先日、仕事であまりにも低解像度な写真素材をいただきました。よくある話です。
それをそこそこ大きく印刷しなければならなかったので、Adobe Photoshop CCで拡大したんですよね。仕方なく。
AIによる画像補完「ディテールを保持2.0」
Photoshop で「イメージ」 → 「画像解像度…」(mac ⌥+⌘+i、win Alt+Ctl+i )を選択します。
その中の再サンプル方式に、Photoshop CCの2018より「ディテールを保持2.0」というAIを用いた画像補完アルゴリズムが搭載されています。
それを使ってみたら、まあビックリ。めちゃくちゃ綺麗にアップサンプリング(画像補完しての拡大)されるではありませんか。
ちょっと気になりまくったので、パナソニック LUMIX G9 PROの8000万画素ハイレゾモード*1と、ノーマル2000万画素をアップサンプリングした画像を比較してみました。
結果から言うと、ぱっと見区別がつかない感じでアップサンプリングされるので、ハイレゾ危うしと言う感じでした😅
比較画像
いつもの解像度検証用のベランダからの風景です(笑)
LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm/F1.7 ASPH. を購入したのでレビューのために撮影したものです。
ちなみにこのレンズめっちゃやばいです。レビューはまた後日。
↑ こちらがディテールを保持2.0でアップサンプリングした8000万画素相当の画像です。
ノイズ除去はスライダー中央の25としました。(数値は100まであります)
↑ こちらがG9 PROで撮影したハイレゾモード8000万画素相当です。
(画像をフリッカーからフォトライフに貼り替えたため等倍では見れなくなりました。ご了承ください。)
100%等倍表示で並べてみた
これだけ見てもわからないでしょうから、ハイレゾモードの画像と並べたスクリーンショットです。
左がディテールを保持2.0アップサンプリング、右がハイレゾモードです。
100%等倍、iMac 5Kディスプレイでの表示です。フリッカーにアップしてますので等倍でご覧いただくこともできます。 (画像をフリッカーからフォトライフに貼り替えたため等倍では見れなくなりました。ご了承ください。)
Retinaディスプレイで実際に見ると、ドットの細かさも手伝って100%等倍表示ではほぼ区別がつきませんwww。すげー。
さらに拡大して並べてみた
ちょっとこれでは悔しいので300%の拡大表示にしてみます。
おー、流石に違いますね😌ほっ
一安心ですw
でも、ご覧いただいている端末で等倍表示できないとこれまた区別がつかないかもしれません。
今度はWQHD(2560x1440)ディスプレイ*2で200%表示してスクショを撮ってみました。 ついでにアップサンプリング前ノーマルショットの表示だけ400%拡大したものも並べました。
どうですか?わかりますかね?スマホだとまだわかんないかもしれませんので400%表示にしてみます。(ノーマルショットは800%拡大)
流石に全く違いましたw
なんとかハイレゾモードの面目が保てましたかね😅
モアレが目立つ
ディテールを保持2.0でアップサンプリングしたものは、屋根瓦などにモアレが発生しているのがわかります。
これは普通のモアレ除去処理をいくつか試しましたが、多少やわらぐものの消えませんでした。
普通に出るモアレとはまた違うのでしょうね🤔
まとめ
見ていただいたように、等倍表示程度ではほとんど区別がつかないほど解像してしまいました😅
鉄塔のワイヤー部分が一番違いがわかりやすかったので、そこを拡大してみましたが、ほかの部分はほとんど区別がつきません。 あと区別がつくのは瓦のモアレぐらいです。
今回ハイレゾとの比較ということで画素数4倍のアップサンプリングとなりましたが、それでも等倍ディスプレイ表示程度では全然使い物になるという感じです。恐ろしい。
2倍程度なら、後処理も含めて仕上げてやれば印刷でも問題なく使用できそうです、というか使用できました💦
とはいえ、ハイレゾモードのその解像っぷりはアップサンプリングとは次元の違う確かなものでした。
もしかしてこれをさらにディテールを保持2.0でアップサンプリングしたら…3億2千万画素くらいは耐えられるかもしれません!(笑)