なんと!友人よりPENTAX K-1 II をお借りしてしまいました! 以前から触りたいとは思っていたんですが、まさか貸していただけるとは!
発売から年月が経っており既に多くのレビュー記事があるとは思いますが、筆者の気に入った&気になったポイントを中心にレビューをお届けしたいと思います。
スペック
まずは簡単にスペックの方から。
ざっと気になるポイントを書き出してみました。
- ファインダー ペンタプリズム 視野率100% 倍率0.7
- 液晶モニター フレキシブルチルト式 約103万ドット 3.2型
- フルサイズ 原色フィルター CMOSセンサー 有効画素数 約3640万画素
- 手ブレ補正 センサーシフト方式 5軸補正 5段分
- AF測距点 33(クロス25点)
- -3EV低輝度対応AE・AF
- ISO感度100~819200
- シャッター速度 〜1/8000秒
- 連写速度4.4コマ/秒
- デュアルSDカードスロット(UHS-I)
- バッテリー 撮影可能枚数 約670枚
重さ 約1010g (バッテリー、SDカードを含む)
リアル・レゾリューション・システムII
- ダストリムーバル II
- アストロトレーサー
- -10℃耐寒動作保証
- シャッター耐久30万回
外観
めちゃくちゃかっこよくないですか!?
一眼レフらしい堂々とした面構えが男前です!
ペンタ部の張り出しと尖り具合がたまらないです!
レフ機はボディが分厚かったなぁ(しみじみ)
フルサイズの一眼レフとしては結構コンパクトなんですよね〜
お借りした各レンズと組み合わせてみました!
右手の指が当たる
そのコンパクトさゆえグリップとマウント基部の間が狭めです。
大きい筆者の手だと、右手中指第一関節がマウント部に当たってしまいました。
ちょっと痛くなることもありました。
使いやすい操作体系
ざっと使ってみた感触は、なかなか使いやすいと言った印象。
一通りの操作は触ってみればわかる感じです。
全体的には使いやすいだけに、逆に分かりづらい、使いにくい点も浮き彫りになりました。
ちょっと気になる点
ちょっとだけ残念だったというか気になった点を列挙します。
あくまでも、筆者が初PENTAXということで、慣れてないだけの部分も多々あります。ご了承ください。
ISOオートがない?!
最初、このカメラにISOオートはないのかと思って使っていました。
通常、他メーカーだとISO感度選択の中にAUTOがあるじゃないですか。
それがないんです。ISOオートがないって不便ですよね。
さすがにISOオートがないっておかしいだろ?と疑問に思い調べました。
ありました。気づいたのはお借りしてから2ヶ月経った時でした。
謎の緑ボタン(グリーンボタン)を押すとオートになります。ずっと録画ボタンかと思ってました。
ISO感度選択の左端にAUTOを置いてくれればそれで良いのですが😅
使いづらいスマートファンクション
右肩上のダイヤルは、ペンタ部横のダイヤルで機能を割り当てられるようになっています。
この操作体系はあまり好きではなかったです。
3ダイヤル自体は良いのですが…。
一つのダイヤル複数の機能を割り当てて使うというのが混乱の元なんですよね。
どうせなら2つのダイヤルを別々にメニュー内で割り当てさせてくれた方がよかった。
そんなにダイヤルいらんけど。
あと右肩のダイヤルが硬くて回しづらい。
Sv 、TAvの存在意義
これは、ペンタックスのしきたりなんでしょうがイマイチ存在価値がわかりません。
Svは感度優先オートとのことですが、P(プログラムオート)でISO感度指定するのと違いがあるのでしょうか。
TAvはシャッタースピード&絞り優先オートとのこと。それならM(マニュアル)でISOオートにすれば良いのでは…。と思ったけどマニュアルだとISOオートが選択できない仕様のようです笑
ちょっとモードダイヤルも煩雑になってしまい、若干使いにくいと感じました。
ジョイスティック欲しい
測距点が少ないとはいえジョイスティックは欲しかったなぁと思いました。
その測距点を動かす十字ボタンは他機能と切り替え式になってます。これが使いにくい。とっさの操作がしにくかったです。
やはり一つのボタンに複数の機能というのは避けてもらいたいところです。
"鮮やか"でトーンジャンプ
カラー設定であるカスタムイメージは、今回"鮮やか"を使いました。
その名の通り、めちゃくちゃ鮮やかでとても良い感じです。
ただ、残念ながらトーンジャンプしやすかったです。結構な頻度でトーンジャンプを起こしていました。
RAWを同時保存していたのでよかったですが、JPEGオンリー派の方は"ナチュラル"の方が良いかもしれません。
よかった点
秀悦!フレキシブルチルト式液晶モニター
なんと言ってもこのカメラの感動ポイントはこのグニョグニョ動く背面液晶
なかなか言葉で説明しづらいのですが、光軸上をキープしたまま上下左右ぐるっと全方位傾けることができます。
バリアングルと違い光軸上のままワンタッチで展開できるのでとても使いやすかったです。
LUMIX S1Rなどの3軸チルトよりも軽快に使えました。
このおかげで一眼レフなのにライブビューを多用してしまいました。
上方向には90度、下は44度、左右は35度まで開きます。
情報表示も縦位置表示可能
背面液晶の情報表示もカメラの向きに合わせて回転します。
使いやすいと思うほど慣れませんでしたが、芸が細かいなと思いましたw
うーん実のところ、そんなに使いやすくはないかも笑
慣れれば快適なのでしょう。
光る!液晶の裏、マウント上部、SDカードスロットも!
