小型軽量LUMIX S F1.8単焦点シリーズ、中望遠 85mm になりますLUMIX S 85mm F1.8 S-S85 のレビューです。
シリーズといいましても執筆時点(2021年5月)ではまだこのレンズしか発売されておりません。
今後 24mm、35mm、50mmが同一サイズ・デザイン、フィルター径(67mm)で発売予定です。
スペック
- レンズ構成 8群9枚(EDレンズ2枚)
- 絞り羽根 9枚 (円形虹彩絞り)
- 最小絞り F22
- 最短撮影距離 0.8m
- 最大撮影倍率 0.13倍
- フィルター径 φ67mm
- 外寸 φ73.6mm × 82mm
- 重さ 約355g
- 防滴防塵
外観
LUMIX S シリーズらしいシンプルなデザインです。特にこの単焦点シリーズはズームリングなどが無い分シンプルさを極めたデザインになっております。
鏡筒はプラスチック製ながらも質感の高い仕上がりです。
LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6に近いサイズ感となっており、やはりLUMIX S5にぴったしなサイズとなっております。
LUMIX S1Rでは少しボディがあまり気味。
SIGMA fpでも程よいサイズ感です。
割と大きめのプラ製フードが付属します。
開放から質の高い描写
現代のレンズらしく開放から十分シャープな描写を見せてくれます。
と言っても開放ではカリカリってほどのシャープさではなく、どことなく柔らかさを残した、ポートレートにもマッチした描写です。
パナソニック単焦点らしい、目立つ欠点なくそつのない写りで、どんなシーンにも対応できる非常に素直な描写です。
色乗りは、思いのほかサッパリですかね。特段、色が濃いという感じはありません。
今回、スナップを中心に筆者としては珍しくポートレートも撮ってみました。
ほとんどのショットを開放F1.8で撮影しましたが、安心して開放から使える印象です。
ピント面まで甘くなったり、色滲みが出たりということもほとんどありませんでした。 色収差もよく抑えられています。
安価なレンズだと単焦点でも開放だとこういった欠点が見受けられる物ですが、このレンズはそんなことありません。たいしたものです。
355gと軽量でLUMIX S5との組み合わせはとても軽快に使うことができました。とても良い組み合わせです。
ボケも非常に滑らかでしっとりとした雰囲気を出してくれます。被写体を引き立ててくれるとても良いボケです。
安価ながら防塵防滴にも対応しております。びっくり。
特に専用のテストはしておりませんが、逆光耐性も問題ないかと思います。
大きくフレアやゴーストの出るシーンはありませんでした。
正直なところ、購入前はそこまで期待していませんでした。(なぜ買ったw)
その上、購入時はゴミ大量混入品が届くというトラブルもあり、かなりテンションは下がっていました。
しかし、使ってみてびっくり。
非常に高い描写性能と軽快さでとても撮影が楽しいレンズでした。
欲を言えばもっと個性があっていいんじゃないの?!なんても思ったりしますが、 逆に言えばどんなシーンでも使え、撮影者が意図をもってコントロールしやすいレンズだとも言えます。
まさにその通りで、今回はフォトスタイル「Lクラシック・ネオ」も多用しましたが、 どのスタイルでもバッチリ合う画作りだと思いました。
冒頭にも書きましたが、このF1.8シリーズは、今後 24mm、35mm、50mmと同サイズで発売される予定ですので、 とても期待してしまいます。
個人的には35mmは苦手で、50mmは色々持ってるのでw、24mmが欲しいですね。
ちなみに85mmもかなり苦手です(なぜ買ったwww)でも使ってみたらめっちゃ楽しかったですよ!
安価で軽量コンパクトながらF1.8の明るさと、開放から安心して使える描写性能です。
まだそれほど多くないLマウント単焦点レンズですが、その中でも初級者から上級者まで万人におすすめできるレンズです!