オリンパス OM-D E-M5 Mark IIから約4年半ぶり、というよりむしろ5年弱ぶりのアップデートとなったOM-D E-M5 Mark IIIがようやく発表され、2019年11月下旬に発売されることとなりました。
まあ、長かったですね😅
- 小型版OM-D E-M1 markII
- ボタン類の操作性向上に期待
- 下克上ポイントが欲しかった
- OM-D E-M1 markIIと大した変わらぬ価格
- いきなりキャッシュバックキャンペーン
- 高性能コンパクトボディが欲しいなら買い
小型版OM-D E-M1 markII
そのスペックの印象としては2016年12月に販売されたOM-D E-M1 markIIのグリップを小さくして連写を抑えたモデルと思えます。
ハイエンドクラスとも言えるOM-D E-M1 markIIから引き継がれた点は
- 2037万画素
- 5軸5.5段手ぶれ補正(新開発の小型ユニット)
- 121点オールクロス像面位相差AFセンサー
- プロキャプチャーモード
- 1/32,000秒電子シャッター
- 4K 30p
などが主に注目したいところです。
基本性能はOM-D E-M1 markIIと同等と言える性能です。
当然OM-D E-M5 Mark II から引き継ぎ防塵防滴です。
下位モデルとしてしょうがないのですが、OM-D E-M1 markIIに比べ見劣りする部分としては
- シングルスロット(まあしょうがない)
- AF追従メカ6コマ、電子10コマ(もうちょっと欲しかった…)
- 連続撮影枚数(バッファが少ない)
- ファインダー倍率 0.69(うーむ)
- Micro USB端子(?!)
- 撮影可能枚数 310枚(バッテリーが小型)
ボディサイズ的にシングルスロットやバッテリーの小型化はしょうがないのですが、なぜかUSBボートがMicro USBです。2016年のOM-D E-M1 markIIがUSB-Cなのに。ユーザーとしてはいまさらこんな古い規格を増やしたくないです😅
充電はできますが、撮影中の給電はできません。
重量差は
OM-D E-M5 Mark III の約414gに対してE-M1 markIIは約574gですので、その差160gと軽量コンパクトさが際立っています。
筆者はE-M1 markIIでも十分小さいと感じてたのですが、その機能がさらに小さく軽いボディに収まっていると思うとすごいですね。
ボタン類の操作性向上に期待
軍艦部、ボタンやダイヤルの配置がE-M5 markIIに比べ大きく変わりました。 これもE-M1 markIIにかなり近づき、E-M1 markIIのサブ機としても間違いないと感じます。
個人的には左肩の電源レバー上に2つ並んだドライブやAF切り替えボタンがE-M1 markIIの頃からあまり気に入らないのです。
2項目の切り替えメニューを表示させるという一次反応は同じながらその内容が違う隣り合わせに並んだこの2つのボタンをいつも押し間違えていました。よく使うだけに非常にストレスでした。筆者の物覚えが悪いというだけなんで、これに慣れている方にとってはなんら支障はないでしょう。
完全キープコンセプトながらデザインもブラッシュアップされカッコよくなっています。
全体的に重心が低くなり安定感が出て、グリップ部の革貼りラインが上がりとても頼もしく感じます。特にシルバーはそのラインが強調されるのでカッコ良いです。
オプションのグリップがめっちゃ高い
オプションの外付けグリップ ECG-5ですが、約2万円します😂
接点がつき、シャッターやコントロールダイヤルまで備わっているのでしょうがないんですが、だったら縦グリップを出してよという気もします。
もしくは純粋にグリップ部分だけで安くして欲しかったですね。
だって、これ2万払ってつけるならE-M1 markII買うでしょ?
ボディのシャッターとコントロールダイヤルはどうなるんですかね?🤔
下克上ポイントが欲しかった
3年前のE-M1 markIIに比べ何一つ上回る点がないのはちょっと残念でありインパクトの欠けるものでした。
例えば超ハイエンド機 OM-D E-M1Xで採用されている「手持ちハイレゾショット」や「ライブND」なんかが採用されていたらかなり魅力的だったんですが…。
唯一E-M1 markIIより良くなっていると思われる点はファインダーが液晶からOLEDになったことでしょうか。ただし倍率は0.69倍(35mm換算)と小さいです。
ファインダーが小さくて残念と感じている LUMIX GX7 markIIIが0.7倍です。
せめてE-M1 markIIと同等の0.74倍にして欲しかったなと思います。
しかしこれだけきっちりヒエラルキーを守ってきたということは、E-M1 markIIの後継機なんてまだまだ当分先ということでしょうね👼
OM-D E-M1 markIIと大した変わらぬ価格
これで10万円を切る価格で初値が来たら、いや12万円くらいでも結構なインパクトだったのですが、オリンパスオンラインショップで16万2,800円、価格コム最安値で14万6,510円となっています。
かたやE-M1 markIIは価格コム最安値で15万4,499円とわずか8,000円程度の価格差で何もかもが上回る機種が買えてしまいます。
ちなみに筆者がE-M1 markIIから乗り換えたLUMIX G9 PROは価格コム最安値12万3,169円でさらにキャッシュバックキャンペーン中で1万円帰ってきます😂ほぼ全ての面でE-M1 markIIよりちょっとずつ良いと感じて乗り換えたほど素晴らしいカメラなんですが…。
(価格、キャンペーン情報は20191019現在)
とは言え初値ベースで考えればE-M1 markIIは約21万円でしたので、妥当と言えば妥当なんですけどね。
いきなりキャッシュバックキャンペーン
この空気を察してか、発売日からキャッシュバックキャンペーンが開始されます(笑)
OM-D E-M5 Mark III・OLYMPUS PEN E-PL10 発売記念キャッシュバックキャンペーン!
OM-D E-M5 Mark IIIボディ単体で1万円、OM-D E-M5 Mark III 14-150mm IIレンズキットで1万5,000円のUCギフトカードバックとなります。
購入対象期間は、発売日から2020年1月13日までとなっています。
あと、購入前宣言キャンペーンということで発売日前までに購入宣言をすれば予備バッテリーがもらえます。どうせ買うものなんで良いですね。
OM-D E-M5 Mark III・OLYMPUS PEN E-PL10 発売前購入宣言キャンペーン!!
高性能コンパクトボディが欲しいなら買い
待ちに待ったミドルクラスの新モデルではあったのですが、5年弱ぶりの登場にしては少々目新しさに欠ける感じがしてしまいます。
しかしこのコンパクトなボディにE-M1 markIIの基本性能と考えれば十分買う理由があると思います。
正直なところ、この初値なら値落ちしたE-M1 markIIやLUMIX G9 PROを選択するのが賢明だと思いますが、新機種という付加価値と性能の詰まった防滴防塵コンパクトボディ、キャッシュバック1万円を考慮すればありかなという気がしてきました。
毎度のことながらこの手の記事を書いたが為にちょっと欲しくなってしまいました(笑)