前回の記事にて、マイクロフォーサーズとAPS-C、フルサイズの違いや特徴など書かせていただいて、多少なりお伝えできたかと思います。
しかし「フルサイズはレンズまで揃えるととても高くて手が出ません」といったお声もチラホラ聞こえましたので、それぞれのセンサーサイズを代表するメーカーで大三元レンズを揃えるといくらになるのか調べて足し算してみました。
選択するレンズはもちろん中古です!
【追記】今回独断で、フルサイズは「買ったものの全くわからないニコン」、APS-Cは「興味が出始めたフジ」を集めてみました。(キヤノン、ペンタックス、ソニーユーザーさんごめんなさい、次の機会に。)
後半のタムロンは多マウントでリリースしていますので、キヤノンはもちろん、他のマウントの製品も出ているものもあります。
【追記2】ペンタックス、ソニー、キヤノンの大三元レンズについても書きました。
大三元まではあと一本ですが手持ちのマイクロフォーサーズレンズたちです。
- 大三元レンズとは
- 大三元レンズを揃えてみた!
- フルサイズのサードパーティ製レンズを検討してみる
大三元レンズとは
大三元というのは広角、標準、望遠でそれぞれF2.8通しとなる3本のズームレンズのことを指します。
基本的にはそれぞれのシステムでもっとも描写の良いズームレンズと言えるでしょう。
ちなみにF4通しの3本は小三元と言いますね。
語源は麻雀の役ですが、自分は久しくやってないのどんな役かは忘れました(笑)確か白と赤と緑が3つずつ揃ってるやつだったようなw
大三元レンズを揃えてみた!
妄想で揃えてみました(笑)
中古価格ですのであくまで目安です。
201804時点の並〜良品価格を参考にしています。
ニコン Fマウント(フルサイズ)
えっと自分もニコンのD800E(中古)を購入しフルサイズ復帰を果たしましたが、ニコンのことをほとんど知らないので、自分の勉強がてらニコンを調査します。
AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED
約 15万円
970g
2007年発売
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
約 21万円
1070g
2015年発売
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR
約 23万円
1430g
2016年発売
合計 59万円 !?
総重量 3470g
広角以外は比較的最近リニューアルされていることもあり、中古といえどもまだまだ高値ですね。
旧型で揃える
標準ズームは手ブレ補正がなかったり、最新の光学性能ではなくなりますが、もちろん大三元にふさわしい性能で、なおかつ値ごろ感があります。
AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
約 11万円
900g
2007年発売
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
約 14万円
1540g
2009年発売
あらやだ、なんだかぐっと身近になりました ♪
先ほどの広角ズームと合わせると
合計 40万円 〜!
総重量 3410g
あ、もちろんボディは別ですよ😅
フジフィルム Xマウント(APS-C)
フジフイルム
ちょっと最近興味が湧いてきたフジフィルムをチョイスしてみました。
と言うか、他のメーカーのAPS-C機ではAPS-C専用の大三元は完全には揃っていない感じです。フルサイズ用のものを使えということでしょう。
で、調べてびっくりフジフイルムも広角域はF4通しの小三元となるようです(^^;
星の撮影などを考えると明るい広角レンズは欲しいところですね。
XF10-24mmF4 R OIS
約 7万円
410g
2014年発売
XF16-55mmF2.8 R LM WR
約 9万円
655g
2015年発売
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR
約 13万円
995g
2014年発売
合計 29万円 !
総重量 2060g
さすがAPS-C専用だけあって軽量ですね。
価格もかなり手ごろになってきました(常人の感覚ではないw)
オリンパス(マイクロフォーサーズ)
オリンパスで揃えてみました。オリンパスのレンズは金属製でローレットが刻まれたズームリングなどとても高級感がありますよ。
M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
約 10万円
534g
2015年発売
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
約 6万円
382g
2013年発売
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
約 10万円
760g
2014年発売
合計 26万円 !
総重量 1676g
さすが、コスパとコンパクトさが際立ちます。しかも望遠域は35mm換算で300mmまでカパーしています。さすがです。
フルサイズのサードパーティ製レンズを検討してみる
いわゆるメーカー純正レンズではありませんが、シグマ、タムロンなどが純正同等とも言えるAFレンズを各社マウント用に出しています。
特にキヤノン、ニコンはマーケットも大きいため、ラインナップも豊富となっています。
タムロンとかどうよ?
せっかく選択肢の多いフルサイズですので、レンズメーカータムロンの大三元も調べてみました。
SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD
約 7万円
1100g
2014年発売
SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2
約 10万円(新品)
900g
2017年発売
SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2
約 12万円(新品)
1485g
2017年発売
合計 29万円 !!
総重量 3585g
どうですか?!最新レンズを揃えてこの価格です。しかもすべて手ブレ補正搭載です。
タムロンの旧型でさらにもっと安く!!
さらなるコスパを追求してタムロンの旧型を揃えてみました。旧型といえどもそれほど古くもなく評判の良いレンズです。
SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD
約 6万円
825g
2012年発売
SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD
約 7万円
1470g
2013年発売
広角は先ほどの SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD を組むとして
合計 20万円!!!
総重量 3395g
うおっ!やす!!これもすべて手ブレ補正ついてますよ!
ちょっとこれはかなり前向きに検討したくなってきました(笑)
あれ?、もうとりあえずタムロン揃えたらいいんじゃね?
もちろん純正レンズではないので、オートフォーカスの動作や精度について全く不安がないわけではありませんが、自分の経験やレビューを見る限りおおむね心配はいらないような感じです。
なんと、マイクロフォーサーズのコスパ最高と思っていましたが、フルサイズといえどもサードパーティでそろえるとこんなにもコスパがよくなってしまうのですね。
というわけで、ボディもエントリークラスや型落ちの中古などを選択すれば、実はフルサイズ機が 一番コストパフォーマンスが高いんじゃないでしょうか?!
それ以上に沼は一番深いでしょうけどね😅
ペンタックス、ソニー、キヤノンの大三元レンズについてはこちら