【2020年8月16日更新】
購入してから1年以上経ち使用し続けてきましたので購入当初に記事に1年の使用感をファームウェアバージョンアップの 内容も含め書き足していこうと思います。
LUMIX G9 PRO(DC-G9)は性能が良く使いやすく、もちろん画質も良く、ほんとどう考えてもコスパ最強カメラです。
ちなみに私は、10数年キヤノンを使ってきて、EOS 6DからOM-D E-M1 markIIに乗り換え、サブ機にGX7 markII、気まぐれでD800Eを使っております。現在はG9 PROがメイン機です。
- 【追記】レビュー動画
- OM-D E-M1 markIIとLUMIX G9 PROどちらを買うべきか。
- LUMIX G9 PROが優れている点
- 逆にLUMIX G9 PROがいまいちな点
- E-M1 markIIからの買い替えや買い足しは?!
- まとめ
【追記】レビュー動画
Youtube第一弾として、この愛してやまないLUMIX G9 PROのレビュー動画を投稿しました。 おっさんがしゃべっているだけの動画ですがG9 PROの素晴らしさを語らせていただきました。
OM-D E-M1 markIIとLUMIX G9 PROどちらを買うべきか。
いきなり本題であり結論です。
この性能の拮抗した2機種を迷う方は多いかと思いますが、ほとんどの場合LUMIX G9 PROで正解じゃないかと思ってます。
同時に所有していた時期もあり様々な比較をさせていただきましたが、ほぼ同等ながらもG9 PROが上と感じる部分が多かったです。
特にファインダーや操作性、ハイレゾモードなどはG9 PROの方が確実に良いと言えます。
とはいえもちろんE-M1 markIIも素晴らしいカメラで、ライブコンポジットなどの機能はG9 PROには無いものです。
結局 G9 PRO と E-M1 markII を比較してどっちが良いのか【マイクロフォーサーズ】 - toshiboo's camera
ファームウェア2.0にて、動物認識が加わったAF機能や動画機能などが大幅に性能向上しました。
LUMIX G9 PROが優れている点
とにかく圧倒的な操作性でめっちゃ使いやすいです。
これは本当に、今までこんな操作性の良いカメラを使ったことがないと断言できるくらい良好で驚いています。
ニコンをベースにキヤノンを始め各メーカーのいいとこ取りな操作感です。
初めてカメラを使う方より、色々なカメラを触ってきた方の方がそのありがたみを実感できるかと思います。
3つのダイヤル
多くのミラーレス一眼や一眼レフは高級機でもダイヤル系統は背面ダイヤルと前面ダイヤルの2つのダイヤルで操作することになると思うのですが、こいつにはそれに加えキヤノンて言うところの背面サブダイヤルの小型版が備わっています。
しかもこれが押下できて十字キーにもなっています。
そんなにダイヤルを何に使うのかと思われる方も多いかとは思いますが、自分の場合はISO感度を割り当てて使っています。
もちろんISO感度以外にも機能を割り当てることができます。「音量」「露出補正」「AF枠・エリア拡大縮小」が割り当て可能です。
ただその中でもISO感度を割り当てることによって、露出を決める「絞り」「シャッタースピード」「ISO感度」の3要素が独立したダイヤルのワンアクションでスピーディにコントロールできるので、非常に使いやすくなります。
絞り優先やシャッタースピード優先オートモードでも、前ダイヤルを露出補正に割り当てることによって、操作がとても直感的になります。
露出補正ボタンもISO感度ボタンも押す必要はなく、ワンアクションで変更可能です。
特にフルサイズセンサーに比べればやはり高感度ノイズが気になるマイクロフォーサーズセンサーということもあります。
せっかく手ぶれ補正が強くてもISOオートだと勝手にガンガン感度が上がってしまうので、自分で素早くコントロールしたいのです。
