この度満を持してOMデジタルソリューションズから新型フラッグシップカメラが発表されました、。 Wowカメラ(あっと驚くカメラ)として色々な噂やリーク情報がありましたが、みなさんはWowされましたでしょうか。
その名もOM SYSTEM OM-1。ご存知の通り1972年に発売となった栄光の一眼レフカメラOM-1。その名前が復活させたのです。メーカーの意気込みを感じます。
筆者も2017年よりマイクロフォーサーズを使い始め、その時の機種がE-M1 markIIでしたので感慨深い思いでリークや発表を見ておりました。
その中で、感じたWowや、んーイマイチ!といった部分を書いていきたいと思います。
スペック
とりあえずざっとスペックの気になるところを
- 2,037万画素 裏面照射積層型 Live MOS センサー(ローパスレス?)
- スーパーソニックウェーブフィルター
- 1053点オールクロス像面位相差クアッドピクセルAF
- ファインダー OLEDビューファインダー、約576万ドット 約1.48倍~約1.65倍
- バリアングルモニター 3.0型 約162万ドット
- ISO感度200〜25600 最大 ISO102400(拡張)
- 手ブレ補正 最大7.0段、レンズ+センサー最大8.0段
- シャッター速度 60~1/32,000秒(メカ1/8,000) フラッシュ同調1/250秒以下
- 連写 AFAE追従50コマ/秒(使用可能レンズ制限あり)
- ライブND64、ライブコンポジット、ライブバルブ、プロキャプチャーモード、深度合成などなど
- 8000万画素相当ハイレゾモード 、5000万画素相当手持ちハイレゾ
- 最大 14倍 ライブビュー拡大
- USB-C 充電給電(PD)
- micro HDMI Type D、マイク端子あり
- デュアルスロット(UHS-II)
- 動画4K60p (C4K)
- バッテリー持ち 約520枚、動画90分(JEITA規格)
- 重さ 約599g(CIPA準拠)
- 防塵防滴 IP53
Wowな点
AFAE追従50コマ/秒
やっベー!すごい!と思ったんですが、早速悲報です。 対応レンズは以下に限られるそうです。
- M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
- M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO Ⅱ
- M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
- M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
- M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC 1.25x IS PRO
- M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
全くOMDSは自社レンズ縛りが多いですね。 深度合成もプロキャプチャーもですし…。
せっかくWowと思ったのですが、買う気力は削がれました…。
ただ、連写速度はヤバイですね。
SONY α1でも30コマ/秒、 Nikon Z 9でも20コマですからねー。
こんなに速くても後々セレクトとか大変そうですが😅
25コマに減速もできるようです。
まあ良かった点
ファインダー576万ドット
いやー、ようやくまともなEVFになりそうです。
E-M1 markIIもそうでしたが、現行機種も全然進化せずに旧世代のEVFでしたからね。
EVFが綺麗だと、自分が上手くなったと勘違いしてテンション上がるんですよね!
倍率も0.83(35mm換算)とかなり大きくなりそうです。
ほんと撮影の楽しさは倍増です!
1,053点オールクロス像面位相差クアッドピクセルAF
おお、測距点多い!クアッドピクセルAF!
クアッドピクセルって何?!
調べてみると
クアッドピクセルAFは、イメージセンサーのフォトダイオードを4分割する構成により、縦横の両方で位相差情報を取得できるのが特徴。全画素・全撮影領域で、さまざまなパターンの被写体の測距が可能。
デジカメWatchより。
とのことでした。
オフィシャルのデモ動画で犬のスラロームにフォーカスがめちゃくちゃ食い付いていましたが、このクアッドピクセルの恩恵を受けているのでしょう。
ほんと食い付きすごいですよね。期待大です。
ライブND64
E-M1 markIIIなどにも搭載されていたライブND。
コンポジットによる擬似的なNDフィルターとなるわけですが、今まで最高ND32だったものがND64相当に拡張されました。
より多くのシーンでフィルターレススローシャッターができそうです。
常用最高感度 ISO 6400からISO 25600に
高感度に強い裏面照射センサーを採用したこともあって、常用最高感度がISO 6400からISO 25600へと飛躍的に向上しました!
