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カメラでハッピーライフ!

防湿庫はどの大きさを買えばいいのか。オススメの方式とサイズ

防湿庫から出したカメラとレンズ

なんともわかりやすいぐらいガラッと梅雨になりましたが、皆さんカメラとレンズの除湿対策は万全でしょうか。


防湿庫が必要な理由

まずは、カメラやレンズをカビから守ること。

カメラやレンズにはカビが生えます。生えてしまえば簡単に取ることはできません。 下取り価格も下がってしまいます。

部屋の空気はカビの胞子だらけですからね。これからの季節、ほっておけばカビが生える可能性はとても高いです。

生えてからでは遅いので、早めの対策が必要です。


あとチリやホコリから守ること。

やはり部屋にはたくさんのホコリが舞っています。

カメラ、レンズ内部にホコリが混入する可能性を極力少なくするためにも密閉された空間で保管したいものです。


あと、カッコいいですよね。 たくさんのカメラやレンズがガラス扉の収納庫に収まっている姿は(笑)


ドライボックスではダメですか?

ドライボックス


巨大なタッパーに乾燥剤を入れたようなドライボックスやケースといわれるものもあります。

もちろん何も使わず、机の上やカメラバッグに放置するよりかははるかに良いです。

ただ、乾燥剤の自己管理(定期的にレンジでチン) が必要ですし、出し入れしにくく仕舞わなくなったり逆にカメラ出さなくなったりする可能性が高く本末転倒です。

8Lのケースだと入れられる量はカメラ1台とレンズ2,3本くらいと考えた方が良いです。

ほんと出し入れが億劫なので、カメラ用としては使いたくないです。


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カメラを趣味にするなら断然防湿庫をオススメします。

ドライボックスは最低限です。少なくとも湿度計がついたものを買いましょう。

梅雨本番までにドライボックスくらいは買っておこう - toshiboo's camera


防湿庫は何10年ももつ

防湿庫下段


筆者のカメラ歴は約17年にもなってしまいましたが、現在使っている防湿庫はその当時購入したものです。

なんのメンテナンスもしていないのですが、外装が汚れたり内側の奥に貼られたミラーが曇ったりしているくらいで、全く問題なく動作しています。

基本的に壊れるような部分が少ないので、通常の家具のように何年でももつものと思って大丈夫です。


乾燥剤方式とペルチェ方式

防湿庫には大きく分けて乾燥剤方式とペルチェ方式の2種類があります。

乾燥剤方式はその名の通り、定期的に乾燥剤を温めて乾燥剤に溜まった湿気を外に逃がすだけの比較的単純な構造です。

一方ペルチェ方式はペルチェ素子というものを使って電気を使って結露を起こし連続的に湿気を取り除きます。

ペルチェ方式は連続的に除湿できるのですが、比較すると耐久性が劣り消費電力も大きくなります。


耐久性は?

ペルチェ方式のメーカーであるIDEX(D-strageブランド)のサイトには10年程度の耐久性とうたっています。

乾燥剤方式のメーカーである東洋リビングの製品だと「保証期間は5年(オートドライは8年)ですが20年以上ご使用いただいているお客様も大勢いらっしゃいます。」などと保証はできないけどそれくらいはだいたい使えるよ〜というような表現で記載されています。


電気代は?

D-strageのDS-64Mの消費電力が平均2.8W(最大8W)に対して乾燥剤方式の東洋リビングのほとんどの製品は平均0.9W となっております。

この段階で3倍程度の差はあるものの、そもそも低い消費電力ですので電気代は気にする必要はなさそうです。

10年使っても約1,000円と約3,000円とかの違い程度ですので。


平均消費電力などあくまで目安として筆者が計算したものですので、諸条件で変わります。


ペルチェ方式のメリットは?

湿度計
ちょっと開けっ放しにしてたらこの通り…


ここまでのとこペルチェ方式は耐久性も低くて電気代も高いというデメリットしかありませんが、庫内の湿度を素早く常に一定に保つことに関しては優れています。

東洋リビングの乾燥剤方式では5時間30分の除湿運転と30分間の乾燥剤加熱を繰り返します。その30分直前などに開けっ放しにしていると30分プラス除湿にかかる数時間ほどは湿度が高い状態となってしまいます。

一方D-strageのペルチェ方式は常に電子的に制御されており除湿スピードが早いので乾燥剤方式のようなことは起こりにくいです。


どちらを選ぶ?