下限シャッタースピードの設定はあるのですが、焦点距離は加味してくれませんし、最長でも1秒なんですよね。そもそもMモードでは、なぜか設定できません。
わりと簡単に動いてしまうので誤操作による思わぬ高感度が心配ですが、ファインダー見るたびにISO感度も注意しておけば直すのも簡単なので大丈夫かと思っています。
この先どうしても誤操作が多くて困るようなら、AF枠・エリア拡大縮小を設定しようと思います。これなら変更が一目瞭然な上、利便性が高いと思います。
【追記】その後ですが、ISO感度割り当ては超便利なものの意図せぬ誤設定も時々発生するので、AF枠・エリア拡大縮小に切り替えました😅
ドライブモードダイヤル/AFモードレバー
電源スイッチの位置や前面のファンクションレバーもそうですが、ニコン風のスイッチ類を貪欲に取り入れています。
やはりなんだかんだ、位置が離れていて、単一の機能が割り当てられている物理スイッチというのは直感的で覚えやすく使いやすいです。
AFジョイスティック
E-M1 markIIやGX7 markIIを使っているときは、ファインダーを覗きながら液晶をなぞるとAFポイントの移動ができる、タッチパッド(ターゲットパッドAF)があれば十分、いやむしろこっちの方が使いやすいと思ってましたが、やっぱりジョイスティックもあると便利ですね。だって親指から近いですもん。
ジョイスティックを触った後に、いずれかのダイヤルを回すとAFエリアの拡大縮小もできます。直感的な操作で良いです。
しかし、実際に使ってみるとターゲットパッドほどの移動スピードが得られないとか斜めに動かないとか多少のストレスもあるので、素早く動かしたい場合はAFタッチパッドの方が良いです。
ただグリップしながら液晶を触るのは少し遠いので一長一短と言ったところでしょう。
両方同時設定できるので、使い分けようと思います。
爆速AF
まあ、とにかくAFが速い。爆速。
まるでAFスタートボタン(デフォルトはシャッター半押し)を押したと同時に合焦しているような感覚です。
なんか見切りで合焦サインを出してるんじゃ?なんて思えなくもないくらい体感的に早いです。流石にそんなわけはないでしょうが(笑)
AFが遅いと思われがちなコントラストAFなのですが、他のメーカーにはない空間認識技術(DFDテクノロジー)というパナソニックの独自技術で見事にその先入観を覆してくれます。
近接での迷いはE-M1 markIIと同等かなという印象です。大概の場合はビシッと行きますが、シーンによっては迷って時間がかかったり、合わないこともあります。
オリンパスのPROレンズを数本試してみましたが、ほぼ変わらず速いです。
ただ、PROレンズ以外はまだ試せてませんのでAF駆動の遅いレンズではどうなるかわかりません。
しかしこれだけ圧倒的なAFスピードを見せつけられると、像面位相差とは一体何だったのかという思いもよぎるのですが、これから実践でコントラストAFの弱点も見えるかもしれません。
E-M1 markIIでも十分早くて気持ちの良いAFですが、さらに一枚上を行く感じです。
自由自在のAFエリア
AFCで合焦中のAFポイントをリアルタイムで光らせるという近未来感が厨二心をくすぐるクラスター表示もできるのですが、そのAFエリアの形状も自由自在に設定可能です。
なんと飛び地で数カ所にAFエリアを設定できたりもします。今のとこ使い道は思いつきませんが(笑)
横一直線のAFエリアなんかは流し撮りに良さそうですね。
膨大なファンクションキーの数
なんと自由に割り当て可能なFnボタン(ファンクションキー)がハードウェアキーだけで14箇所もあります。
ジョイスティック部分はAFポイントのダイレクト移動に使いたいのでそれを除いても9箇所になります。
やはりワンアクションで直感的に設定できるというのは、メニューを開くよりも全然手早く目的の設定を操作できます。
思ったよりかなり普通に便利に使えるタッチパネルのソフトウェアFnボタンも 5箇所あるのでFnボタン難民になる機能はかなり少なくなるでしょう。
