先日発表された2019年8月上旬発売予定のキヤノンPowerShot G5 X Mark II が個人的に珍しく気になってしまいましたのでいろいろ調べてみました。
見た目も内容もまさにSONY RX100VやVIをCanonが狙い撃ったというような感じなので比較してみます。
筆者も以前RX100を所有しておりその良さを知ってたんで、両機種とも気になってたんですよね〜。その気になる中でのG5 X Mark II の発表だったこともあり、ちょっと筆者の中で盛り上がっています。
ちなみに同時に発表されたPowerShot G7 X Mark IIIは EVF非搭載でカメラ本体だけでYouTube配信ができてしまうなど動画ユーザー向きな製品となっております。ルックス的にはこちらの方がコンパクトでシルバーカラーがあったりして好みなんですが、筆者の場合あくまで静止画メインですのでPowerShot G5 X Mark II の方を比較したいと思います。
比較表
とりあえず、筆者の気になる点を比較して表にしてみました。
PowerShot G5 X Mark II | RX100M5A | RX100M6 | |
---|---|---|---|
焦点距離(35mm換算) | 24-120mm | 24-70mm | 24-200mm |
開放F値 | 1.8-2.8 | 1.8-2.8 | 2.8-4.5 |
絞り枚数 | 9 | 7 | 7 |
最短撮影距離 | 5cm | 5cm | 8cm |
最大撮影倍率 | 0.47倍 | 0.41倍 | 0.49倍 |
COMSセンサー | 積層型 | 積層型 | 積層型 |
AF | 31点 コントラストAF | 315点像面位相差AF |
315点像面位相差AF |
瞳AF | 顔検出 | ○ | ○ |
AF速度 | 0.11秒 | 0.05秒 | 0.03秒 |
起動時間 | 約1.1秒 | 約1.7秒 | 約1.4秒 |
撮影間隔 | 約0.4秒 | 約0.45秒 | 約0.36秒 |
手ぶれ補正 | 4.0段 | 段数不明 | 4.0段 |
AFS連写 | 30コマ/秒 | 24コマ/秒 | 24コマ/秒 |
AFC連写 | 8コマ/秒 | 24コマ/秒 | 24コマ/秒 |
プリ連写 | ○(0.5秒前から) | - | - |
メカシャッター | バルブ、30秒〜1/2000秒 | バルブ、30秒〜1/2000秒 | バルブ、30秒〜1/2000秒 |
電子シャッター | 1/25600 | 30秒〜1/32000 | 30秒〜1/32000 |
アンチディストーションシャッター | - | ○ | ○ |
ISO感度 | 125-12800 | 125-12800 | 125-12800 |
拡張ISO感度 | 25600 | 80、100、25600(重ね合わせ連写) | 80、100、25600(重ね合わせ連写) |
NDフィルタ | 3段分 | 3段分 | - |
液晶モニター | 約104万ドット | 122.8万ドット | 92.16万ドット |
タッチパネル | ○ | × | ○ |
チルト | 上180° 下45° | 上180° 下45° | 上180° 下90° |
ファインダー | 約236万ドット | 約0.59倍 約236万ドット | 約0.59倍 約236万ドット |
EVFポップアップ | ツーアクション | ツーアクション | ワンアクション |
バッテリー持続(モニタ) | 230枚 | 220枚 | 240枚 |
バッテリー持続(ファインダー) | 180枚 | 210枚 | 220枚 |
動画 | クロップなし 4K30Pp(連続撮影約10分) | 全画素読み出し4K 30p(連続撮影約5分)、S-Log2 | 全画素読み出し4K 30p(連続撮影約5分)、HDR(HLG)、S-Log3 |
Wi-Fi | ○ | ○ | ○ |
Bluetooth | 4.1 | - | 4.1 |
USB | Type-C 充電・給電 | マイクロUSB 充電・給電 | マイクロUSB 充電・給電 |
サイズ(W,H,D) | 約110.9×約60.9×約46.0mm | 約101.6×約58.1×約41.0mm | 約101.6×約58.1×約42.8mm |
重量(バッテリー、メモリ込み) | 340g | 299g | 301g |