個人での使用ならそれほど開閉回数も多くなく長時間開けっ放しにすることもないので、少しでも製品寿命が長く少しでも電気代が安い乾燥剤方式が良いかなと思います。

業務など多人数で使う場合はペルチェ方式のメリットが活きてくると思います。


家具としての耐久性

除湿方式の違いはそんなところですが、10年20年、それ以上使えるものですので家具としての耐久性も重視したいところです。

こればかりは対荷重などのスペックだけ見てもわかり得ない部分が多いので、名の知れたメーカー製品を購入することが最も間違いないかと思います。

極端に安い出所不明な製品は避けたいところです。

筆者の知る限りでは、乾燥剤方式はトーリ・ハン、東洋リビング、ハクバ。ペルチェ方式はIDEXといったところでしょうか。

トーリ・ハンの棚板の対荷重スペックが50kgと異様にすごいので耐久性もすごいような気がします(笑)(他メーカーは13kg程度)


どのくらいの大きさを買えば良いの?

防湿庫上段
防湿庫上段。んー、いっぱいや…


いよいよ本題です。

結論から言えばなん10年も使うんだからデカイの買っとけってとこですが、目安として筆者の防湿庫の状況をご覧いただこうと思います。


筆者の防湿庫事例

部屋に置かれた防湿庫

筆者の防湿庫は東洋リビング製のED-105S。 容量103リットル 上下2枚扉の4枚棚となっております。

詰め込めばまだまだ入るのですが、実用的な出し入れを考えるとかなり危険水準に近づいてきました。

引っ掛けてレンズを棚から落としてしまうのが一番怖いです。

この中に入っているカメラとレンズを全部出してみました。


全部出してみた


これだけの量が入っています。

この防湿庫を EOS kiss digital 1台しかもっていない17年前に買った先見の明は我ながら褒めてやりたいです。

もちろん最初の数年はスカスカで、カメラ以外にもビデオカメラ数台や大量のminiDVテープやらポテトチップスやら(笑)を入れていました。

そのうちビデオカメラと撮ったっきり見てすらいないホームビデオが収録されたminiDVテープはドライボックスに追いやられました。


ドライボックス中身


それでもまだ、赤道儀やフラッシュ、各種フィルター類が入っていましたが、とうとう机の引き出し(備長炭ドライペット入り)に追いやられました。


引き出し


それはつい先日のことだったと思うのですが、その後 LUMIX S1R やら SIGMA fp やらのLマウント軍の侵略を受けとうとう防湿庫が(実用的には)満員になってしまいました。

カメラを売るべきか防湿庫を増やすべきか悩むところですが、カメラを売ればなぜかレンズが増えるので防湿庫を増やすべきなんでしょうね😅

まあ防湿庫置く場所がないんで…大容量のものにリプレイスですかね💦

結局、どれくらいの大きさがいるのか全く参考になっていませんが(笑)100Lクラスがあれば筆者程度の収集癖でも17年は使える容量ということになります。

ただ、防湿庫から追い出された物やドローンなんかも本当は入れておきたかったので実質12年くらいですかね(よくわからんけど)


まとめ

交換レンズが複数になった頃に40L前後クラスを買われる方が多いかとは思いますが、80L以上、設置場所が許されるならもう少し大きなものだと将来にわたって安心かと思います。


あと、縦型か横型かなんて悩みもありますね。

フットプリントが少なくて使い勝手の良いのは縦型でしょう。 ある程度の高さがある上段の方が出し入れしやすいです。

地震など災害時の安定性や、万が一棚から落とした時の助かる率を考えれば重心の低い横型ですかね。


そういえば最近の防湿庫には光触媒で庫内の浄化がされる機能がついてるんですね。トーリ・ハンと東洋リビングに搭載されています。


というわけで、筆者のオススメとしては、有名メーカーの乾燥剤方式で必要と思われるサイズよりさらに2サイズぐらい大きな縦型です!

まあ縦横は設置環境や好みで良いんですが、10年以上使うものなんでサイズは(家族から)許される限り大きい方が良いですよ!



安いなぁ


これ欲しい…(置く場所あるかな🤔)