島根県は奥出雲町の鬼の舌震(おにのしたぶるい)に行ってきました。
島根県民にとっては聞き慣れた「鬼の舌震(おにのしたぶるい)」ですが、改めて考えるとすごいネーミングですよね。 もう、ネーミング大賞を独占しそうなくらいのインパクトだと思います。
そのネーミングの由来というのは、「出雲国風土記」にて「ワニ(サメ)が玉日女命(たまひめのみこと)という美しい女神を恋い慕う」と書かれていたとこから「ワニの慕ぶる」が転訛したものと言われています。
あと玉日女命がワニを嫌って岩で塞がれて、ワニが舌を震わせたという説も。 めっちゃストーカー案件やないかいw と言うかこっちが本当っぽい気がするw
その鬼の舌震とは、2kmに渡る大渓谷で、斐伊川の支流馬木川の急流が作り出した、奇岩、怪岩、巨岩が立ち並ぶ自然歩道になっております。 国の名勝および天然記念物、県立自然公園、中国自然歩道等の指定を受けています。
パンフレットも宇根駐車場の舌震亭でいただけました。
筆者も記憶の限り3,4回は来ています。
このチラシも可愛くて(昔はこんなのなかった)、すごく立派な吊り橋もできていたりして、なかなか頑張ってますね。
すごくいいところなんで観光地、景勝地としてもっと復活しないかなと願っております。
もう毎回来るたびにおおーってなるくらい、その奇岩、怪岩に圧倒されます。
アクセス
電車で行かれる場合、JR木次線出雲三成駅からタクシーで宇根駐車場まで約6〜15分(GoogleMapだと6分、奥出雲町観光サイトによると約15分)、距離にして4Km程度です。
ジャパンタクシーの料金検索によると片道約1,630円になります。
駐車場は3カ所
上流の下高尾駐車場、下流には宇根駐車場があり、その間は片道2kmのバリアフリー遊歩道で渓谷を散策することができます。
途中にも雨川駐車場があるようです。(ストリートビューで見る限り駐車場まで結構狭くて険しそうな道です😅)
今回は下流の宇根駐車場に車を停めました。恋の吊り橋に近いのはこちらになります。
恋の吊り橋
5年前に来た時は閉鎖されていたのですが(開通前だったのかな?)今回は通ることができました。
長さ160m、高さ45mを誇る巨大な吊り橋で、まさに二人の間にドキドキを生む吊り橋効果が期待できるんではないでしょうか?!
とはいえドキドキというほど不安定な感じはなく、しっかりした揺れの少ない近代的な吊り橋です。
橋の上からは壮大な景色が見えます。
壮大すぎて森ばっかりですが(笑)きっと紅葉の季節はさらに素晴らしい景色が観れるでしょう。
この景色のおかげで、まだ序盤なのに橋の上だけで何分いたことか。
バリアフリー遊歩道
往復すると3〜4kmくらいで多少のアップダウンもあるのですが、綺麗に整備された遊歩道が設置されています。
車椅子やベビーカーでも景勝を堪能することができます。
ただ、橋を渡ったり、バリアフリー遊歩道を外れて下に降りたり右往左往していると全然4kmどころではすまないです。
最初にパンフレットや看板のおすすめルートを確認してから、計画的に行った方が無駄な体力使わなくて良いです。
自分は今回、パンフレットをもらったのにちゃんと見てなくて右往左往し半分未満で断念しました(笑)
それでも途中川沿いまで降りたので7km以上歩いていました。
不必要に荷物も多かったのでクタクタになりました(^^;
まあ、本当体力なさすぎですが。
それでも、十分楽しめました。
追記:おすすめルート
半年後に再び行ってきました。
前回の反省を踏まえてルートを確認しました。
駐車場は同じく下流の宇根駐車場。
まずは恋のつり橋を渡らず、すぐ橋に向かって左手から川岸に降りて行きます。割と急な階段と坂ですので気をつけて。
玉日姫橋を渡って川沿いを歩き天狗橋と畳岩に寄り道しつつ、舌震上橋を渡り少し進んでからUターンします。
帰りはバリアフリー遊歩道のままずっと歩いて、最後に恋の釣り橋を渡って帰るというルートです。
往復約3.5km。時間にして約1時間。もちろん写真を撮りながらならもっとかかります。
