2020年9月15日 ソニーα7C が発表されました。
実は個人的に気になっていたこともあり、リーク情報をもとにいろいろな妄想を繰り広げてYoutube動画などにもしました。
ただ蓋を開けてみると、ちょっと残念な部分もありましたので書いてみたいと思います。
基本的なスペックなど
とりあえずスペックシートから筆者の気になる部分を抜粋しました。
- 有効 2420万画素 裏面照射センサー
- アンチダスト機構あり
- 5軸手ブレ補正あり(5段分)
- 秒間10コマ連写
- AF測距点 693(像面位相差)
- メカシャッター 1/4000秒(電子だと1/8000秒)
- USB-C 給電充電対応
- SD(UHS-II) シングルスロット
- EVF 約236万ドット OLED 約0.59倍
- バリアングルモニター 約92万ドット タッチパネル
- フラッシュ同調 1/160秒
- Bluetooth、Wi-Fi
- マイク、ヘッドホン端子
- HDMIマイクロ端子(タイプD)
- バッテリー持ち 液晶使用時740枚 EVF680枚
- 連続動画撮影 29分制限なし
- 重量 509g(メモリーバッテリー込み)
- 防塵防滴に配慮
んーこんなとこでしょうか。 ではそれぞれ気になる点や良いなーと思う点をピックアップします。
気になる点
小さすぎるファインダー倍率
ファインダー倍率が0.59倍です…。
個人的な用途としてはスチル撮影がメインですので、さすがにこの大きさでは厳しいです。撮影テンションは絶対上がらない気がします。
使っていて常に小さいなーって思っているGX7 markIIIでさえ0.7倍相当です。
残念ながらこの一点で、買う候補からは外れました。
前ダイヤルがない
α6000 系統もそうでしたが前ダイヤルがありません。
背面のコントロールダイヤルがあるのでなんとかなりそうではありますが、 普通の一眼タイプとの操作性が違いすぎて、必要以上の混乱の予感があります。
キヤノンのように後ダイヤルの代替としてコントロールダイヤルがあるなら良い気がするのですが。
露出補正ダイヤル
それなのになぜか露出補正ダイヤルがあります。
いらない…
GX7 markIIIにもあるのですがコレは一体何に使うんでしょうか。(そりゃ露出補正に使うんでしょうが)
前ダイヤルがないからその代わり?
コレつけるくらいなら前ダイヤルをつけて欲しかったです。
多分カスタムもできないんですよね…。(後ろに3つあるのも使いにくそうですが)
上面カスタムボタンがない
そもそも、使いやすいとは言えないα7 シリーズですが(失礼)シャッターボタン周りのカスタムボタンが省かれてしまいました。
代わりに録画ボタン…
主に動画ユーザー向けのカメラだということが伝わってきます。
カードスロットが一つ
コンパクトボディですから仕方ないところだとは思いますが、シングルスロットになってしまいました。
SDカードの突然死を幾度と経験している筆者としては、どうしても不安要素の一つになってしまいます。
40K30p が1.2倍クロップ
ソニーのサイトを見ると、悪意すら感じるくらい分かりにくくて、ノークロップ全画素読み出しなのかと思いましたがそれは4K24pのみのようです。
*2 24p記録時。30p記録時は、約1.6倍です
なんて脚注があります😅
じゃ30pは?となるのですが、筆者はアホなんで当初1.6倍クロップかよクソか!なんて思ってしまいましたが、全画素だと2.4倍のオーバーサンプリングが1.6倍に減るということらしいです。
という感じで逆算するとクロップ的には1.2倍でしょうか?🤔
サイトをよく見たら、α7 IIIと全く同じ画像と文章でした(笑)
Youtubeなどで自撮りをするなら 18mmくらいの広角レンズが欲しいところですね。
キットレンズのFE 28-60mm F4-5.6 はコンパクトでとてもボディにマッチしていますが、28mmスタートだとクロップあってもなくても(おっさん)自撮りには厳しそうです。
あと動画関連でいえばLog撮影は可能ですが、全モードで8bitとなるようです。
個人的にはまだLog撮影などしてないのであまり気にしてませんが、カラーグレーディングをしたい人には物足りないかもしれません。
良いと思う点
α7 III 譲りの性能なのにコンパクト
何と言っても、基本性能は画質、AFともに文句のないα7 III と同等です。
登場から2年半も経過したα7 III ですが、2400万画素クラスとして、まだまだこのあたりの性能は他社に抜かれていないところでしょう。
その性能がこのコンパクトボディに詰まっていると思うとなかなか良い気がしてしまいます。
バリアングル液晶
やはりここでしょうか。ソニーなのにバリアングルです。
α7 IIIとかRとかIVとかスゲーって思いながら手を出さなかったのは2軸チルトだということが大きかったです。
個人的には自撮り云々というより、縦位置でのローハイアングルが撮れないことが大きかったです。
静止画としてはLUMIX S1Rのような3軸チルトが最適解だと思いましたが、動画のことも考えるとバリアングルがコスト的にも妥当なとこでしょう。 (LUMIX S1H のようなチルトとバリアングルを合わせたようなすごいのもありますが)
コレだけでめっちゃ使ってみたくなってしまいました。
動画連続撮影 29分制限なし
あと、最近動画撮影をするようになった筆者として嬉しいのが29分の制限がないことです。
α7 IIIにはあった注釈がないんで、制限がないということだと思います。
ただコンパクトボディなんで熱停止って可能性もあったりしますかね😅
実際筆者が30分連続で撮ることはまれなのですが、たまに話が弾んで録画停止してるのにも関わらず喋り続けていたことが何度かあったのでコレはありがたいです。 コレを撮り直すのがほんと虚しくて(笑)
よくSIGMA fp と比べられるけど
コンパクトフルサイズということでよくSIGMA fp と比べられてるのを目にすることがありますが、あれは完全に別腹カメラです。
画質はともかく、AFや利便性を追求するなら断然 α7C を選ぶべきだと思いますよ。
ただ SIGMA fp はそういう次元ではなくめちゃくちゃ楽しいカメラですよ。
詳しくはここの辺に書いてたり動画レビューも撮ってますのでぜひ。
まとめ:発売日と価格
ほぼほぼ、中身はα7 IIIで、ペンタ部を取ってコンパクトにして、操作性を落として、カードスロットを一つにしてバリアングル液晶にしたという感じでしょうか。
まあ、気になる点も多いですが、このサイズとバリアングル液晶でα7 IIIが使えると思うとやはりちょっと食指が動きそうになってしまいます。
ほんとEVFが一番残念です。
気になる価格ですがボディのみ21万円、FE 28-60mm F4-5.6レンズキット24万円(いずれも税別) とのことですので、マップやキタムラでの初値は消費税を省いたぶんくらいの価格になるでしょうか?
もうちょっと安かったらなぁー
発売日は2020年10月23日(金)
ほんとデザイン的にも気になるんですけどねー
EVFがなぁ(しつこい)
しかし、こうやって書いてたらいつもの悪い癖で、動画メイン機として欲しくなってきました😂😂😂
あ、LUMIX S5 のこと忘れてたw
Youtube用途ならやっぱZV-1の方がよくね?って気もしてきたw