というか、そんなに使うの?と思われるかもしれませんが、これだけ多機能なカメラになってくると、たまに使いたいけど素早く設定したい機能って結構あるんですよね。
自分の場合は、とりあえず気になる新フォトスタイルの「L.モノクロームD」を割り当てたり、ワンショット(一回だけの)スポット測光やワンショット6Kフォトを割り当てたりしてみました。
それに加えて前面には、ファンクションレバーなるものも存在します。
それぞれのボタンやレバーの位置がいい感じに適切に離れているので覚えやすく扱いやすいと思います。
ここまでくると録画ボタンや露出補正ボタンも他の機能に変えたいところですが、それはできないようです。
ちなみにオリンパスPROレンズのL-Fnボタンにも機能を割り当てることができます。
あとこれは希望ですが、カスタムモードをワンボタンで一回限り呼び出せるようなのも設定できたらよかったかもしれません。
食いつきの非常に良い顔・瞳・人体認識
ソニーで散々絶賛されている瞳AFですが、パナソニックもなかなか負けていません。
E-M1 markIIにも瞳AFは搭載されていてかなり実用的ではあるのですが、サブ機として買った同じくパナソニックLUMIX GX7 markIIの方が食いつき良いなぁと思ってました。
このLUMIX G9 PROはさらによくなっていて、人物が後ろを向いても人体認識でロックオンし続けてくれます。
これは実践でかなり期待できそうです。
【Ver.2.0】動物認識AF
ファームウェア2.0にて動物認識AFが搭載されました。
早速、動物園で試してきましたが、ガンガン合います。 合わない動物はいないんじゃ無いかというくらい合います。
亀の後ろ姿にすら合いましたw(首は見えた状態)
すごいですね、これはめちゃくちゃ使えます。
速い動きでなければ追従もしてくれます。
巨大で明瞭なファインダー
ファインダーを覗いた時、その大きさにびっくりしました。
まあとにかくデカくて、解像度高くて、コントラストも高いです。
368万ドット 有機EL(OLED) で 倍率約0.83倍(35mm判換算)という驚異のスペックなので納得です。
120fpsブラックアウトフリー
もちろんEVFは120fpsの高速表示にも対応していて、電子シャッターでの連写中はブラックアウトフリーです。何気にすごいですね。
EVFの表示は3段階で大きさを変えられて(専用ボタンまである)眼鏡っ子も安心です。
ま、ケラれようが一番大きい設定で使いますが。
ただ大きさを求めるがあまり、糸巻き型の歪みがあるのが少し残念です。 これは小さい表示に変えても糸巻き型は直りません。
もしかしたら、メガネで接眼部から離れているので余計歪みが大きくなってるかもしれません。
糸巻き型以外は、とにかく非常に気持ちの良いファインダーです。
圧倒的ハイレゾモード
これは後々比較検証記事を書きますが、DPreviewの作例を見てるだけでびっくりするほどの解像度で等倍でもしっかり解像しています。
SONY α7R IIIや富士フイルムGFX 50Sをも超えるんじゃないかというほどの解像具合を見せてくれているのでめっちゃワクワクするポイントです。
早くハイレゾで撮影したいです! とりあえずいつものベランダから撮ろうかな(笑)
【追記】ハイレゾモード比較検証記事を書きました
ハイレゾショット対決 フルサイズ高画素機 vs マイクロフォーサーズ G9 PRO vs E-M1 markII - toshiboo's camera
【Ver.2.0】ハイレゾモード「MODE2」搭載
これまたファームウェア2.0にて搭載された、被写体ブレを軽減するハイレゾモード「MODE2」が搭載されました。
センサーをずらしながら8枚の連写で生成するハイレゾモードですが「MODE2」では動きのある部分のみ合成しないようにし、不自然な合成にならないようにしてくれます。
とても実用性の高い機能だと思います。
AFポイントスコープ
全然注目していない機能でしたが、使ってみたら結構便利でした。
