撮影に出かけられない時は、自宅でじっくり愛機のお手入れをしてみるのはいかがでしょうか。
春ということでこれからカメラを始めたい、始めたばかりという方も多いでしょうから、筆者が日頃行なっているカメラとレンズのメンテナンス方法を紹介します。
ブロワー(ブロアー)
まずは基本のブロワーです。
一握りで風量が出て風圧も出しやすい大きめのものがオススメです。
エアダスターなどのスプレータイプは風圧が強すぎていらぬところにホコリを押し込んでしまう可能性があるのでオススメしません。
筆者は昔、液体を飛び出させてセンサーにぶっかけてしまったことがあります😭なので非常にオススメしません。
あと、ノズルが飛んでセンサー直撃なんてことも…
カメラ全体のホコリを飛ばします。
レンズの側面や前玉(まえだま)も吹きます。
ズームレンズのようにレンズが繰り出すタイプはできるだけ内部にホコリが飛ばない向きに吹きます。
レンズ後玉(あとだま)に光を当ててホコリが見えるなら軽く吹きます。
レンズクリーナーまたはレンズペン
レンズ前玉に皮脂や汚れがあればレンズクリーナーもしくはレンズペンで拭きます。 ホコリには硬質な砂埃のようなものもあるので必ずブロワーで吹いた後に行います。 残したまま拭くと傷がつきます。
レンズ中心から外側に向け円を描くように拭きます。
レンズ後玉は余程のことがない限り汚れていることはないかと思いますが、万が一触ってしまったりした場合はレンズクリーナーもしくはレンズペンで拭きます。
レンズを拭き終わった後のレンズクリーナーがまだ湿っていたら、ついでに背面液晶やファインダーを拭いてもいいです。
レンズ内のホコリは?
どんなに丁寧に扱っていても、なぜかホコリはレンズ内にも入ってきます。
全く入れさせないことは不可能だと思ってください。
ただ、なるべく侵入数を抑えるためにメンテナンスと防湿庫での管理は重要です。
基本的に中に入ったホコリは取れません。
ホコリが入ったとしてもほとんどの場合撮影画像には影響がないので、気にしないようにしましょう😅
サイバークリーン
アイカップやレンズのズームリングやピントリングのラバー部分などについたブロワーでは取れないホコリはサイバークリーンで軽く押さえてやると簡単に取れます。
接眼部のガラスや液晶にサイバークリーンが付くと跡がつきますが拭けば取れます。
ダイヤルやボタン周りの隙間もサイバークリーンを軽く押し込んでやると綺麗になります。ただあまり細かい部分に強く押し込みすぎるとサイバークリーンが入り込んで取れなくなる可能性もありますので気をつけてください。
筆者もやらかしたことがあります😅
このサイバークリーンは商品などの撮影前にホコリを取ったり、キーボードを掃除したりと色々使えて便利ですよ。
綿棒と爪楊枝
これでも取れない細かいところの汚れは綿棒やレンズクリーナーを巻きつけた爪楊枝で掃除しましょう。
爪楊枝に巻きつけるのにレンズクリーナー3分の1程度にちぎって使うのですが、掃除している間に残りは乾いて使えなくなるので心が痛みます😅
マウント部や電子接点周り
レンズやボディのマウント部は金属が擦れ合うので意外と汚れています。
レンズクリーナーで拭きましょう
【追記】マウント部にはグリスが含まれているので乾拭きの方が良いとの情報をいただきました。
レンズの電子接点やホットシューもレンズクリーナーのきれいな面で軽く拭くと良いです。
無水エタノールを綿棒などに染み込ませて拭いても良いです。
カメラ側の接点はピンになっていますので触らないほうが良いです。
ミラーレスだとセンサーも近いですしね。
センサークリーニング
空などを絞って(F値を大きくして)撮った時に黒い点のようなものが写る場合はセンサーにホコリやゴミが乗っています。
家でテストする場合はF値はF16や22など最大まで絞ってシーリングライトや真っ白な壁紙などに向かってピントを外して撮るとわかりやすいです。
まずは、カメラにセンサークリーニング機能が備わっていればそれを試してみましょう。
これで取れればOKですが、まず取れません。たまに取れますが(笑)毎回電源ONOFF時に行われていることですしね。
レンズを外し別のホコリが入らないようカメラを下に向けセンサーから少し離してブロワーを吹いてみましょう。 ミラーレスではなく一眼レフカメラならミラーアップをしてやります。
センサーは非常にデリケートですので決してノズルが当たらないように気をつけてください。強く吹きすぎて壊れる可能性もあります。ボロいブロワーだと最悪ノズルが飛んで行く可能性もあります😂
これで取れればしめたものですが、粘度の高い汚れですと取れません。
これ以上はメーカーやカメラのキタムラにてセンサークリーニングをしてもらうことをオススメします。
どうしてもというなら、自己責任でクリーニングスワブを使うとほとんどの場合キレイにできます。
とても簡単で確実ではあるのですが、センサー自体がとても繊細なものなので壊してしまう可能性はあります。
というわけで自己責任ならとてもオススメです。
以下の記事に詳しく書いています。
これはセルフセンサークリーニングの決定版かな - toshiboo's camera
センサーダストは絞って雲のない空でも撮らないと気づかないので、気にしないようにするのも一つの手です。
一定数まではレタッチでごまかしてやり過ごすのも手です。単色の平面的なとこでしか目立ちませんからレタッチは難しくありません。
ただどうしても気になってしょうがなくなったら、メーカーやキタムラなどカメラ店に持ち込むか、自己責任でセンサースワブを使ってみましょう。
収納は防湿庫が断然オススメ
カメラを始めたばかりの方にとっては、防湿庫の存在意義がわからないかもしれませんが、非常に重要です。
ホコリから守ってくれるだけではなく、レンズにカビが生えるのを防いでくれます。
レンズってカビが生えるんですよね。しかも生えるともう取れないと思ったほうがいいです。
安価な防湿ケース(ドライボックス)でも良いのですが、乾燥剤の管理が必要なのと重ねると出し入れしにくくなるのがネックです。めんどくさくて入れなくてったら意味ないですから。 防湿ケースの場合は出し入れしやすいよう置き場所など工夫しましょう。
防湿庫なんて何十年も使えるものなので実質無料ですよ!
後々入れるものは増えるので、多少大きい物を買っておくと後悔しません。
まとめ
こんな感じで筆者はカメラとレンズの清掃を行っています。
基本は毎回撮影の前後にブロワーでホコリを飛ばすことと防湿庫にしまうことです。
撮影に出られないこんな時は、上記のようなクリーニングをして愛機をいたわってやるとより愛着がわきますよ!
当てた記憶のない傷を見つけて凹むことも多々ありますが…😭
全く当てた記憶はないのにがっつり傷が入っていて朝から凹んでます😭😭😭 pic.twitter.com/sIf0vvodIE
— toshiboo🌥️ (@toshiboo) 2020年4月14日