価格コム最安値(20190710現在) | 10万2,060円 | 8万5,000円 | 11万8,437円 |
焦点距離と絞り
35mm換算24-120mmと、なんとも絶妙なとこをついてきています。
RX100M5Aの70mmでは短すぎる。RX100M6の200mmまでは必要ない。そんなあなたにぴったしな 120mmです。 しかもF値は1.8〜2.8の明るさをキープしています。
正直、このスペックを見てPowerShot G5 X Mark II ええやん?と思ってしまいました。
ポップアップEVF
後出しなのに、飛び出させてから引っ張り出すツーアクションを必要としてしまったのは残念なところですが、このスタイルにしてEVFを搭載したことだけでも評価したいと思います。
やはりEVFがあるとないとでは晴天時の撮影やテンション(笑)に大きく影響しますよね。
倍率が公表されていないのは気になるところです。
積層型CMOSセンサー搭載
キヤノン初の積層型CMOSセンサー搭載です。センサー読み出しが速くできることがメリットの一つですが、PowerShot G5 X Mark IIは電子シャッターのローリングシャッター現象を防ぐアンチディストーションシャッターを特にうたっていません。せっかくプリ連写や30コマ/秒をRAWで撮影できる機能が搭載されたのに残念なところです。
うたい忘れだったら良いのですが…。それとも筆者が見逃しているとか…🤔
コントラストAF
RX100M5A/6が 315点像面位相差AFを搭載していることを考えると旧態依然なコントラストAFとなっております。
パナソニックのような空間認識AFがあるわけでもないので昔ながらのコンデジのAFなのかなという気がします。
一応、AFスピードは0.11秒とうたってますので遅くて困るということはないでしょう。
せっかくキヤノンなのだからデュアルピクセルCMOS搭載して欲しかったです。
しかし、RX100M6のAFスピードは0.03秒って超爆速なんですね。0.04秒で世界最速って言ってるLUMIX G9 PROより速いです(笑)
ボディサイズとグリップ
超コンパクトなRX100シリーズより一回り大きい程度となっています。
RX100はコンパクトで良いのですが、その見た目通りホールディングは非常によろしくないです。革貼りしてなくマットな塗装の金属なのでなおさら手から滑ります。 見た目はスッキリしていて良いんですけどね。
となると後付けでグリップをつけるのですが、これがなんだかせっかくの見た目が台無しな感じです。
だったらいっそ一回り大きくて革貼り風でグリップのついたPowerShot G5 X Mark II の方が良いと思います。
グリップや操作系はキヤノンなら悪くないはずですので期待します。
チルト液晶とタッチパネル
バリアングルでもよかったんですがチルト式です。上に180度下に45度となるので自撮りも俯瞰もばっちし。でもRX100M6は下にも90度まで開くんですよねー。
バリアングルが良かったとはいえ、スナップで使用するならアクションが早いチルトもありかなと最近思うようになりました。でもやっばり縦位置が取りやすいバリアングルが好きです。
タッチパネルが搭載されているのはよかったです。タッチ操作でAF測距点を動かしたり、ボタンが少なくても各操作がしやすくなるので、特にこのサイズのカメラならあった方が良いです。
まとめ
こう比較してみると、全体的にRX100xに及ばない感が漂ってしまいます。漂うというか全く及んでないですよねスペック的には。
強いていえば優位なのは、起動速度とプリ連写くらいでしょうか。
だだ、賢いキヤノンは24-120mmF1.8-2.8と絶妙な焦点距離と絞り開放値にしてきました。
選ぶ理由があるとすればこの光学系とグリップの良さ(RX100よりは良いはず)と先ほどの起動速度とプリ連写くらいでしょうか。
ただ、いまのこの1万6,000円程度の価格差ならRX100M6 を選んじゃいますね😅だって24-200mmなんてなんでも撮れるじゃないですか!AFも凄そうなのでコンデジで飛んでる動きモノが撮れそうじゃないですか。ちょっと暗いけど。やばい欲しくなってきた(笑)
発売されてしばらくすれば価格は下がると思いますので、もしRX100M5A に迫るくらいの価格になったらPowerShot G5 X Mark II が欲しいです!
流石にそれはもうちょっと先ですかね〜。
とりあえず早く実機触ってみたいですね😊