AFなのにまるでMFでピントを追い込むかのように、PIP(ピチチャーインピクチャー)で拡大表示しながらポイントAFができる優れた機能。
解像度の高くて視認性の良いEVFとあいまって、とても使い勝手が良いです。
パナレンズなら設定でリアルタイムMFができ、さらにピントを追い込むことも可能です。
その他LUMIX G9 PROの良い点
連写後書き込み中も操作可能
これ、E-M1 markIIではできなくてめっちゃストレスなんですよね…
その点、LUMIX G9 PROはSDカードへの書き込み中も再生して削除*1や、設定画面を操作できるのでストレスを感じません。
上面ディスプレイ
必要ない気もしてましたが、あれば見ますし便利なもんですね。
USB給電、充電
これは助かります。 端子がUSB3.0のマイクロBタイプってのが非常に微妙ですが😅
【追記】USB3.0マイクロBタイプのメスに普通のマイクロUSBのオスを挿すことができることが判明しました。 通信スピードは遅くなるものの充電も問題なく可能です。
持ち運ぶケーブルは通常のマイクロUSBでよかったと言うことです。早く取り込みたかったらUSB3.0マイクロBタイプを使うと言う選択肢があるのでむしろ良心的でした。
4K60P動画撮影
連続10分撮影までと機能制限(排熱の関係かな?)はあるものの、数少ない4K60P撮影可能な一眼カメラです。
ハイスピード撮影も4Kで60fps、フルHDなら180fpsでの撮影が可能です。
スチル(静止画)特化カメラかと思いきや、動画も標準以上の機能を備えています。さすがパナソニック。
【Ver.2.0】動画機能強化
ファームウェア2.0にて
- 4K30p 4:2:2 10bitの内部記録
- 4K60p 4:2:2 10bitのHDMIスルー出力
- 「輝度レベル設定」の設定値を追加
- VFR機能
- HDR動画機能
- 別売アクセサリー「DMW-SFU1」によるV-LogL撮影
- 波形モニター(WFM)表示
に対応しました。
ボディのみでも6.5段分の手ぶれ補正
E-M1 markIIよりスペック上は一段上なのですが、すでに双方とも驚異の手ぶれ補正すぎて異次元のレベルです。
E-M1 markIIから移行してもなんの心配もいりません。
のちに細かな比較検証をしたいと思いますが、体感的には、OM-D E-M1 markIIにM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROを付けた手ぶれ補正と遜色ない感じです。
なお、筆者のテストでは12-100mmF4 IS PRO使用時の手ぶれ補正においてE-M1 markIIよりG9 PROの方が良い結果となりました。
G9 PROとの組み合わせではレンズ内の補正しか有効では無いはずなので謎結果とはなりましたが、実際の使用感でもE-M1 markII 同等の効きごたえがあります。
マイクロフォーサーズ最強手ブレ補正の組み合わせはこれだ!LUMIX G9 PRO vs E-M1 markII - toshiboo's camera
整理された設定メニューとマイメニュー
オリンパスのメニューがカオスなのは、多機能すぎるからしょうがないとも思ってましたが、同等以上に多機能なパナソニックのメニューは以外と迷うことがほとんどありません。確かに項目はかなり多いのですが階層が適切なのでしょうか。
しかも、ちゃんとマイメニューがあります。 たとえいくら煩雑でも、これさえあればなんとかなるんですよね。
オリンパスにもせめてマイメニューくらいは搭載して欲しかったです(^^;
画質はどうよ
画質に関しての印象は、E-M1 markIIと同等かそれ以上。 ISO200での等倍表示の際の粒状感は少なく、シャープネスもE-M1 markIIほど強烈でなく、比較的繊細な描写です。
E-M1 markIIで少し不満だった線の太さも幾分和らいでいるように感じます。