今までマイクロフォーサーズは高感度が苦手とも言われていたので、この性能アップは待望のものでした。 これは期待大ですね〜
防滴防塵 IP53
まあめちゃくちゃすごい防塵防滴性能なんですが、オフィシャルの画像が凄すぎて笑ってしまいました。
手ブレ補正 8.0段分!
レンズとボディの手ブレ補正強調駆動でなんと8.0段分の補正効果があるそうです。すげー!
地球の自転の影響があってもう無理〜みたいなとこ言ってから2段分くらい上がってません?!
E-M1 markIIの頃からすごかったですが、軽く10秒超えのスローシャッターが手持ちでできそうです。
でもあれ、人間の精神的肉体的持久力がついていけないんですよねw
残念な点
結局まだオリンパスロゴ
いいのか悪いのかはわかりませんが、 なんだかんがカメラペンタ部のロゴはOLYMPUSのままでした。
まだ使えたんですね。
まあOM SYSTEMじゃパッとしない気もしますが、 いつまでダラダラ続けるのでしょうか。
噂ではこれが最後らしいですが。
メニュータブが横並び
一番不安な点がこれ。
メニューのタブの並びが横になっていました。
旧α系のクソUIみたいになってなければ良いのですが。
どのみち → ボタンが決定 or 階層下じゃなく タブ移動が含まれるとなると大いに使いにくくなりそうな気がします。
メモリーがSDカード
秒間120コマや50コマの連写を備えながら、メモリーはSDカードのままでした。
ちなみにバッファは、50コマ連写で約2秒。
間欠的に撮ったとしてもあっという間に弾詰まりが起きそうです😅
新型バッテリー
E-M1 markIIIや Xから買い替えや併用する方も多いでしょうから旧型のままの方が良かったんじゃないかなと思います。
まあでも1720mAhから2280mAhの大幅容量アップですから、高画素EVFや4k60Pなどの対応のため仕方ない部分でしょうか。
線の太そうな描写
オフィシャルの実写サンプルを見てみると、今までのオリンパスらしいちょっと線の太さを感じる描写でした。
いつも思うのですが、等倍で見た時にもうちょっと繊細感が欲しいなとは思います。
こればっかりは実際に自分で撮って自分のPCで見てみないとはっきりはわかりませんが、あくまでサンプルを見る限りはそんな感じでした。
まとめ
という感じで、OM SYSTEM OM-1のスペック内容を見てみましたがいかがでしたでしょうか。
なんとなく、批判調になってしまいましたが、意外と欲しく思っています。
全体的に良い感じでスペックアップしフラッグシップとしてふさわしいモデルになったのではないでしょうか。
特に惹かれる点としてはAF追従性能で、オフィシャルのスラローム犬動画を見るとかなり期待できるんではないかなと思ってしまいます。
ただ問題点としては、お気に入りレンズLEICA DG ELMARIT 200mm F2.8 を使おうと思うとプロキャプチャーも高速AFAE追従連写も使えないことでしょうか。
鳥の撮影を考えるならM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROあたりを同時購入しなきゃとなってしまって、合計金額は50万円を軽く超えていきそうです。ヒョエー。
まあでもEVFの性能アップだけでも買ってみていいかなぁなんて思ったり。
早速、楽天に出品があってポイントバックを考慮すると実質22.8万円で買えそうなんですよね。うむむ。欲しいなぁー。
OM-1 実質228,000円ならアリな気がしてきた… https://t.co/9j5RyVEtpA pic.twitter.com/canY2TzGC8
— toshiboo🌕 (@toshiboo) 2022年2月15日