が浅いので近くにあってもよくボケます。

玉ボケを入れてみたくなったのでアルミホイルを丸めて開いたものを背景においてみました。

開放F3.5〜F5.6くらいで綺麗な大きな丸ボケが生まれました。


撮影風景


アルミホイルじゃないけど背景を意識してみた
アルミホイルじゃないけど背景を意識してみた


アイデア3:水滴を撮る

水滴作例


雨上がり、花や葉に丸く溜まった水滴がとても美しく輝くシーンに出会い思わず、何十分も撮影してしまうことがあるかと思いますが(ないです?)、自宅なら思う存分再現できます。

霧吹きで花に水をかけてやると良い感じの雨上がりが出来上がります。


水滴作例

水滴作例

水滴作例


光の角度を変える

全く同じ構図でもライトの角度を変えるだけで、様々な表情を見ることができます。

横から後ろから
ライトを横から(左)、後ろから(右)


これだけで楽しくてついついライトのバッテリー切れまでやってしまいました😅

ライトを複数使うともっと面白いというかキリがなくなります(笑)


アイデア4:ガラスを使った水滴越しの花

水滴越しの花


水滴に写る花を撮りたかったので 今回は簡単に、プロテクトフィルターに水滴を付けてその水滴に写る花を撮ってみました。

プロテクトフィルターはレンズの保護のために使う素通しのガラスですが、無ければ普通のガラスや透明アクリル板でもOKです。

水滴が玉にならなければ液体カーワックスなどの撥水スプレーを塗ると玉になります。


水滴越しの花


スポイトで丁寧に一個ずつ並べようかとも思いましたがめんどくさかったので、霧吹きでシュッと水をひと吹きかけました(笑)明日、再チャレンジします😅


撮影風景


アイデア5:花がなくてもiPadがあれば良いじゃない

iPadを水滴の向こうに置いた作例


花なんて家にねーよ!って方なら、iPadに花の画像を表示させて水滴の向こう側に置けば良い感じな幻想写真が出来上がります(笑)


iPadに表示させた花


上の写真は水滴の中のiPad画面にピントを合わせていますが、水滴のフチにピントを合わせてもかっこいいです。なんだかメタリック。


iPadを水滴の向こうに置いた作例

iPadを水滴の向こうに置いた作例


ということはお気づきだと思いますか、別に花じゃなくても良いんですよね。カラフルな模様でも夜景写真なんかでも面白いかも。

水滴の向こう側は、iPadじゃなくてもプリントした写真でも良いです。



というわけでiPadで自撮りして、恐怖画像も作成可能です😂😂😂

自撮りがいっぱい


Tipsとしては水滴の向こうは逆さまに写るのでiPadの画面回転をロックして逆さまにしてやる必要があります。


と、せっかく美しい作例が並んだのに最後に汚物を晒してしまってごめんなさい😂

こんな感じで、色々試してみると家にいながら1日くらいは軽く潰せると思いますよ!

作例


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*1:カメラ側にプレートをつけて三脚への付け外しが容易になるアルカスイス社の規格。多くのメーカーが採用しており汎用性が高い。