色に関してもRAWの段階で、E-M1 markIIより暖かみがあり、ニコンのように草花の色に彩度が強く感じられます。とはいえニコンほどの彩度はなく、ほど良い感じだと思います。
当然好みの問題もありますが、個人的には非常にツボな描写です。
追記 : フェザータッチシャッターについて
LUMIX G9 PROのシャッターボタンはとても軽くフェザータッチシャッターなどと表現される類になります。
ミラーレスでミラーショックがないのはもちろんですが、ショックの少ないメカニカルシャッターもしくは全くショックのない電子シャッターとの組み合わせでブレを最小限に防ぐことができます。
そして、瞬間を逃さずにシャッターを切ることができます。
そんなフェザータッチシャッターは筆者にとってLUMIX G9 PROの魅力の一つでもあるのですが、α7系などの比較的ガッチリと手ごたえのあるシャッターを使っておられる方が持ち替えた時、半押しのつもりが押し切ってしまうという誤操作があるかもしれません。
慣れと好みの問題ではあるのですが、一度慣れると重いシャッターボタンには戻れないほど快適です。
逆にLUMIX G9 PROがいまいちな点
ボタン、ダイヤルの質感
E-M1 markIIと比較しての話ですが、ボタンやダイヤルの感触が少し安っぽいです。 重さとしっとりなスムーズさを感じるE-M1 markIIに対して、いかにもプラスチック的に軽くカチカチ音が響いてしまいそうなおもちゃっぽさがあります。
全体的な高級感はそれなりに十分なものの、E-M1 markIIの仕上がりの良さには一歩敵わない感じがします。
連写、プリ連写(プロキャプチャー)は一長一短
連続撮影枚数が少ない
バッファ容量の問題というより、連写速度が速すぎるからなんでしょうね。
E-M1 markIIを超える、秒間20コマのAF追従撮影ができるのは素晴らしいのですが、この場合はRAWでもJPEGでも連続50コマしか撮影できません。まだフィールドでは試せてないので、スペック的な話になりますが。
E-M1 markIIはAF追従18コマですが、RAWで77コマ、JPEG(LN)だと105コマの連続撮影枚数になります。連写速度も連続枚数も細かく設定ができます。
G9 PROは連写速度もAF固定60コマ、AF追従20コマ、メカシャッターAF固定12コマ、AF追従9コマで、それ以上細かく設定はできません。
せめて任意に連写速度を落とすことができて、もう少し連続撮影枚数を稼げたらよかったのにと思います。
ただ、G9 PROはSDカードへの書き込み中も操作が可能です。
E-M1 markIIだと書き込み中、再生すらできなくて結構ストレスなんですよね。
あと、そこまで連写するならJPEG記録にはなりますが、1800万画素の画像を動画から切り出せる、6Kフォトの方が扱いやすいかなという気もします。でもやっばRAWで撮りたいですよね(笑)
グリップの形状(悪いわけではない)
こればっかりは好みの問題も大きいでしょうが、E-M1 markIIの方が圧倒的にグリップしやすいです。E-M1 markIIはグリップに深さがあるのでコンパクトなのにとても握りやすいです。
ちなみに自分の手はかなり大きいです。
とはいえ、LUMIX G9 PROもすごく良い形状だと思います。
ただやはり、ニコンに形状を寄せているのか、中指の第二関節がグリップ上部の出っ張りに当たってちょっとだけ痛いんです💧
重量も軽いですし、グリップの深さもあるのでD800Eに比べれば全然マシですし、慣れでカバーできそうな範疇です。
その後、数回スナップで持ち歩きましたが、慣れれば全然問題ありませんでした。ストラップをつけずに右手に握りしめて歩いていましたが、とても持ちやすいです。ただやっばりE-M1 markIIの方がさらに持ちやすいですね。
大きさ
E-M1 markIIに比べて、一回り大きく重くなっています。コンパクトな一眼レフ機くらいの大きさでしょうか。
