初めてのパナソニック
パナソニックのカメラは初めてだったこともあり、GX7markIIのメニューにも聞きなれないキーワードがいろいろ出てきます。
その中でも、「超解像」という単語が非常に気になったので、試して比較してみました。
超解像とは何か
説明書を見てみても、具体的にどんな処理をしているのかは明かされてなく「超解像技術を利用して、より輪郭がはっきりした、解像感がある画像を撮影することがで きます。」というような書き方しかされてません。
その「超解像技術」が知りたいのですがw
この効果もJPEGに反映されるものであって、RAWで撮る自分にはそもそもあまり使わない可能性が高いです。
ただこの「超解像」というのがパワーワードに感じてしょうがないので、使えるものなら使ってみたいと思いました。
設定は弱・中・強・拡張の4段階
意外と細かくステップが刻まれているので、それぞれがどんな風な描写になるのか比較してみました。
ついでにハイパスフィルターも
Photoshopで行う後処理で解像感を出すために行う処理といえばハイパスフィルターとかアンシャープマスクだと思うので、ついでに比較してみました。
ハイパスもアンシャープマスクも数値が同じなら同じ結果なので(だよね?)、ハイパスで比較してみます。
↓ 超解像 [OFF]
↓ 超解像 [弱]
↓ 超解像 [中]
↓ 超解像 [強]
↓ 超解像 [拡張]
目新しい機能ではなさそう?
そもそも、あまりサイトにも売りの機能として表に出ていないので調べてみたら、パナソニックでは2010年のコンデジから搭載された機能のようです。
200%表示で並べてみた
縮小表示はもちろん、100%等倍でも微妙にしかわからなかったので、200%に拡大して並べてみました。(補完処理のない[少ない?]ニアレストネイバー法にて拡大)
ハイパスはちょっと設定値が強かったかなとも思いますが、かなりくっきりしました。
超解像[強]もかなりシャープになりましたが、ハイパスに比べすごくざらつきが少なく滑らかに感じます。
もともと効果が「強」でも弱めなのか、エッジのきわが自然です。でも解像感は確実に増していますのでたいしたもんです。
あとはそれぞれコメントしようがないくらい、単純に効果の強さの違いしかありません。
説明書によると「[ 拡張 ] は、より解像感を高めた自然な画像を撮影できます。」とのことですが、その違いも強さ以外よくわかりません(^^; だいたい[中]と[強]の中間くらい?
意外と使えそう。
風景写真などでJPEG撮って出しなら、ハイパスの代わりとして結構使えるんじゃないかと思いました。
ハイパスも設定値が大きすぎるとエッジが不自然になったりして、強さ決めるのに手間がかかるのですが、そういった作業なしで撮って出しできるのは非常に楽だなと思います。
自分はRAWメインですが、JPEG同時記録にしているので、超解像「拡張」を常にONにしておこうかと思います。風景なら「強」を常時ONでも良いかなと思います。
iDレンジコントロール
もう一つ気になる「iDレンジコントロール」なるキーワードがありましたので、ついでに試してみました。
まあ、ネーミングから察するに、ダイナミックレンジ補正とかダイナミックレンジオプティマイザーとかと同等な機能だと思います。
↓ iDレンジコントロール [弱]
↓ iDレンジコントロール [中]
↓ iDレンジコントロール [強]
↓ iDレンジコントロール [auto]
これは割と一目瞭然で、暗部が持ち上がっています。
持ち上がったせいか、緑色の彩度が上がったような感じがします。
ディテールが潰れている
もともと標準ISO感度が200なので、ノイズが気になるところです。
この処理は暗部をゲインアップさせて擬似的にダイナミックレンジを拡大させているようなものなので設定感度以上のノイズが乗ることになると思います。
案の定、ノイズを消すためにかなりディテールが犠牲になってしまっていますので、あまり使うことはないかなぁと思います。
というわけで、パナソニック初心者には聞きなれない機能を比較してみました。
こういう機能もISO感度と同じで、こうやって比べてみると、自分の許容範囲で使えそうかどうかがわかって良かったと思います。
でも、わざわざ並べたりするのは面倒ですよね(^^;
参考になれば幸いです!