とまあ、釣り橋の横にある看板に書いてあるルートのまんまなんですが、これの通りに行ったら体力のない自分でも難なく往復できました。
三脚いらない
まず遊歩道自体はそこそこ狭いですし、状況によるのかわかりませんが岩場にも立ち入りが制限されていたりするので、下流から半分のところまでには三脚を使える場所はあまりありません。
自分も、渓流を長秒で撮りたいなと思い三脚を持参しましたが、意外と水の流れをすっきり撮れるスポットがありません。
結構自然のままなので、木々が邪魔をしていたり、岩が大きいので流れる水が見えないんですよね。
というわけで今回は、完全に三脚が単なるオモリになってしまいました。
途中岩の上に出られる場所があるのですが、この日は降りられなくなっていました。
昔の記憶だと上流の方からは水の流れも見える箇所もあったのですが、やはりバリアフリー遊歩道はそれほど広くないので、三脚は遠慮しといた方がいいでしょう。
カメラと写真の話
D800EとSIGMA24-105F4
ほぼ初めてフィールドに持ち出しました。
ぶっちゃけ、重いのは当然ですが、グリップが浅く握ったまま歩くのにはめっちゃ向いていません。
小天狗岩
確かに、さすがという画質でしたが、気になる描写もちらほら見受けられました。
その辺はまた別記事で書きたいと思います。
E-M1 markIIと ED7-14mm F2.8 PRO
この描写と機動力と安定感は最強ですね。
今回はD800Eのサプ扱いで持って行ったつもりでしたが、気づけば24mm近辺もほとんどこっちで撮影していました😅
やはり、今回のような撮影だとE-M1 markIIとPROレンズのヒット率は素晴らしいです。
とにかくブレないし、こんな晴天下でも露出の失敗は無いし… 本来腕でカバーするべきとこですが😅
中央の解像感はD800Eの組み合わせが良いのは間違いないんですが、周辺がイマイチだったり、もう1段以上絞らないと被写界深度が浅くて絵がシャキッとしなかったり。
当たった時のD800Eは素晴らしいですし、解像度もありRAW現像耐性も高いのでD800Eをもっと使いたいんですが、いやー悩ましいです。
まあ、もっと自分の腕も鍛えないといけませんよね。フィジカル的にも😅
鬼の落涙岩
見所の8割くらい見れなかった気が
自分は半分未満で折り返してしまったため、「鬼の試刀岩」「大亀岩」「人面岩」「大天狗岩」そして一番の見所「水瓶(はんど)岩」すら見れずに引き返してしまいました😅
というわけで、ちょっと悔しすぎるので、近日中にリベンジしたいと思います!ちゃんとおすすめコースを確認してから!w 全部の奇岩巨岩を撮って参りますのでご期待ください!
【追記】再び行ってきました!
途中、岩の上に出られる橋がかかっています。一番の撮影スポットかな。
右手奥がその岩の上に出られるところです。
左手にそびえ立つのが「水瓶(はんど)岩」です。
2018年11月4日15時頃に行きました。ちょうど紅葉の季節でしたが、谷間なので日陰になるのが早いです。午前中〜午後2時くらいが良いかもしれません。
めっちゃ美味しい島根和牛バーガー
最後にグルメ情報を。
奥出雲町に来たらココ。ちょっと横田町まで足を伸ばして、というか帰りがけに、バーガーハウスピコピコへ。
ジューシーで肉の旨味溢れ食べ応えある、島根和牛チーズバーガーがめっちゃうまいです。
もちろん手作り。
鬼の舌震に限らず、この近くに来ると無条件に寄ってしまいます。
なんか他のピザやカレーやうどんやラーメンなどのメニューもあるのですが、もちろんハンバーガーしか食べたことありません(笑)
まとめ
ご覧いただきましたように、非常に壮大で見所の多い渓谷です。
渓谷だけあって夏でも涼しいですが、運動量もそれなりになりますので結構汗をかきますよ。なかなか良い運動です。
四季によっても大きく表情を変えますので、次はうっすら雪化粧くらいを狙って行きたいです。
とはいえ豪雪地帯ですので降り始めるとあっという間に雪で閉ざされてしまいます。タイミングを計るのは難しそうですね😅