E-M1 markIIの約574g(CIPA準拠、付属充電池およびメモリーカード含む、アイカップなし)に対しLUMIX G9 PROは約658g(本体、バッテリー、メモリーカード1枚含む) と約80g重くなっています。
使ってみるとそれほど取り回しに差を感じません。しかしLUMIX G9 PROを持った後、E-M1 markIIに持ち替えると完全にコンデジか?と思わなくもないくらいE-M1 markIIのコンパクトさは際立ってます。
とはいえ、ボディがこの程度大きくても、マイクロフォーサーズのシステムとしては、レンズがコンパクトなので、小型軽量のアドバンテージがなくなることはないです。
低照度でのAF
あと、いまいちというほどではないのですが、レフ機と比べて感じたことを。
本がなんとか読める程度の薄暗い部屋だとAFの迷いを感じ少し遅くなりますが、それでもきちんと素早く合焦します。 同じ環境でE-M1 markIIで試してみると、じわーっと合焦する感じです。
LUMIX G9 PROの方が半分くらいの時間で合焦します。
もっと暗くして(真っ暗な部屋でiPhoneのLEDライトを天井に向けて照らしたくらい)実験してみました。
LUMIX G9 PROのスペック的にはEV -4~18(ISO100換算)のAF測距検出範囲とのことです。
それだけみるとすごい気はしますが、その真っ暗な部屋では、コントラストの高い被写体ならギリギリ合焦するかしないか程度でした。E-M1 markIIもほぼ同等でした。
もう一つ試しにAF測距検出範囲-2〜19EVのNikon D800Eで試したところ、割と余裕で合焦しますし、なんならもう一つ暗いところにAFポイントを持っていってもちょっともたつきはするものの合焦します。
いやーあっばれ。さすがレフ機。
D800Eも、もうちょっとちゃんと使ってやらねばと思いました(^^;
全てAF補助光なしで、F4のレンズでテストしました。
E-M1 markIIを買う判断基準
という感じで、LUMIX G9 PROは圧倒的に使いやすく、どちらを買えばいいかと聞かれれば全力でG9推しです。
あえてE-M1 markIIを選ぶ理由があるとすればこんな理由かなと思います。
オリンパスが好き
高級感があってカッコ良い
E-M1 markIIより大きいのはイヤ
防塵防滴性能の実績
ライブコンポジットなどオリンパスにしかない機能を使いたい
像面位相差AFにこだわりたい
という感じでしょうか。
E-M1 markIIからの買い替えや買い足しは?!
ただ、自分のようにE-M1 markIIを所有していて、G9 PROを買い足したり買い替えたりする価値があるかと聞かれると…
あります!
と、声高々に答えたいところですが、正直どうでしょうかね(笑)
少なくとも、自分はあると思って買いましたし、いま使っていてとてもワクワクしているので、買ってよかったと思っていますが。
まとめ
という感じで、LUMIX G9 PRO全力推しです。一年以上使いましたがいまだに一番良いカメラだと思います。
これがせめて同じ価格ならまだ迷う余地はあるのですが
【2020年8月追記】
E-M1 markIIIが発売され、E-M1 markIIがかなり安くなりました。
2020年8月現在 価格コムにて
G9 PROボディ 13万5,000円
E-M1 markIIボディ 9万9,000円
となっておりますので、E-M1 markIIのコスパがやばいことになっています。
ただすでにE-M1 markIIは在庫がなくなりつつあるのか価格が上昇に転じ始めていますので、買うならお早めにといった感じです。
自分もまた買い直したくなってきました(笑)
たくさんやった比較検証をまとめました
しばらく G9 PRO と E-M1 markIIを使ってそれぞれの優れている点などをまとめました。
バッテリー2個と2個同時充電ができるUSB充電器がついてこの価格。
上面液晶の保護フィルムも必要なので専用品が良いです(自分はG8のを買って後悔w)
*1:削除を実行するとバッファクリアまで止まるが、複数選択が可能