E-M1 markIIの時にも行いましたが、高感度の撮影でどれほどのノイズが乗りディテールが残されるかを検証してみました。
マイクロフォーサーズの高感度はここまで撮れる!夜景ISO感度比較テスト E-M1 markII|toshiboo's blog
自分のカメラの限界を知ること
自分の使うカメラがどれほどの高感度撮影に耐えうるかを自分の目で確かめて自己判断する事はとても重要なことだと愛聴podcastフォトラリズムでも言っていました。
確かにその通りだと思います。
マイクロフォーサーズは被写界深度的には2段深く撮ることができて、その分絞りが開けられる。
ということはシャッタースピードはそのままでISO感度を2段分下げることができる。
さらに強力な手振れ補正を使える機種が多い。
したがって一概にマイクロフォーサーズが暗所撮影に弱いわけでは無いと言える。
と言う内容を下記のブログで書かれていて、ちょっとややこしいので理解するのに時間がかかりましたが、なかなか納得できる内容であります。
実際には感度を上げるほどシャッタースピードを稼ぎたい時は、絞り2段分下げれるほど余裕がないことも多いので、あくまで被写界深度を稼ぐ(深くする)ために絞る必要があることを優先するというシチュエーションに有効な考え方でしょう。
確かにE-M1 markIIの超強力手振れ補正を合わせれば、動体撮影以外ではフルサイズ機よりも暗所性能が高いと言えると思います。
ただ、ここで自分が許容できるISO感度の数値を把握していれば、被写界深度を犠牲にせずに撮影することが可能です。
シャッタースピードとISO感度を天秤にかけることは多々あったのですが、被写界深度とも天秤にかけられることは当たり前ながら、自分にとっての盲点でした。
本当に三脚が必要なのか
やはり自分の使うカメラのISO感度の自分なりの上限を決めることは良いことだと思います。
それがわかれば、いつでもどこでも三脚を使って最低感度で撮る必要もないということもわかると思います。
充分な光量なのに三脚を立てて撮影する人は多いです。
撮りたい構図が決まっててシャッターチャンスを待っているのなら三脚はあった方が楽ですしその方がいいと思いますが、どう考えても不必要なとこでも使ってる方も意外と多いんですよね。
三脚使用禁止の場所で使う必要もないんですよね。
RAWで露出をあげるくらいなら
あと、ISO感度を抑えたいあまり、露出不足で撮影し、現像処理にて露出をあげることが多々ありますが、そうするくらいならISO感度を上げて撮影し、シャッタースピードを稼いだ方が良いと思います(手持ちなら)
結局、現像で露出を上げてもノイズは増えますから。
LUMIX GX7markII ISO感度比較
と言うわけで今回サブ機として新しく購入したパナソニックのDMC-GX7MK2にて高感度テストをしてみました。
今回はRAWで撮影。Lightroomで無変更のままJPEGに書き出しました。
なんかGX7markIIの撮って出しは、やたらとノイズ補正がしてあってあまり参考にならない、というかディテールがなくなりすぎるので高感度でのJPEGは使うことがないだろうなと思いJPEGでのテストはやめました。
もしかしたら高感度ノイズ処理の強弱設定がどっかにあるかもしれませんがわかりませんでした。
【追記】ノイズリダクション設定はフォトスタイルそれぞれの設定項目にありました。
GX7markIIには、100(拡張)、200、400、800、1600、3200、6400、12800、25600のISO感度設定がありますので、それぞれ設定しF5.6の絞り優先オートで撮影しました。
設定範囲はほぼE-M1 markIIと同じですが、GX7markIIの12800以上は特に拡張設定扱いではありません。
GX7markIIも設定メニューにて細かく1/3段ずつのISO感度設定ができます。
ISO 100(拡張)
ISO 200
ISO 400
ISO 800
ISO 1600
ISO 3200
ISO 6400
ISO 12800
ISO 25600
ピクセル等倍比較
やはり暗部のディテールを比較したいので、ほぼ中央部の暗い部分を切り出してみました。
前回の E-M1 markII の記事と比較してはいけません。
これは、性能が違いすぎるからとかいう意味ではなくて、書き出しの条件が結構違うので(E-M1 markIIはJPEGのMサイズで書き出し)
マイクロフォーサーズの高感度はここまで撮れる!夜景ISO感度比較テスト E-M1 markII|toshiboo's blog
E-M1 markIIはの高感度ノイズ処理をOFFにはしていますが、OFFと言っても完全なOFFにはなってないそうなので、それを含めた各種処理がなされています。
とはいえ、性能差は感じますが。
ISO 3200が限界かな
切り出し部分の左上の窓のディテールやノイズの乗り具合を考えると、やはり800で抑えたいというのが正直なところです。
ISOオートの上限は800にしたいと思います。
ただこのように等倍鑑賞をしなければ、3200でも全然見れないことはないと感じました。
ブレるよりはノイズがあっても良いので、非常時は3200まであげると思います。
というわけで、こうやって比較してみると、自分の許容範囲が見えてくると思います。
もちろんその許容範囲は、時や経験とともに変わっていくので、時々見直してみるのもいいかもしれません。
E-M1 markIIが戻ってきたらまた同条件で、比較してみたいと思います。