あと芸が細かいといえば、液晶の裏や、マウント上部を光らせることができます。(追記:SDカードスロットも光りました)
暗闇でレンズ交換するのはなかなか勇気がいりますが、これはかなり実用的ではないでしょうか。
液晶がキレイ
地味なポイントですが、液晶がやたらとキレイでした。解像度こそ103万ドットとスペック上は大したことないのですが発色が良かったです。
輝度も高く屋外でもとても見やすかったです。
こういう部分は撮影体験の向上に直結しますね。
良い写真撮れてる感が強くなり、テンションも上がりました。
リアル・レゾリューション・システムII
今回簡易的なテストでしか使えていませんが、リアル・レゾリューション・システムII はよかったです。
パナソニックやオリンパス(OMDS)で言うところのハイレゾモードとかハイレゾショットと近似の機能です。
こちらは解像度はそのままですが、4ショットの合成で解像感が上がります。
カメラ内で合成が完了します。もちろんRAWでの記録が可能です。
オリンパスの手持ちハイレゾ同様、手持ちでも使えてしまいます。
左右どちらがリアル・レゾリューションか当ててみてください。
答えは右がリアル・レゾリューションでした。
印刷の点(網点)や目の下部分のきわが繊細かつ、くっきりしているかと思います。
リアル・レゾリューションの方はノイズも減っていることがわかります。
これはぜひ風景写真で使ってみたいですね。
アストロトレーサー
今回、使用する機会がありませんでしたが、アストロトレーサーも注目したい機能です。
GPSを利用しセンサーを動かすことによって、赤道儀なしで星を追尾することが可能です。
返却までの間にチャンスがあればぜひ作例を撮り追記したいと思います。
最高ISO感度 819200
はちじゅうまんって笑
ちょっと試し撮りしてみました。
RAWで撮影、そのままJPEG書き出し、トリミングしました。
いかがでしょうか。
途中間違えて ISO 128000にすべきところを 102400にしちゃいましたが、ご了承ください。
ISO6400くらいは軽く常用できそうな感じです。
ちょっと無理してISO 25600くらいまでは使えそうです。
ISO 256000以降はなんのためにあるのか不可解なくらいノイズまみれです。
ISO 819200なんて搭載する必要はあったのでしょうか😅
まとめ
最近のカメラ性能を考えるとAFや連写で見劣りするものの、使いやすさと画質、画素数のバランスはなかなか良いのではないでしょうか。3600万画素はちょうど良い。
なんせペンタプリズムの視界の良さは、いくら頑張ってもEVFでは再現できないものがあります。
逆光で覗いた時なんか、美しすぎて、あぁってため息が出ちゃいます。
やはり何と言ってもフレキシブルチルト式液晶モニターの使い心地は唯一無二です。間違いなく撮影の幅が広がるなと思いました。
リアル・レゾリューション・システムII に アストロトレーサーと独自で素晴らしい機能も魅力的です。
あと、今回個別にレビューはしませんが、お借りしたレンズがどれも素晴らしかったです。
特にHD PENTAX-D FA★85mmF1.4ED SDM AW、HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AWの2本はこのレンズがあるならK-1 II を使いたいと思わせるほどの描写力でした。撮るたびにうっとりしました。
すっかり新機種の話がなくなってしまった一眼レフ界隈ですが、いつか再び手にするならこのK-1 IIだなと思いました。
あ、でもペンタックスはK-1 III出すんですかね?そちらの動向も興味津々です。
作例
HD PENTAX-D FA★85mmF1.4ED SDM AW
HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW
HD PENTAX-FA 31mmF1.8 Limited
HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WR