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カメラでハッピーライフ!

星の軌跡写真撮影バイブル「都会で撮る星の軌跡の撮影術」

表紙

この度、Twitterで仲良くしてもらってます紀平拓男(きひらたくお)さん(@tkihira)が本を出版されたのことで早速送っていただきました。

その本のタイトルは「都会で撮る星の軌跡の撮影術」。

紀平さんは当ブログをきっかけに写真撮影の深みにハマられたとのことで、とても光栄で恐縮なんですが、このブログから始まってこんなすごい本を出されるまでに至るとは誠に感慨深いものです。きっかけのひとつに過ぎませんがとても嬉しく思います。


星の軌跡写真 ロケハン〜撮影〜レタッチ、合成まで完全網羅

本の厚さ

星の軌跡写真について書いてないことがないくらい、全ての内容を網羅しています。 いやーすごい!

ロケハンの方法から撮影術の全て、RAW現像、合成、レタッチ、HDRなどあらゆることが載っています。

星の軌跡のみならず、花火や蛍、月食の撮影ついても記載されています。

裏表紙、チャプター 一覧
裏表紙、チャプター 一覧


超初心者でも撮影可能に

星の撮影、しかも軌跡写真となると少し敷居が高く思われるかもしれませんが、この本では カメラの基本である露出から、三脚の設置方法、撮影場所の選定方法、撮影時のマナーにまつわる話まで言及されており、 カメラを買って何も知らなくてもこの本さえあれば星の軌跡写真が撮れるようになります。 とてもわかりやすく解説されています。


ブラウザで使える比較明合成ツール「スターペンギン」

大変興味深かったのがブラウザで使える比較明合成ツール「スターペンギン」です。

紀平さんはソフトウェアエンジニアでもあります。開発からされており、その詳細の使い方を解説されています。

画像の特定から、レタッチまで対応しており、それが写真データの送受信を行わずにできるようです。

今までこの手のツールは専門用語が多かったり英語だったりととっつきにくいものが多いのですが、この「スターペンギン」はとてもわかりやすそうです。


圧倒的に素晴らしい作例の数々

なんと言っても圧巻なのが、巻頭やチャプター6に収められた作例の数々です。

解説本ですから作例と言ってしまいますが、素晴らしい作品の数々です。

詳細な撮影データや撮影方法、撮影地情報(一部非公開)が紹介されています。

撮影地も東京、富士山、熱海、阿蘇、ニューヨーク、ラスベガスなどなど。

身近な街中で撮影された素晴らしい作例も多いです。

しかも、大半の撮影がマイクロフォーサーズ機、オリンパス OM-D E-M1 markIIによるものです。

マイクロフォーサーズというと星の撮影は苦手かと思われるかもしれませんが、時折出てくるα7R IVの作例とも全く遜色のない仕上がりを見せてくれています。


星を撮りに行きたくなった

私も数年前には星の撮影をしていました。

星の撮影というと、真夜中、山の麓まで小一時間車で走って凍えながら撮るというイメージ。

めんどくささに多感な年齢となってしまいあまり撮影することがなくなってしまいました。

本のタイトル通り街中での撮影が多いです。街中しかも都会なのに素晴らしい星景写真の数々です。

これならちょっと三脚持って散歩がてら近所で撮るのも楽しそうだと思いました。

私が所有するE-M5 markIIIや LUMIX S5にはライブコンポジット機能が搭載されています。

カメラ内でリアルタイムに比較明合成を行ってくれますので、より気軽に星の軌跡撮影ができそうです。


追記:早速アパートの廊下から、E-M5 markIIIのライブコンポジットで撮影してみました!次はもう少し足を伸ばしたいです。