おかえりE-M1 markII
中古のレンズ25mmF1.2 Pro とともに、ついでと言うことで修理に出していたE-M1 markIIが無事戻ってきました。
レンズの修理内容としてはレンズユニット交換になりました。
E-M1 markIIは基盤交換
E-M1 markIIはフリーズが時々起こっていたのですが修理では再現せず見込み修理として基盤交換をしていただいて帰ってきました。
オリンパスが言うにはフリーズはSDカードに起因していることも多いとの事でした。
うーん、このレキサーが悪いのでしょうか。
E-M1 markIIならUHS-II SDカードを使うべき!? スピード検証|toshiboo's blog
ともあれ、ばっちし点検までしていただいているはずですので、当分は安心して使うことができそうです。
戻ってからまだほとんど使っていないので、フリーズが再発するかはまだ不明です。
E-M1 markIIとGX7markII撮って出し比較
と言うわけでE-M1 markIIの入院中に勢い余ってサブ機として購入してしまったGX7markIIとどれほどの描写力、絵作りの方向性に差があるのか気になったので同じレンズで撮り比べてみました。
それぞれのカメラのピクチャーモードとフォトスタイルのカラーで代表的(だと思う)な5つの設定で比べてみました。
使用したレンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
F8 1/500 ISO200
2つのカメラで1枚ずつ撮影しカメラ内現像しました。
RAWファイルをLightroomで設定無変更で書き出したものも比べてみました。
↓ E-M1 markII i-Finish
↓ GX7markII スタンダード
↓ E-M1 markII ビビッド
↓ GX7markII ビビッド
↓ E-M1 markII ナチュラル
↓ GX7markII ナチュラル
↓ E-M1 markII フラット
↓ GX7markII 風景
↓ E-M1 markII ポートレート
↓ GX7markII ポートレート
↓ E-M1 markII RAW(無設定書き出し)
↓ GX7markII RAW
2つのカメラで対になるピクチャーモード名が必ずしも一致しないのと、カメラを入れ替えている間にも雲が動いて、日の当たり方が変わっている部分などご了承ください。
正直、価格差4倍以上のボディなので圧倒的にE-M1 markIIが画質でも大きく差をつけると思いました。
2000万画素と1600万画素と言う差もありますし。
撮ってみてびっくり
価格差もなんのその、GX7markIIの絵作りが全然悪くなかったことにびっくりしました。悪くないどころかいい部分も多い。
特に線が太すぎず全体的に柔らかな描写しているなと思いました。それは決してて解像感が不足していると言うものでもなく、比較的落ち着きのある柔らかなトーンのように感じます。
一方E-M1 markIIは全体的に線が太く黒レベルをぎゅっと締めたようなコントラスト感があります。
第一印象としては、E-M1 markIIは鮮やか志向でGX7markIIは柔らか志向というような感じがします。
GX7markIIのビビッドは強め
しかし、同じビビッドでもGX7markIIのは、コントラスト、シャープともにかなり強く、このショットでは緑色も鮮やかすぎて、デフォルトで入っている設定としては少し派手に感じます。
空と緑の違い
全体的にGX7markIIはグリーンが強く乗っている感じがします。
それに対しE-M1 markIIはブルーが乗っている感じで、このような風景では特に空の色の抜けがオリンパスブルーたる所以なのかとてもすっきりして良いです。
i-Finish
i-Finishとは自動でシーン判定して適切な画像処理をしてくれるE-M1 markIIのピクチャーモードです。
このシーンではすごくインスタ映えというか、線が太く黒が締まっててハイがスカッと抜けているのですごくメリハリのある絵になっています。
他のどのモードとも仕上がりが違い、HDRのように手前の住宅街も浮かび上がってダイナミックレンジが広く見えます。なのにコントラストがしっかり付いている。
スマホなどの小さな画面で特に鮮やかで印象深く見えます。
等倍クロップで比較
望遠でも撮影しましたので、それと合わせて等倍クロップしたもののRAWとナチュラルとビビッドを並べてみました。
【追記】等倍というと画素数が違うので当然同じ大きさになりません。
なのでE-M1 markIIの画像を縮小して、Photoshopで位置を合わせ揃えています。
RAWで撮影したものも意外と違う
他の諸モードと違い大きな差はないものの、仕上がりの違いが見れます。
そもそもの解像度の違いがあるので、ディテールにはE-M1 markIIに分があります。
引きでは鮮やか志向だと思っていたE-M1 markIIですが、クロップしたものを比べてみると、意外とトーンが柔らかく立体感を感じます。
この辺も解像度のアドバンテージでしょう。
20万円 vs 5万円
正直画質においてこの価格差は現れてないでしょう。
機能的にはもちろんE-M1 markIIにはAF追従で18コマ/秒の連写や8000万画素画像を生成できるハイレゾショット、頑丈なボディに防塵防滴などのハイエンドたるスペックを揃えています。
ただ、GX7markIIにもAF固定で800万画素程度に落ちるとはいえ秒30コマの連写を備え、しかもそれのセレクトもカメラ内でスライドさせて簡単にできます。後からピントをずらすことができるフォーカスセレクトなど、写真を楽しむという意味では引けを取らず多機能です。
オリンパスには一歩譲るものの、他社は遥かに凌ぐ強力な手振れ補正を備えています。
改めて思いますが、今のGX7markIIの価格は大特価ですね。
ぶっちゃけ使いやすい
2週間使ってみて、グリップの小ささやボディサイズからくるボタンの配置など不利な部分があるものの、GX7markIIの方が使いやすく感じました。
具体的に書き出すときりがなさそうなので今回は割愛しますが、GX7markIIの方が慣れるのも早かったですし、UIなどがE-M1 markIIよりはこなれている感じがしました。
特にMF時、手前ダイヤルを押し込んで、拡大表示→そのまま倍率変更はちょっと使い勝手が良すぎて涙が出ました。
何ヶ月か使ってきたE-M1 markIIは2週間手元になかっただけで、またとても操作に迷ってしまっています(笑)
というわけでGX7markII大健闘で終わりたいとこですが、高感度撮影や動体撮影などまだまだ比較したい点も多々ありますので、順次検証してみたいと思います。
というか、高いカメラやレンズ買ってほとんどベランダからしか撮ってないのでいい加減外で撮影したいと思います(笑)
高感度ISOでの比較もしました!